受験勉強や資格試験の勉強をしていると、必ず受けることになるのが模試です。模試は受けることより復習することが大事とよく言われますが、みなさんの中に、模試を受けたことに満足して、返ってきた結果を見て一喜一憂するだけになっている人はいませんか?

点数や判定などを見ただけで終わりにし、復習をおろそかにしてしまいがちになるのは、効率よく復習する方法がわからないから。

だいたい、一言で復習と言っても、何から手を付ければいいのか、よくわかりませんよね。また、そもそも何日も前に受けた模試のことなんて全然覚えてないし、いつも多くの模試を抱えている受験生であればどの模試だったかもわからないという人もいるでしょう。

今回は、今まで模試の復習をきちんとやっていなかったという人でも気軽に始められる、効果的な模試の復習の仕方を紹介します。復習ができるようになれば、模試は実力を測るだけではなく、実力を伸ばすテストになりますよ。

コツは、初めから完璧を目指さないということ。段階を踏むことで復習のハードルを下げ、できる範囲でスタートしてみてください。

模試復習ステップ1.どんな試験だったかおさらいする

まず、問題用紙を開いてみましょう。どんな問題が出ていたのか、思い出す作業からのスタートです。問題を解く必要はないので、模試の記憶が蘇ってくるまで読み返してください。限られた時間内でコスパのいい復習をするためには、どの問題を復習するべきか、きちんと見極めることが大切。そのために、この思い出しの作業は必須です。

模試の時の状況を思い出すことができれば、復習でその問題と向き合うのは2度目になります。模試のことなどすっかり忘れてしまった状態で「こんな問題あったかな」と思いながら復習するのでは、初めてその問題を解いているのとまるで同じになってしまいます。ですが、「あの時ここがわからなくて解けなかったんだ」と具体的に思い出してから復習すれば、復習すべきポイントが明確になります。

設問に目を通しながら、どの問題が自信がなかったのか、まったく解けなかったのか、記憶をたどってください。ここまでできたら、次のステップに進みましょう。

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模試復習ステップ2.解説を書き写して3回読む

次に、1問ずつの自分の正誤結果と、模範解答を用意します。間違えた問題をピックアップしたら、その模範解答と解説を丸ごと書き写してみましょう。解答だけ書くのではなく、解説も一緒に書き写すのがポイントです。

時間に余裕があれば、自信はなかったけれど正解した問題も、同様に模範解答を書き写してください。勘だけで正解したような問題は、次は間違える可能性が大きいので、正解の根拠を理解できるように復習しましょう。

解答・解説を書き写したら、問題文と合わせて、少なくとも3回読んでみましょう。書き写したものは、プロが作成した解答への模範的なプロセス。しっかりと読み込めば、それだけで理解が深まります。「時間がない」「復習なんてめんどう」と思っている人でも、書いて読むだけなら簡単ですよね。

解説だけではよくわからなかった箇所には印をつけ、その部分は教科書に戻っておさらいしましょう。ここまでやれば、間違えた問題の確認は完了です。

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模試復習ステップ3. 問題を解き直してみる

最後に、ステップ2でおさらいした問題を解き直してみましょう。

ステップ2では、解答・解説を書き写して読むことで、解き方をインプットしました。ステップ3では、自力で解き直すことでアウトプットするのです。ちゃんと理解できたと思っていても、実際に問題と向き合ってみると解けないということは多いものですよね。このステップで問題を解き直して正解できれば、次に同様の問題が出たときに必ず正解できますよ。

模試の復習に取りかかる時、多くの人がしてしまいがちなのは、いきなり問題を解き直すところから始めるということ。しかし、模試本番で解けなかった問題をいきなり解き直しても、急に解けるようになるとは思えません(模試を受けてからの勉強具合にもよりますが)。最初に問題を見直し、解説をよく読んで内容を理解することで、その問題がしっかり解けるようになります。ここまで来て初めて、復習の意味があると言えるのです。

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効果的な模試の復習の仕方を紹介しました。次の成果につなげるためには、上手に復習することが大切です。

今まで、いきなり問題を解き直すところから始めて復習に挫折していた人や、復習にまで手が回らないと思っていた人も、問題を読み返すところから段階的に取り組んでみてください。

みなさん、模試の前は一生懸命勉強していますよね。模試の後の復習にも、力を注いでみてください。それでこそ、模試を受けた意味が発揮されますよ。

(参考)
笹氣健治著(2009), 『なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか? ~行動のための自己変革トレーニング~』, 大和書房.
茂木健一郎著(2010), 『脳を活かす勉強法』, PHP研究所.
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