ポジティブであることが良いとされる風潮があるような気がします。
でも、誰だってネガティブになるときはありますし、ネガティブな感情を無理やりポジティブな感情に変えることなんて、なかなかできないですよね。

実は、ネガティブな感情は決して悪いことばかりではありません。
むしろ、最悪な状況を想像することは、ストレスを減らすことにつながります。

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badge_Columns_100ストレスには2種類ある

ストレスには精神性のストレスと身体性のストレスの2種類があります。
精神性のストレスは、自分で認識しているストレスです。
身体性のストレスは、本人は無意識です。
身体性ストレスは、ストレスホルモンの血中濃度で測ることができます。

こんな面白い実験があります。
一般人からボランティアを募り、2つのグループに分けます。
この2つのグループに「ペンタガストリン」という、ストレスホルモンを強制的に放出させる薬を点滴します。
一方のグループには、ただ点滴するだけ。
他方のグループには、具合が悪くなったら実験を中断することのできるボタンを枕元に置いて点滴。

結局、具合が悪くてもボタンを押さずに我慢してしまう人が多く、両グループに同じ量の薬が点滴されました。
それなのにボタンがあるグループは、ボタンのないグループに比べて、ストレスホルモンの上昇量が5分の1程度で済んだのです。

この実験から、実際にストレスから逃げなくても、逃げ道があると思うだけでストレス解消の効果があるということがわかります。

実際に行動しなくても、ストレス解消の方法を「持っている」だけで、ストレスを減らすことができることに関しては、「お菓子を食べて受験のストレス解消!?太らない方法教えます!」
で既にお伝えしています。

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90日でTOEIC835点、英語会議もストレスなしに。パーソナルトレーナー × 科学的トレーニングの『英語の90日』
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badge_Columns_100最悪の状況を想像する

今回のコラムでは、少し違う視点でストレス解消について書きたいと思います。
最悪の状況を想像するということは、心の準備をしておくということです。
考えうる最も悪い状況を想像すると、現実はそれよりはマシだった、ということになりますよね。
つまり、最悪な状況を想像するということは、現実がどういう結果になったとしても、想像よりはマシだということを事前に確保しておくということです。
これは、現実の結果が良くない場合のストレス回避方法を事前に確保していることになります。
ストレス回避の方法があると認識するだけで、ストレス解消の効果があることは上述の実験で証明されています。
したがって、最悪な状況を想像することは、ストレス解消につながるということが言えます。

だから、ネガティブ思考になってしまってもいいんです。
ネガティブ思考になってしまったら、開き直ってとことんネガティブになり、考えうる最も悪い状況を想像すれば大丈夫(笑)
そうすればストレスが解消されます。

無理にポジティブになろうとして悩んでいる人は、このコラムを読んで心が軽くなったのではないでしょうか。
ネガティブ思考も悪くない、ということですね!?

参考文献
池谷裕二・中村うさぎ、2013年『脳はこんなに悩ましい』新潮社


東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程。ノートルダム清心高校卒業。大学ではセクシュアリティについて勉強している。忍者が好き。服のセンスとユーモアのセンスがほしい。