上司にお世辞を言ったり、ご近所さんに愛想笑いを振りまいたり……。私たちは毎日、良い人間関係を築こうとあの手この手を使って人と接します。身だしなみを整えるのも、相手によく思ってもらいたいという気持ちの現れの一つでしょう。

コミュニケーションが得意な人であればよいかもしれませんが、人付き合いがあまりうまくできないと思っている人の場合、どのようにすればスムーズな人間関係が築けるのか、つい頭を悩ませてしまうこともあると思います。うわべだけのお世辞や愛想笑いは、下手するとウソっぽく見えてしまうもの。そうなっては人間関係を良くするどころか、かえって悪くしてしまう可能性もありますよね。

そこで今回は、相手と良い関係を築くのにもってこいの、3つのコミュニケーションテクニックを紹介します。

効果的なお世辞を言う

お世辞というのは誰もが言ったり言われたりするもので、相手と円滑な関係を築くには、一つや二つのお世辞は必要。しかし、その発言がお世辞だと見破られてしまった時、その言葉には何の意味もなくなってしまいますよね。では、どのようにしたら相手に喜んでもらえる効果的なお世辞が言えるのでしょうか?

まず、常に褒めるのは良くありません。「この人は、誰でも褒めるのだろう」と思われてしまい、信憑性に欠けます。オススメは、否定してから肯定する方法。例えば、「Aさんのこと、しつこいと思うこともありましたが、実は面倒見がいいんですね」といった具合です。この方法を使えば、「自分をきちんと観察してくれた上での評価なんだ」と相手に思わせることができるので、発言に信憑性が出てきます。さらには、観察力や識別力のある人間だと思われ、自分の印象を良くする可能性も。

中には、相手を不快にしてしまうお世辞もあります。例えば、他の人と大して変わらないのに「Aさんが書いていた文章、素晴らしかったですね」と評価すること。相手は、「その通りだ」とこたえれば周りから傲慢だと思われてしまうし、「それほどでもない」と言えば謙遜しすぎだと思われてしまいます。そうなると、褒められた側は窮地に立つことになるのです。

ポイントは、相手が自信を持っている領域を褒めること。高く評価してもみんなが納得する内容を言いましょう。

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うまく同調する

誰かと会話をしていたら、相手に同調し、話に耳を傾けなければならない場面がありますよね。そんな時に便利なのが、うなづきと相槌。うなづくことで、自分がちゃんと理解しているのだということを相手に伝えられます。さらに相槌を打つと、相手も安心して話を進められるでしょう。

相槌といっても、常に「はい、はい、はい」と言っているのはよくありません。いつも同じ返しだと、ただ「はい、はい」と言っているだけのように感じられてしまいます。例えば、「なるほど」「面白いですね」「勉強になります」というフレーズを挟むと、相手の意見に聞き入っていることがより伝わります。

しかし、時には相手の意見と自分の意見が対立していて同調しかねることもありますよね。そういう時は、お世辞と同じように、否定から入って肯定につなげましょう。「私はAさんの考え方には納得できません。しかし、この問題に対する姿勢や洞察力には脱帽します」といった具合です。

この方法は、一時的に相手を不快にさせる可能性がありますが、直後の意見で不快な気持ちを低めるので、相手に受け入れてもらいやすいのです。

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アドバイスを求める

アドバイスを求めるという行為は、相手との距離を縮める良い方法です。これは、相手を信頼しているのだということを暗に伝えることができるから。アドバイスを求められた側は、自分の意見が尊重されているのだと喜ばしく思うでしょう。

さらには、「すみません……。初めて誰かにこの悩みを打ち明けました」という具合に、相手にだけ聞いているということを伝えれば、相手もより親身になってくれます。その後の人間関係は、きっと良いものになっていくでしょう。

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今回紹介したようなちょっとした心がけを続けるだけで、人とのつながりはよりハッピーなものになります。以上のテクニックを使って、スムーズな人間関係を築いてみてはいかがでしょうか?

(参考)
有倉巳幸著(2003),『ひとに〈取り入る〉心理学――好かれる行動の技法』,講談社.
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