満員の通勤電車、上司のお小言、進まない仕事や勉強など、現代社会はストレスであふれています。

そんなストレスは、漠然と体に良くないと思っている人は多いでしょう。しかし、漠然とした“悪い印象”だけでなく、実際に体を蝕んでいることが最近の研究でわかりました。

そこで今回は、ストレスの中でも、人を蝕む「キラーストレス」についてお送りしていきます。

「キラーストレス」とは?

皆さんは「キラーストレス」という言葉を聴いたことがありますか?
あまり聞き覚えの無い言葉かもしれませんね。キラーストレスとは、私たちの命を奪う可能性のあるストレスのことです。

今まで漠然と体に良くないとされてきたストレスは、脳科学・分子生理学分野の研究によって、私たちの命を奪う可能性がある存在だということがわかっています。

脳の扁桃体という部分が不安や恐怖を感じるとストレス反応が始まるのです。ストレスホルモンが分泌されたり、自律神経が乱れ、心拍数の増加、血圧の上昇などが起こり、これらが重なると非常に危険な状態に陥ってしまいます。なんと、血管が破壊され、脳卒中や心筋梗塞、心不全を引き起こすこともあるとか。

ストレスというものは、もともと動物が生き延びていくために必要な反応でした。敵に遭遇したときに逃げたり、戦ったりするときに必要不可欠なものですが、現代の私たちにとっては必要以上のものであるといえるでしょう。

特に厄介なのが、人間関係や過去の出来事を思い返したり、未来の出来事について不安に思うことによって生まれる“慢性的なストレス”です。ストレスホルモンが常時分泌されることで、海馬に悪影響を与え、うつ病にも関わってきます。私たちは平均すると生活時間の47%をこの思考に費やしているといわれているのです。

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ストレスを緩和しよう

では、どのようにストレスを緩和すれば良いのでしょうか?

これまでに、Study Hackerでもストレスを緩和する方法はお伝えしてきましたが、今回は、耳慣れない人もいるであろう、瞑想をもとにしたマインドフルネスと認知行動療法をもとにしたコーピングを紹介します。

マインドフルネス
マインドフルネスとは、自分の感情や体の状態をあるがままに知覚し、受け入れること。呼吸を利用することで簡単にマインドフルネスをすることができます。

1.手を前で合わせ、合掌のようなポーズをとる。
2.鼻から息を吸い込みながら、そのまま手をゆっくり上げる。
3.下腹部に力をこめて、手は上げたまま7秒ほど息を止める。このとき、吸い込んだ息を全身に拡散するようなイメージをしましょう。
4.肺に残っている息をすべて吐き出すように両手を広げて8秒間かけてゆっくりおろしながら息を吐く。
5.1から4を2~4分繰り返す。

コーピング
コーピングはストレス対処という意味で、自分のストレスを客観的に把握し、対策していきます。

1.どんなことをすればストレスが解消できたり、気晴らしになるかをリストアップする。このとき、なるべく多くリストアップしましょう。
2.実際にストレスがかかったときにどのような反応をしたかを客観的に観察する。
3.ストレスに対する対策をする。例えば、人間関係でもやもやとするような我慢するストレスならば、思い切り体を動かしたりします。
4.その対策がどう効果があったのかを判断する。

これをすることでストレス対策ができるだけでなく、もしストレスを受けても自分は対処できるという心の余裕が生まれます。

たかがストレスだと思わず、蓄積される前に自分で対策してみてくださいね。

(参考)
東洋経済 Online|あなたを殺してしまうキラーストレスの恐怖
ヒューマンウェルネスインスティテュート|マインドフルネスとは
NHKスペシャル|キラーストレス