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先が見えない、何をしたらいいのかわからない。

社会人、学生、主婦、どんな人にもあるだろう。少年マンガの主人公のように、一度決めたらすぐ行動、己の道は絶対譲らない…なんて言えたらどんなに格好いいことか。

でも現実の世界には、そんな人間はいない。あなたが悩むのは、決してあなたの意思が弱いからではない。あなたが恐る恐る下した決断も、決して間違ってはいない。

悩めるあなたの背中を押せたら、幸いだ。

badge_columns_1001711ヒトは「悩むサル」である

「悩み」という状態を分析してみよう。
悩み、それは高度な行為だ。意中の人をデートに誘うか、否か。会社から独立するべきか、否か。

この能力は、ヒトにしかないものだと言われている。
大きな脳みそを手に入れた、我々ホモサピエンス。自分の行動に思いをはせ、悩むことはヒトに生まれた以上、誰しも経験するものだ。

そこに意思の弱さは関係ない。そういう脳を持って生まれてしまった以上、仕方のないことなのだ。悩みが全くないヒトなんて、ただのサルと何も変わらないのだから。

悩んだ時は、落ち着いて自分を見つめてみよう。「悩み」とは自分の考えに捕まった状態。そこから一歩引いて自分を見つめる「メタ認知」が必要だ。これは脳科学用語で「自分の思考を思考する」という意味。

他人に話したり、日記に書いたりするのが典型的な例だ。くよくよと考え続けるのではなく、とにかく行動してみることが必要なのかもしれない。

(参考:脳科学事典|メタ認知  )

Lonely Lion

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badge_columns_1001711人と違っても大丈夫。この世の中は「弱肉強食」ではない

自分の決断に自信を持てない人も多い。人と違ったり、周りから反対されたり。そのせいでくじけてしまった人は、どのくらいいるだろう。

でも、そんなことを気にするは必要ない。
それはあなたが下した、あなただけの決断だからだ。

人はよく「弱肉強食」という言葉を使う。自然界では強いものが生き残り、弱いものが淘汰されていくのだ、と。そういう人は決まって言う。人間だって同じ。間違った考えや少数意見も、結局淘汰される運命にある……。

はっきり言おう。それは間違いだ。
強い者が生き残るのではない。最もよく適応した者が生き残るのだ。

これを生物学では「適者生存」と呼ぶ。例えば、そうだ、ナメクジを思い出してほしい。正直言って彼らは弱い。湿った草陰で、ひっそり隠れて生きている。それでも、彼らはこの地球上で生き延びた勝者なのだ。

それは、彼らが独自の生き方を最大限発展させたから。はるか昔、巻貝だった彼らの祖先は、意を決して地上へと上がった。その独自の発展が、弱くても自然界に適応し、彼らを生かしたのだ。

一方で百獣の王ライオンも、巨大な体を誇るゾウも、絶滅の危機に瀕している。強かろうが弱かろうが関係ない。適応できるかできないか。それだけが生き残りを決める基準と言える。

(参考:吉村仁|強い者は生き残れない -環境から考える新しい進化論- 新潮選書 2009)

あなたの決断は、少数意見かもしれない。常識に反した「弱い」ものかもしれない。

でも、だからと言ってくじけてはいけない。それは同時に、あなただけが選ぶ「適した」ものかもしれないからだ。弱くても、諦めてはいけない。

***

悩んで悩んで、その結果あなたが下したその選択は、きっとあなたが望んでいたものだ。

悩んだ時、迷った時。とりあえず一歩前に踏み出してみてほしい。
そのことがきっと、あなたを強くするはずだ。

参考
脳科学事典|メタ認知 

強い者は生き残れない -環境から考える新しい進化論|吉村仁|新潮選書 2009


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。