初対面の人で、「もう一度会いたい」と思う相手はいますか?

就職活動や営業の場のみならず、職場の休憩所で雑談に興じたり、ふと立ち寄ったお店でちょっと話したりと、私たちは毎日様々な人と会っては言葉を交わしています。でもそれを後日振り返ってみたときに、顔や名前、会話の内容まではっきりと思い出せる相手はそれほど多くはないのでしょうか?

逆にいえば、話しているのが楽しかったり心地よかったりして、強く印象に残った相手には、ぜひもう一度会いたいもの。少し話しただけでまた会いたいと感じてもらえるなんて、羨ましい限りですよね。

実はそんなコミュニケーション上手な人の会話には、ある共通点があったのです。そこで今回は、人に好かれる初対面での会話術を紹介します。

「もう一度会いたい」と思われる人は3種類

もう一度会いたい、と思われる会話術には種類があります。なぜなら、「会話で相手に提供する価値」は1つではないためです。

あなたが「また会いたいな」と感じる人を思い浮かべてみてください。なぜ、あなたはその人ともう一度会いたいのでしょう。「会いたい」と思う理由を突き詰めてみると、それは相手があなたにプラスの影響を与えてくれるからではありませんか? 例えば安心や尊敬、知識など、誰かと会話する中であなたが得られるものは様々です。

そこで「会話で相手に提供する価値」をメンタル(精神面)とスキル(実用面)という観点から更に分析して大きく3つに分けてみました。どのようなコミュニケーションに需要があるのか。まずはそれを正しく理解することで、あなたが狙うべき「初対面での会話戦略」が明らかになるはずです。

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タイプ1:「安心や承認」を与えてくれる人

まずメンタルの観点から考えると、あなたにプラスの影響を与えてくれる人には2つのタイプが存在します。あなたのメンタルを内的に満たしてくれるタイプと、外的に解放してくれるタイプです。

内的に満たすとは、安心と承認を与えるということ。つまり、一緒にいると安心できる人やあなたの考えを認めてくれる人がこのタイプに当てはまります。居酒屋の店長やバーテンダーのような、気軽に不安や迷いを打ち明けることができ、あなたの頑張りを認めてくれる人。そういう相手には、初対面でもついつい身の上話をしてしまうのではないでしょうか。

この会話を実際に行う上でのポイントは、「ペーシング」です。ペーシングとは、会話のスピードとテンションを相手に合わせることです。同じような息づかいや動き、話をすることで、相手はその場にいることが心地よいと感じ、気持ちが楽になります。

そのためにも相手の話や気持ちに共感して、相手の知識には興味を持ってみてください。「悔しかった」と言われたら「悔しかったんだね」と相手の気持ちを受け入れる。知識を披露してくれた時は「そうなんだ」「知ってるよ」と返すのではなく、「どんなものなの?」と尋ねてみるとよいでしょう。

ぐいぐい自分の話をするのが苦手な方、あるいは自分のトーク力に自信がない方は、この「静」のコミュニケーションに挑戦してみてください。

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タイプ2:「尊敬や憧れ」の対象となる人

一方でメンタルを外的に解放してくれるというのは、興味や関心の幅を広げてくれるということです。つまり、尊敬や憧れの対象となるような、強い価値観や信念を持った人をいいます。このタイプの人は自分自身の価値観を明確に示しており、今までのあなたにはない視点を持っているでしょう。

自分とは生き方も考え方も違うのに憧れてしまう、そんな人はいませんか? 例えば芸能人やタレントを想像してみてください。ホリエモンのように、強烈な個性をオープンにしている人がいますよね。

彼は、一般常識とされるようなものをいくつも破ってきました。そのため考え方が違うと感じる方も多いはず。でも、だからこそ人々は彼と話してみたいと思うのです。「どうしてそう考えるのか、理由を知りたい」「違う事柄に関してどう感じるのか聞いてみたい」……、憧れを持つからこそ、この人ともっと話したい、この人のことをもっと知りたいと感情を刺激されるのです。

そんな会話のポイントは、あくまで会話の流れで興味や価値観を示すことです。最初は流行りの映画や最近の仕事など雑談から始めてみましょう。そこから話題を膨らませて好きな俳優や作家、あるいは仕事の醍醐味やキャリア観など自分の興味・価値観を出せる内容に持っていってください。相手との会話の中で、ついつい熱く物事を語ってしまったという流れにすることで、「一方的に好きなことを話す人」ではなく、「個性やこだわりを持った魅力的な人」という印象を与えることができます。

自分の趣味やこだわり、世界観や仕事観が確立されている方は、会話の内容を相手に合わせて自分を隠すよりも、いっそ自分をさらけ出してみるのがよいでしょう。価値観に共鳴してくれる人を一本釣りする、「動」のコミュニケーションですね。

タイプ3:「スキル」を上達させてくれる人

最後はスキルという実用的な面で、プラスの影響を与えてくれるタイプ。これは端的にいうと、あなたのスキルを上達させてくれる人のことです。大学の教官や仕事の上司、スポーツクラブの先輩。世の中には様々な分野で広い知見を持つ人や、教え方が上手な人がいます。

「自分の知らないこと、できないことを分かりやすく教えてくれる」
「この人といると、もっと成長できる」

そう思わせてくれる相手ならば、もう一度会いたいと思いませんか? 例えば大学で偶然会った就活生に明快なアドバイスをする内定者や、喫煙所で仕事のヒントをくれる他部署の上司のイメージでしょうか。

この会話のコツは自分が提供できるスキルを明確にしておくこと、そして相手の課題を素早く特定することです。そもそも自分が持っている以外のスキルは、相手に提供できませんよね。就活のノウハウや営業のポイント、恋愛のコツなど、あなたが人より秀でていることを整理してください。そのスキルの中で、相手が困っていそうなジャンルを想像するのです。相手の年齢や性別、立場から課題を考えてみましょう。

例えばスーツを着ている学生なら、就活に困っているかもしれません。新卒社会人なら、上司との関わり方に悩んでいるかもしれません。そうやって相手の悩んでいそうなジャンルを特定したら、あとは「就活どう?」「上司とは上手くやれていますか?」といった具合に話題を振ってみて、食いついてくれば相談に乗ってあげればいいのです。食いつきが悪い時には別のスキルに関する話題に変更し、もしも相手に提供できるスキルがなかった場合には、この路線は潔く諦めて、タイプ1かタイプ2に移行してしまいましょう。相手の学ぼうとする姿勢や興味のある事柄に対して共感する、自分が興味のある分野やそれぞれの違いについて話す、といった感じでしょうか。

どんなジャンルであれ秀でたスキルを持つ方は、それを相手との会話の材料にすることが効果的です。相手にとって有益な人物というポジショニングを活用した、「利」のコミュニケーションになります。

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大事なのは自分が会話で相手に提供できる価値を理解し、相手がどのタイプのコミュニケーションを欲しているのかを察すること。そうやって相手と自分のコミュニケーションにおける需要と供給をマッチさせることで、きっと「もう一度会いたい」と思ってもらえるはずです。

(参考)
堀江貴文著(2015),『我が闘争』,幻冬舎.
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