「継続は力なり。」
よく言われることです。しかしひとつのことをずっと続けていると、「自分はいま、目標にどのくらい近づいているのだろう」と不安にかられることがあります。また、モチベーションがだんだん下がってしまうことも。
そうなると、効率も落ちてきてしまいますね。そんな時、努力が継続できない自分を責めてしまいがちですが、日々の仕事や勉強のモチベーションを保つのは、そもそも簡単なことではありません。
モチベーションが落ちてしまうのならば、一度それを受け入れて、「やる気を再起動する方法」を身につけて置けば良いのです。
今回は、人生という長いスパンで目標をたて、そこから逆算していま自分に必要なことを考えるという方法。一流アスリートも実践してきた、スポーツ心理学のワザをご紹介します。
まず立てるのは、夢のような目標
1日は24時間。条件はだれでも同じです。その時間をどのように使い、進歩していくのか。それを具体的にイメージすることができれば、やる気は維持しやすくなります。
自分が達成したいこと、これまでに達成してきたことをまとめておくことも、とても励みになるそうです。
人生において達成したい、「夢」のような目標はありますか? まずは、いまの自分では到底考えられないようなおおきな目標を立ててみて下さい。テニス選手であれば、「グランドスラム全制覇」というようなものです。次に、最低限これだけは達成したいという目標を立てましょう。「ウィンブルドン出場」とか「世界ランキング100位以内」とか、少しスケールダウンしたものです。
10分間で、目標から現在までを逆算しよう
はじめに立てた目標をもとに、次は人生の各段階で達成する目標を、未来から順に考えていきます。50年後の次は30年後、その次は10年後、5年後、3年後、1年後、半年後、1週間後というように考え、最終的には、今日の目標、そして、今この瞬間の目標まで立てます。
一流のアスリートや、その素質を持っている人ほど、この目標を早く、そして具体的に書くことができるそうです。
例えばイチロー選手は、小学生のころから、プロになった際のイメージを具体的に持っており、年俸や、デビューに際してのあいさつなどもしっかり考えていたそうです。
計画修正タイム
多くの人が、悩んでしまったり、上手く計画できなかったりしたのではないでしょうか。 しかし、そのことに気がついたなら一歩前進です。それは、これまで目標を持っていなかったとか、行き当たりばったりだったということに気がついたということなのです。
もし、そもそも目標が浮かばないという人は、まず自分が好きなことを思い浮かべて下さい。それから、それがどのように発展していきそうなのかということを考えてみると良いかもしれません。それに沿って、とりあえず仮の目標を立ててみましょう。
目標を立て終わったら、書けなかった部分、無理がある部分を赤ペンで終始ゑしていきます。修正が終わる頃には、自分が成し遂げたかった夢が、かつてないほどはっきりとイメージできるはずです。同時に、モチベーションが高まっているのも感じるはず。
ここまで来れば、後は目標に向かって邁進するだけ。計画を元に進んでいく途中で、様々なことに触れ、考え方が変化していくということもあるでしょう。そんなときには、計画に修正をかけ、作り直していきましょう。日々進歩していくその先に、大きな目標の達成が待っていると実感できることが、努力の継続を支えてくれます。
いかがでしたか。やる気が上がったり下がったりすることは、誰にでもあります。そんなつかみどころのないモチベーションも、工夫次第でコントロールできてしまうのです。皆さんがそれぞれ持っている目標や夢の達成に、この記事を役立てていただけたら幸いです。