新年度が始まりましたが、これを機に新しいことを始めようという方も多いことと思います。筆者自身も、4月から自分の生活の仕方を変えてみました。

それは、いろいろなものを「減らす」ということ。今回は、そのメリットについてお話しします。

「多すぎる」状態は、逆にデメリットになる。

「断捨離」という言葉が流行し、『フランス人は10着しか服を持たない』という本がベストセラーになるなど、モノに執着しないという考えが注目されつつあります。

確かに、多すぎる選択肢は、私たちにとって逆効果になりうるのです。

アメリカのスワースモア大学の心理学者であるバリー・シュワルツ氏は、2005年のTEDでのプレゼンにおいて、「選択のパラドックス」を提唱しました。これは、選択肢が多すぎると、逆に満足のいく選択が難しくなってしまうということ。シュワルツ氏は、多くの例を用いてプレゼンしましたが、たとえば次のような例があります。

あまりにも多くの選択肢を前にすると、人は選択が非常に難しくなってしまいます。

これの非常にいい例をひとつ出しましょう。定年後の年金投資計画に関する研究で、私の同僚がヴァンガードという巨大な投資信託会社から、約2000か所の職場に渡る、約100万人の社員の情報を手に入れたのです。彼女が調べたところによると、会社が提示する投資信託が10件増えるごとに、参加率が2パーセント落ちたという結果が出たのです。

※句読点は、筆者が適宜付した。

(引用元:TED|バリー・シュワルツ:選択のパラドックスについて

現代は、ネット通販で何でも簡単に買えるようになりました。何もしなくても、SNSやLINEから大量の情報が流れ込んできます。

その結果、かつての筆者は、家の中はモノであふれ、サークルやアルバイトからの連絡も絶えずやってきて、「今日は何をしたらいいのか」がわからなくなってしまう、という状態になっていました。

そこで、モノや情報を意識的に減らしていこう、ということをこれからの目標にし、3つの取り組みを始めました。

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1日1時間しか勉強できない超多忙な私が、90日でTOEIC800越え。「私に合った勉強法」のほんとうの意味。
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1.モノを「減らす」

先日新居に引っ越したのですが、それにあたって、洋服・家具・小物などを半分以上も処分しました。もったいなくてとっておいた小物、文房具、洋服。「いつか読むかも……」と捨てられなかった漫画、雑誌。そういったものはすべて捨てました。

必要最小限のモノで暮らせば、散らかるということがありません。どこに何があるかもすぐに把握できます。

2.情報を「減らす」

授業中や友達と一緒にいるときなどは、こまめにスマホの電源をオフにするようにしました。

「デジタルデトックス」という言葉をご存知でしょうか。これは、

デジタル機器に1日~数日まったく触れないことで、現実のコミュニケーションや自然の姿を認識し依存度を低めようという動き

(引用元:コトバンク

のことです。

デジタルアーツ株式会社の調査によれば、女子高生の1日のスマホの平均使用時間は、何と7時間を超えるのだとか。

だらだらとSNSやネットを見てしまうと、勉強や仕事にメリハリがつかず、効率も格段に落ちてしまいます。こまめに電源を切り、スマホを頭の中から追い出すことで、目の前のことに集中することができます。電池の減りも遅くなり、一石二鳥。

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3.考えることを「減らす」

1日の始まりに、今日やることをすべて付箋に書き出すようにしました。何をすべきかを見える形で外部化しておけば、頭の中で余計なことを考えないで済みます。その結果、「この次は何をしたらよいか」が客観的にわかるので、現在の作業にも集中しやすくなりました。

しかも、やることを消化して、付箋をはがすときには達成感が得られます。スマホのタスク管理アプリも確かに便利ですが、タップしてタスクを消すよりも、付箋を「はがす」という行為から、よりリアルに満足感を得られます。

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いかがでしょうか。

これらはそれぞれ、ライフハックとして有名なものですが、いざ自分で実践してみると、そのメリットを強く感じられました。

「減らす」というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、これはつまり、「自分に本当に必要なことを見極める」ということです。本当に必要なことだけを抽出し、それに全力投球する。こうすることで、1日の密度、ひいては生活全体の質も格段に増します。

皆さんも、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

参考サイト
TED|バリー・シュワルツ:選択のパラドックスについて
デジタルアーツ株式会社|女子高校生の1日の平均使用時間は7時間 0歳~9歳の保護者64.0%が情報モラル教育や対策が不十分と回答
コトバンク|デジタルデトックス