人生には“悩み”がつきもの。

例えば学生であれば、成績の不安や失恋の悩み。社会人であれば、業績の悩みに、上司からの圧力や職場での人間関係。普段の思考が悩みで埋め尽くされ、勉強や仕事など、今やるべきことに集中できない。そんな時もあると思います。悪くすると、「どうして私はこんなに悩んでしまうんだろう」「自分の能力が低いだけなんじゃないか」などと自己嫌悪に陥り、さらに深い悩みにはまってしまうこともあるのではないでしょうか。

では、私たちに日々降りかかる悩みを解消するには、時が経つのを待つしかないのでしょうか。なにか、悩みを効率よく解消できる方法はないのでしょうか。

よくある悩み解決法に潜む問題点

世間には、悩みを解決する方法がたくさん溢れています。よくあるのが、悩みを押さえつけてしまう方法や、悩みを他の人に話すことによって解決する方法。

しかし、これらの方法には、実は問題点があります。

悩みを抑圧してしまうと、悩みの原因となっている事柄について、何ら根本的な解決がされないままになってしまいます。また、悩みを他の人に話すことに頼っていると、話し相手になってくれる人が十分時間をとってくれるときや親身になって聞いてくれるときはよいのですが、そうでない場合、相手に負担をかけてしまうことになりますし、結局悩みが解消されないということもあり得ます。

そこで私がお勧めしたいのが、「悩みがあることを認めつつも、ストレスを溜めこまないようにうまく付き合う」という解決法です。それは一体どのような方法なのか、これから具体的にご紹介しましょう。

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マッキンゼー式の「ゼロ秒思考」が悩み解消に効果的

マッキンゼーで14年間活躍した赤羽雄二氏は、その著書の中で、悩みや不安を取り除き、仕事や勉強に集中する方法について、このように書いています。

A4用紙を横置きにして、左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6行で各20~30字程度書く。この1ページを1分で書き、朝起きてから夜寝るまでの間に毎日10ページ書くと頭が非常にすっきりする。

(引用元:赤羽雄二(2015), 『速さは全てを解決する—『ゼロ秒思考』の仕事術』, ダイヤモンド社.)

これは、即断即決をするための思考法、頭の回転を速くするための思考法として有名な「ゼロ秒思考」の方法。これが悩みの解決にも効果的なのです。赤羽氏は、具体的に紙に書き出す内容は、仕事のことやプライベートなこと、例えば

・課長はどうしていつも自分だけに厳しいことを言うのか?
・彼女から3日間メールが来ないが怒っているのか?

(引用元:同上)

など、何でも良いと唱えています。学生の場合は、なぜ成績が伸びないのか? など、勉強の悩みについて書き出しても良いでしょう。10ページに満たなくても、考えていることを書き出すだけで、

・不安を書き出すことにより気持ちが整理される。
・頭の中の悩みを吐き出すことにより、爽快な気分になる。

といった効果が期待できるのだそう。

物事について即断即決し、行動を起こすスピードが格段にアップするというのも、このゼロ秒思考トレーニングに期待される大きな成果。自分の周りのことについて、何が大切かを瞬間的に判断できるようになったり、必要とされる行動を素早く判断して最速で動けるようになったりします。つまり、普段降りかかってくる悩みの種に向けて、常に自分から積極的に動くことができるようになるため、日常生活のストレスが減り、仕事や勉強の効率の大幅アップが見込めます。

マッキンゼーでハードワークをこなしていた赤羽氏をずっと支えてきたのも、彼が勤務中に編み出したこの方法だったのです。

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悩みを解決する手段は色々ありますが、「メモ書き」の方法なら、紙と鉛筆さえあれば、今すぐにでも行動に移すことができます。この方法なら、一人で抱え込んだまま欝々としてしまうことなく、悩みの種の解決に向けて動き出すことができますし、友人のアドバイスを頼れないときでも、自力で行動することができます。

人生に悩みやストレスはつきものです。それらと上手く付き合っていく為に、この画期的な方法を今から始めてみませんか。

(参考)
赤羽雄二(2015), 『速さは全てを解決する—『ゼロ秒思考』の仕事術』, ダイヤモンド社.
堀北祐二(2014), 『世界一簡単!「ストレス」と上手につき合う方法: 逃げない 隠さない とらわれない』, 三笠書房.
ガボール・マテ(2005),『身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価』,日本教文社.