日中の「ボンヤリ」を防ぐ! 脳に刺激を与える3つの方法。

朝ごはんも食べているし、睡眠時間も十分確保しているにもかかわらず、なんだか「ぼーっと」してしまい、仕事がはかどらないということはありませんか。オフィスでできる簡単な解決方法があれば取り入れてみたいですよね。

どうして「ぼーっと」してしまうのか、その原因と解決方法をご紹介します。

日中に「ぼーっと」してしまうのはなぜ?

栄養不足でも睡眠不足なわけでもないのに、日中に「ぼーっと」したり集中力が低下したりしてしまうのはなぜでしょう。脳のメカニズムから3つの原因が考えられます。

1.刺激がない

単純作業が続いたり、同じ作業を繰り返したりで脳に刺激がないパターン。「慣れ」は脳にとって大敵です。同じようなことのくり返しは脳を衰えさせてしまいます。脳は新しいものを常に求めているのです。

2.焦りがない

時間や内容に余裕があるような作業は緊張感がなく、ついつい「ぼーっと」してしまう原因に。これは心当たりがある人も多いのではないでしょうか。脳に負担をかけることで集中することができます。

3.姿勢が悪い

脳の効率を一気に下げてしまうのが姿勢の悪さ。姿勢が悪いと脳に十分な酸素が行き渡らず、脳が酸欠状態になってしまうのです。同じ姿勢でずっとパソコンと戦っているという人も要注意。脳に酸素を補給し、脳を元気にしてあげましょう。

「ぼーっと」を防ぐには脳の活性化が必要

このように「ぼーっと」してしまう原因の多くは、脳が働いていない、つまり覚醒していないことにあります。ということは、脳を活性化させれば「ぼーっと」することもなくなり、頭がよく働き仕事効率も上がるということです。

では脳を活性化させるにはどうしたらいいのでしょうか。脳科学者・茂木健一郎氏は著書『脳を最高に活かせる人の朝時間』の中で、「人間の脳は、新しいものを好む『ネオフィリア』という性質を持っています」と説明。また「『ネオフィリア』の天敵“退屈”を撃退する方法」として以下のように述べています。

自分が興味のあることや新たな発見を見つけ出すことで、自分自身の脳に良い刺激を与えるのです。

(引用元:茂木健一郎著(2013),『脳を最高に活かせる人の朝時間』,すばる舎.)

また茂木氏は『IQも才能もぶっとばせ!やり抜く脳の鍛え方』において、脳が退屈しているときには「それだけ脳の負荷に対する要求の水準が高いということ」としています。脳を活性化させるには、「新しいこと」や「脳に負荷をかける行動」が重要なのですね。

それから、酸欠や糖不足、睡眠不足といった脳のコンディションが悪い場合も、脳の働きが抑えられており、活性化しているとは言えません。脳の活動を妨げる原因を取り除き、活性化させましょう。

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脳を活性化させる方法

それではいよいよオフィスで使える実践的な「脳を活性化させる方法」をご紹介します。

1.普段と違うことをする

いつもと違うやり方をする方が脳は活性化されます。とは言っても、仕事内容が決まっていて手順が変えられないという場合もありますよね。そんなときは、いつものやり方にひと工夫加えてみてください。たとえば、作業の順番を変えてみる(朝からする仕事を昼から、昼にする仕事を朝から)、いつかやらなければ……と思っていたリストの整理などを思い切ってやってみるなどです。

また、意外かもしれませんが、ずっと黙って作業を続けている人は、人と会話するというのもおすすめの方法です。

"会話内容が以前と同じ" というのは、まずあり得ません。人の会話とは、常に新しく生み出されるもの(=新鮮なこと)です。 「話を聴き、瞬時に内容を理解し、適切な反応を考え、喋る」という会話の一連の流れは、脳をとても活性化します。

(引用元:HOTNEWS|【脳がメキメキ活性化!】お手軽に頭が良くなる8つの方法

2.時間制限を設ける

単純作業に負荷をかける簡単な方法が締め切りの設定です。だらだらとやっていた作業でも10分でやらなければいけないという制限があれば、気持ちを引き締めて取り組めます。これは締め切り前の切迫した状況が、偏桃体(不安や恐怖を司る役割を果たしている)を活性化するためです。

どんな些細な仕事であっても、取り組む前におおよその作業時間を考えて、自身で締め切りを設けてみてください。もし膨大な仕事量を抱えているのであれば、数時間単位で作業を区切ってみるのもよいでしょう。

3.軽い運動をする

リフレッシュも兼ねて深呼吸や背伸びなど、オフィスでも気軽にできる運動に取り入れてみるのもいいですね。また、買い物やトイレを理由にウォーキングを行えば、全身の血行が良くなり脳の血流量も増えるので、脳の活性化が促進されます。

軽い運動は脳の活性化だけでなく、ストレス解消や眠気覚ましにとても有効です。脳を活性化さて、ストレスも解消できたら、仕事の効率がぐんと高まるのではないでしょうか。

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日中の「ぼーっと」を防ぐ、脳を活性化する方法を紹介しました。明日からぜひ取り入れて、効率の良い仕事ができるといいですね。

(参考)
Study Hacker|脳トレよりも脳に効く? 脳をパワーアップさせる『あたらしいこと』の効果
Study Hacker|細切れ時間を制する者は学びを制す? 細切れ学習が効果を上げる科学的な理由
マイナビウーマン|仕事に飽きたら、やるべきことは休息ではなく「創意工夫」
マイナビウーマン|疲労と睡眠の医学博士が教える。「飽きた」は脳が疲れているサインだった!
HOTNEWS|【脳がメキメキ活性化!】お手軽に頭が良くなる8つの方法
さいたまこくほweb|新しいことを始めて脳を活性化しよう!
茂木健一郎著(2013),『脳を最高に活かせる人の朝時間』,すばる舎.
茂木健一郎著(2017),『IQも才能もぶっとばせ!やり抜く脳の鍛え方』,学研プラス.

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