暗記が得意でいつもテストで良い成績をおさめる人がいる一方で、覚えるのが苦手だという人も多いもの。例えば、歴史。どうしてもあの人物の名前とその業績が覚えられない……なんて苦労は、ほとんど誰もが通る道ではないでしょうか。

でも、もしあなたが自らのことを「もの覚えが悪い人間」だと思っていたらそれはとても早計です。

暗記が得意な人には、無意識のうちに行っている暗記の方法があります。それらをテクニックとして取り入れれば、誰でもその効果を得ることができるのです。

今回は、暗記が苦手、嫌いなという人のために、楽しみながらできるおすすめの暗記法を紹介します。

おすすめ暗記法1. マインドマップ

マインドマップは、もっともクリエイティブなノート術の一つ。真ん中に書かれたテーマからにょろにょろとたくさんの枝が分かれているカラフルなマインドマップの図を、一度は見たことがあるという人も多いことでしょう。

落ちこぼれ高校生たちが東大合格を目指す過程を描いた漫画『ドラゴン桜』の中で、東大理Ⅲに現役合格を果たした生徒が使っていた記憶術として登場するこのマインドマップ。マインドマップインストラクターで中小企業診断士でもある松岡克政さんは、マインドマップの効果について以下のように説明しています。マインドマップは、暗記だけでなく様々な力を伸ばす思考法なのです。

この一見風変わりなノート法により、不思議なことに発想力、記憶力、企画力、アイデア展開力、コミュニケーション力、プレゼンテーション能力、段取り力等が勝手に向上してしまいます。

(引用元:MATSUKATSU dot com|マインドマップとは?

さてこのマインドマップ、様々な応用テクニックが存在しますが、基本の作り方はとても簡単。まず中央に大きなテーマを書き、その大きなテーマに関するサブテーマを放射状に伸ばしていく。たったこれだけです。放射状に枝が伸び、関連性がはっきりと分かるこのビジュアルは、視覚的に分かりやすいというだけではなく、関連する情報を頭の中で整理しやすくなるという効果があります。そのお陰で記憶の効率も高まるのです。

もし、何色もペンを用意して紙に書くのが億劫だという方には、スマートフォンアプリがおすすめです。アプリを使えば、美しいビジュアルのマインドマップを簡単に作成することができるので、是非メモ帳代わりにつかってみては?

沢山のアプリが出ていますが、「Simple Mind+」や「irohaNote」は無料で十分に使えるアプリなので特におすすめです(iOS用を紹介していますが、Android版もあります。irohaNoteはDropboxにエクスポートできます)。

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おすすめ暗記法2. リンク法

リンク法とは、物語によって情報同士に関連性を持たせ、覚えやすくするという方法。物語法、連想結合法とも呼ばれることがあるもので、一見全く関係ない言葉同士でも、勝手に物語を創り出して関連付けるだけで、記憶に残りやすくなるのです。

例えば、「カフェ」「欧米」「携帯電話」「電柱」「アロハシャツ」という単語をを順番通りに覚えたいとしましょう。

この一見関連性もなく、面白みのないことを記憶するのはかなりつまらない作業ですが、リンク法を使えば、多少の面白みさえ感じられますよ。

前述したとおり、まず物語を作っていきます。ストーリーはどんなに突拍子もないものでも大丈夫です。

「カフェ」にいたら当然周囲が「欧米」に変わってしまった。世界が変わったので怖くなって「携帯電話」を探していると、これまた突如外にある「電柱」が倒れてきた。避けようとして姿勢を低くした後、顔を上げてみると目の前の景色がハワイになっていて、「アロハシャツ」が欲しくなった。

とまあ、こんな具合でokです。どんどん言葉をつなげ、物語にすると、前後に関連性が生まれます。一つ先は先は分かるのだけれどその次が思い出せないという場合でも、思い出すことができる確率が上がるのです。

リンク法は、歴史の流れを覚える時には特に役に立ちます。それは、このリンク法の本質が、物事と物事の関連性を利用して覚える方法であるためです。歴史ではすべての出来事が、原因や結果といった関連性を持っていますよね。そのため、前述のようにわざわざ突拍子もない物語を考える手間は必要なく、歴史の流れに沿って、物語のように捉えて頭の中に入れてしまえばいいのです。

年号を覚えるときにも、前後の出来事の年号と一緒に物語を作って覚えるなどしたら、関連性をもった一つのストーリーとして覚えることができます。とても効率的に勉強を進めることができるでしょう。

また、理系科目で、数字や記号の羅列、意味不明なカタカナの羅列から成る物質名を覚えなくてはならないケースなどにもぴったりの暗記法と言えます。

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人間はコンピューターではないので、意味もない文字の配列や数字などを覚えることはとても苦痛に感じてしまします。暗記が苦手な人は、暗記がつまらない、暗記が苦痛だという気持ちがあるから暗記ができないのかもしれません。そこで今回は、暗記が苦手な人でも楽しみながらできる暗記法をご紹介しました。

皆さんも、なにか覚えなくてはいけないことに出くわしたら、マインドマップやリンク法を用いて、創造性と好奇心を働かせながら覚えてみてくださいね。

(参考)
三田紀房著(2005),『ドラゴン桜(7)』,講談社.
マインドマップインストラクター倉橋竜哉の初心者のためのマインドマップ|マインドマップの『定義』について
七田チャイルドアカデミー|幼児コース 「年少・年中クラス」
ALL ABOUT|記憶術お勧め本1:『一発逆転! ワタナベ式記憶術』
MATSUKATSU dot com|マインドマップとは?