「仕事で人と会い続けなければならず、疲れてしまう」
「飲み会に出ると、だんだん一人になりたくなってきて早く帰りたいと思ってしまう」

こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。疲れていて一人になりたくても、仕事であれば簡単にその場から抜け出すことはできませんし、飲み会などでは帰りにくい雰囲気というのもあるでしょう。しかし我慢ばかりを重ねていると、人と会うことが嫌になってしまいますよね。

今回は、人付き合いが苦手な人がより心地よく生きるための具体的な方法をご紹介いたします。

4人に1人は、人付き合いが苦手な内向型の人

人と一緒にいると疲れてしまう人や、早く一人になりたいと考えがちな人は、人付き合いがあまり得意ではない「内向型」の人であると言えます。

アメリカの心理療法士で、内向型人間について専門に研究するマーティ・O・レイニー氏は、その著書『内向型を強みにする』の中で、人間には「内向型」と「外向型」の2のタイプの人がいると述べています。それぞれのタイプの特徴は以下の通りです。

内向型の人:
アイデア、感情、印象といった自身のなかの世界からエネルギーを得る。人と接することが続くと「もう手一杯」という気持ちになり、休息を必要とする。
外向型の人:
さまざまな活動や、よその人・場所・物といった外の世界からエネルギーを得る。人や外界と接触していない時に、孤独や疲労を感じる。

この書籍によれば、世界の人々の25%は内向型なのだそう。しかし、逆を言えば残り75%の人は外向型。そのため、内向型という少数派は、どうしても学校や職場などでは外向的であることが求められてしまいます。また、内向型の人が外向型ばかりの人々の間にいると、「自分は劣っている人間だ」と思い込んでしまい、自信を失ってしまうこともあるのです。

内向型であることは特徴の一つであるにすぎず、何らおかしいことではありません。ただ、特徴をふまえれば、得意なことと苦手なことがあります。自分に向いていることとそうでないことの境界線を引いて、内向型という特徴の活かし方を考えていきましょう。

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飲み会、パーティを上手に乗り切るコツ

内向型の人の悩みとしてまず挙げられるのが、「何日も続けて人と会うと疲れてしまう」ということ。また、内向型の人の中には、皆でにぎやかに過ごさなければならない飲み会や、大勢の知らない人と話をする必要があるパーティなどが苦手だという人が多いことでしょう。

そこで、飲み会やパーティで使える、内向型向けの行動テクニックをいくつか紹介したいと思います。

1. スケジュール調整

過度に人と接しすぎて疲弊してしまうといけないので、内向型の自覚がある人は、どれくらいの間人と接すると疲れるのかを知っておきましょう。

ビジネスパーソンであれば、仕事上の飲み会やパーティに出席しなければならないこともあるはずです。飲み会の日程が決まったら、うまく前後のスケジュールを調整して人と会う日が連続して続き過ぎないようにしてください。そうすれば、心身とも万全の状態で飲み会に出ることができますよ。

2. 一人になれる場所を探す

飲み会やパーティの会場に着いたら、途中で疲れてしまった時のために、抜け出して一人になれる避難場所を見つけておきましょう。トイレ休憩がてら、建物の外の落ち着いた場所などで一人の時間を持てるようにすると良いですね。

ほんの数分でも一人の時間を有効に過ごすには、マインドフルネス(瞑想)を実践することがおすすめです。一人の時間が確保できたら、目を閉じ、ゆっくりと深く呼吸をしてください。そして呼吸の回数を数えながら、呼吸のみに意識を集中させるのです。そうすると、次第に心がリラックスし、ネガティブな気持ちが消えていきますよ。

3. じっくり話し合える相手を見つける

そして、飲み会やパーティの最中は、自分が興味を持てることを話題にして一対一の会話ができる相手を探すように意識しましょう。内向型の人は、その場で感情をさらけ出して楽しむというよりは、相手との考えのやり取りを楽しむ傾向があります。なので、大人数で盛り上がることは苦手な人でも、少人数で興味のある話題について深く話すことができれば、飲み会やパーティの場も苦にならずに楽しむことができるのです。

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内向型ならではの特技を持とう

内向型の人は、内向型だからこその特技を持つようにするとよいでしょう。上述のレイニー氏は、内向型の人について次のように述べています。

内向型の人は、適切な環境のなかでのみ、その才能、たとえば、集中して探求する能力を、発揮できるのである。

(引用元:マーティ・O・レイニー著(2013),『内向型を強みにする』,パンローリング.)

外向型の人は、人と会えないことによる寂しさを感じやすいため、一人での作業は得意ではない人が多いと言われています。その点、一人で練習することが向いている事柄(プログラミング、将棋など)は、内向型の人にとってアドバンテージを得やすい分野だと言えます。「一人で集中して練習ができて、自分が得意なものはなんだろう」と考えてみてください。

また、パーソナルブランド(自分にしかない強み)を持つことも、内向型の人にとっては有効。2つ以上の特技を組み合わせたり自分の一言キャッチフレーズを考えたりして、自分のブランドを作ってみるのです。例えば、英語が得意でプレゼン資料の作成も得意な人なら、「英語で美しくプレゼン資料を作るなら、私にお任せください」というパーソナルブランドを作っておく、といった具合です。

内向型の人にとって、自分を熱心にアピールすることは辛いもの。パーソナルブランドを持てば、自ら積極的に自分を売り込もうとしなくても、自然と周囲から認められる存在になり、自分にとって居心地のいい環境ができるはずです。

(パーソナルブランドについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください:STUDY HACKER|自分の強みは自分で “売り出す” ! 必要とされる人は知っている「自分の価値」の見つけ方と、伝え方。

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レイニー氏は、内向型の人にこんなメッセージを送っています。

遊び心を持とう。
休憩をとろう。
自分の内なる世界のすばらしさを認めよう。
誠実であろう。
好奇心を持ち続けよう。
協調性を保とう。
孤独を大いに楽しもう。
感謝の心を持とう。
あなたでいよう。
そして、あなたの光で世界を照らそう。

(引用元:同上)

他の人(多数派である外向型の人)と同じことが当たり前にできないせいで、内向型の人は劣等感を抱きがちです。しかし、少数派とはいえ内向型の人は案外いるもの。内向型の人に合った環境を選べば楽しく自然体でいることができますし、内向型であることを強みにして周りを驚かせるような能力を身につけることだってできるのです。

せっかく持って生まれた資質。自分を活かせるように、考え方を変えていきましょう。

(参考)
マーティ・O・レイニー著(2013),『内向型を強みにする』,パンローリング.
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