「失敗」にひそむ価値に気づけていますか? 失敗を正しく活かすための3つのステップ

日々を生きていく上で、少なからず失敗してしまうことってありますよね。人間にミスはつきもの、仕方ありません。

では、みなさんはその失敗を次に活かせていますか? ホンダの創業者である本田宗一郎氏は、自分の人生を振り返ってこのような名言を残しています。

私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そして、その実を結んだ1%の成功が現在の私である。私の現在が成功というのなら、私の過去はみんな失敗が土台作りをしていることになる。私の仕事は失敗の連続であった。

(リーダーたちの名言集 名言DB|本田宗一郎の名言・格言 『99回の失敗に1回の成功でいい』

彼は言わずと知れた成功者ですが、それでもたくさんの失敗を経験し、その分だけ失敗を活かしてきたと述べています。彼に言わせてみれば、失敗は成功の糧なのです。でも、失敗を活かすことは簡単にできることではないですよね。

では、なぜ彼はそんなにも失敗を活かすことができたのでしょうか? そこで今回は、失敗を正しく活かすための3STEPについて注目し、お話していきたいと思います。

失敗を活かせない人の特徴

3STEPの前に、まずは失敗を活かせない人の特徴をしっかりと把握していきましょう。

人は失敗に直面したとき、大きく分けて2種類の反応をすると言われています。 1.積極的反応:失敗を活かそうとする反応 2.消極的反応:落ち込んだり、無気力になる反応

では、なぜ人は失敗に対してこのように異なる反応を示すのでしょうか? テレビなどを中心にメディアでも多く活躍しているメンタリストのDaiGo氏によれば、失敗する人の特徴は下記2つが挙げられるそうです。 1.失敗を忘れてしまうので活かせない 2.失敗を恐れて行動しない

つまり、失敗に楽観的すぎて失敗したことすら忘れてしまっている、あるいは失敗を恐れすぎてチャレンジできないという極端な場合は失敗を活かせないのです。実際、楽観的すぎず悲観的すぎず、その間くらいの人がきっちりと失敗を活かす傾向にあるのだとDaiGo氏は述べています。

みなさんはどうでしょうか? 心当たりのある方は、一度、自分の考え方を見直してみるのも良いかもしれませんね。

次からはいよいよ「失敗を活かすための正しい3STEP」を見ていきます!

STEP1:失敗と向き合えるまで待とう

まず最初に「待とう」と言われても、どういうことかよくわかりませんよね。しかし、この最初の一手こそが非常に重要なのです。

失敗を気にし過ぎてしまい、あるいは失敗を活かそうと焦ってしまい、ついつい失敗した事実とすぐに向き合おうとする人は少なくないと思います。でも、失敗と向き合うことは非常に体力のいること。疲れている、ましてや失敗によって心を痛めているような状態では「失敗と向き合うことに失敗」してしまいかねません。

そこで、まずは堂々と心を休めてみましょう。音楽を聴いたりスポーツをしたりして、リフレッシュするのも良いかもしれませんね。失敗と向き合うための準備がきちんとできたと思ったら、次のステップに進みましょう。

STEP2:失敗した"こと"に注目しよう

ついに失敗と向き合う段階になりました。ここで意識すべき大事なことは、「失敗した“こと”に注目する」こと。

先ほど、失敗を活かせない人の特徴として「失敗に対して悲観的過ぎる」というものを挙げましたが、この特徴を持つ人の傾向として「失敗した“私”」にフォーカスしてしまっている、というものがあります。 例えば、学校のテストの点数が悪かったという時に「テストで結果が出なかった」ではなく「結果が出せない自分はダメだ」と落ち込むようなことです。

このように「失敗した事実」と「自分」とを完全に結びつけて考えてしまうと、人は自分の価値を否定してしまいがち。これではSTEP1に逆戻りですね。

失敗と向き合う時は、常に「失敗した“こと”」に注目するようにしましょう。そうすれば、自分をいたずらに卑下せずに済み、かつ「なぜ失敗してしまったのか」や「どうしたら失敗しなかったのか」という点により注目できるはずです。

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STEP3:PDCAを意識しよう

「PDCAサイクルをまわせ!」 よく聞くような言葉ですが、みなさんはきちんとPDCAサイクルを回せていますか?

失敗を活かすためには、このPDCAサイクルの中で失敗を捉える必要があります。例えば、「取引先でのプレゼンで失敗してしまった」としましょう。 Plan:契約にこぎつけるため、どのような意図を持って個々の資料を作成し、プレゼンを行ったのか。 Do:それがいかにして失敗に結び付いたのか。 Check:これらをしっかりと分析し、実際はどうすべきだったのかを考えます。 Action:ここで「聞き手を意識できていなかった」、「雑多な情報が多くて、本来伝えたいことが伝わらなかった」など、失敗の原因が明らかになれば、次はそうならないようにプレゼンを行いましょう。

今見たような形でPDCAの意識を常に持っていれば、自ずと失敗を活かすことができるようになります。

*** 落ち着いて、失敗した“こと”としっかり向き合い、「なぜ失敗したのか」に目を向けるようにしていきましょう。そうすれば、失敗を恐れず、むしろ糧にしていくことができるはずです。

(参考) リーダーたちの名言集 名言DB|本田宗一郎の名言・格言 『99回の失敗に1回の成功でいい』 baigie|失敗を成功に変える10の条件 カウンセリングサービス|心理学講座「失敗感の心理学~失敗から学ぶこと~」 心理カウンセラー◆高見 綾|失敗を引きずる心理 メンタリストDaiGoの心理分析してみた!|失敗を活かして成功する人の特徴とは?

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