模試や定期テストで突然現れる難問。試験中にうんうん唸って考えたけれど、結局解法を思いつけなかった、という経験はありませんか?

この憎き難問を、自分の無意識に働きかけることで解いてしまう受験生必見の技術をご紹介します。

badge_Columns_100睡眠中の無意識が問題を解く?

2004年、世界的な科学誌『ネイチャー』にこんな実験の結果が発表ました。

数列の問題いくつかを被験者たちに見せ、8時間後に答えてもらいます。ただし、3つのグループに分け、それぞれ以下のようなスケジュールにしました。

●Aグループ
朝に問題を見せて、8時間考えて、
8時間後に答えてもらう。

●Bグループ
夜に問題を見せて、8時間睡眠をとって、
朝に答えてもらう。

●Cグループ
夜に問題を見せて、朝答えるが、
徹夜で8時間考えてもらう。

その結果、AグループとCグループは正答率20%程度だったのに対して、Bグループは正答率60%だったそうです。
脳は寝ている間に記憶を組み合わせたり圧縮するので、目が覚めたときにひらめきを得やすくなった結果だと考えられています。

参考:「ほぼ日刊イトイ新聞-ねむりと記憶。池谷裕二+糸井重里」

もし、自分が知らないうちに無意識の部分が勝手に問題を解いてくれるとしたら、これを活用しない手はありません。
実はこの無意識、眠っている時だけ働いている訳ではないのです。

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badge_Columns_100起きているときも無意識は働いている

たとえば、学校で友だちと話していてどうしても思い出せなかった歌手の名前を、帰りの電車の中でふと思い出すことがありませんか?お風呂でアイデアが浮かんだり、読書中に関係のないことを思いつくということもあります。

これは、何かをしている間でも脳の他の部分が勝手に働いてくれているから起きることです。と、いうことは頭のなかに問題を放り込んでおけば、意識して考えていない間でも脳が問題を解きはじめたり答えを探し始めてくれるはずです。

badge_Columns_100試験中の無意識に難問解いてもらう

試験中に無意識をどう活用するか。方法はとてもシンプル。

試験が始まったらまずひと通りの問題に目を通す

ただこれだけです。

試験開始の合図とともに問1から解き始めてしまいがちですが、それを少し我慢して、まず問題全体を見渡しましょう。
それから頭に戻って、順に解いていきます。
そうすることで、先の問題に取りかかる時には、無意識によって「解く準備」が完了している状態になっているはずです。

解答作成前に全体の構成を考えたり方針を練らなくてはならないような問題のときに特に効果を発揮します。(逆に、計算問題など細かい処理には向きません。)

入試問題なら、英作文や複雑な証明問題などにはとても有効でしょう。
英作文なら文章の構成や表現、証明問題なら論の進め方などを、「無意識」が「勝手に」準備しておいてくれるのです!

先の問題を意識しながら問1を解く必要はありません。それで集中が途切れてしまっては「策士策に溺れる」です。自分の無意識は優秀なのだと信じて任せっきりにしておきましょう。

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いかがでしょうか。
シャワー中やトイレでアイディアを思いつく、という話もよく耳にしますが、それもこの無意識の力ですね。考えても考えてもアイディアが湧いてこない時は、無意識の力に頼ってみるのもいいかもしれません。


東京大学大学院 総合文化研究科 超域文化科学専攻 表象文化論 修士課程。私立武蔵高等学校卒業。19世紀から20世紀にかけての美術とグラフィック・デザインを研究する傍ら、自らもデザインの仕事を手がけている。東京大学立花隆ゼミ+立花隆『二十歳の君へ』など。