眠くなるプレゼンならメール送っといた方がマシ! 引きつけるプレゼンのためのパワポ術。

group of smiling businesspeople meeting in office

突然ですが、プレゼンはお得意ですか。

自分の考えを、いかにわかりやすく伝えるか。いかに魅力的に見せるか。ビジネスにおいては絶対に必要な力ですね。近頃はそんな風潮を考えてか、授業の中に積極的にディスカッションやプレゼンを取り入れている大学もあるようです。

ただこのプレゼン力、一朝一夕では身につかないのも事実。先輩に少し教わったからといって、何回か場数を踏んだからといって、すぐにスティーブジョブス級のプレゼンができるようにはなりません。

人前に立つのは慣れたのに、どうしても聴衆にわかってもらえない… プレゼン中にふと見ると、退屈そうに聞いている人がいる… こんなこと、考えるだけでぞっとしますね。

こんな時、わかってもらえないのを聴衆のせいにしてはいませんか。何回練習しても、堂々と喋っても、プレゼンを理解してもらえないなら、それはあなたの資料に問題があるからかもしれません。

今日は、プレゼンでの「パワポ力」を鍛えるお話です。

badge_columns_1001711Apple創業メンバーが語る、プレゼン「10/20/30の法則」とは

「10/20/30の法則」をご存知ですか?これはAppleの創業メンバーの一人であるGuy Kawasaki氏が提唱したものです。彼が自身のブログの中で取り上げたのがこの法則。起業家が投資家に自分のビジネスをアピールするというシチュエーションを想定しています。 つまり、社運をかけた大勝負プレゼンのコツということ。いかに短く、大事なところをわかりやすく伝えるかが重視されますね。今日は私たちも起業家になりきって、実際にどんなコツなのか一緒に見ていきましょう。

badge_columns_1001711「10」-スライドは10枚以内に収めるべし

自分の考えていることをまとめていたら、スライドの枚数が多くなっちゃった……。なんてこと、よくありますよね。練習を重ね、何回も見直した自分のスライド。多少枚数が多くても、気にならないかもしれません。でも、相手は初めてそのプレゼンを聞くのです。

枚数が多いスライドというのは得てして「同じ内容を繰り返している」ことが多いもの。そんなプレゼンは疲れますし、退屈します。また、時間制限がある場合には、一枚のスライドにかける時間が短くなってしまい、「忙しいプレゼン」という印象を抱かせてしまいます。

どちらもアイデアを魅力的に伝えるという観点からすれば致命的なミスですね。言いたいこと、見せたい資料。たくさんあるのはわかりますが、そこはぐっとこらえて。なんとかして「10」枚以内に収めましょう。

Young woman female student yawning while studying

badge_columns_1001711「20」-プレゼンは20分以内に終わらせるべし

小学生の時を思い出してください。校長先生の話、長く感じませんでしたか?人間、興味のない話は長く、興味のある話は短く感じるもの。自分のプレゼンはどうでしょう。相手はそもそも最初から興味を持ってくれていますか。

会議の中の一発表ならば、聴衆が惰性で聞いていることも多いでしょう。そんな時、30分も40分も話されてはたまったものではありません。

そもそも人間の集中力は40分が限界である、と言われています。だからといって40分ギリギリまで喋ってしまっては、質疑や応答の場で良いフィードバックがもらえる望みはありません。少し早めに切り上げて、その後の議論を充実させましょう。

また、グローバルな場で超高密度での集中を要する「会議通訳」の世界では、15分でのローテーションを組むことが多いんだとか。本当に集中するなら、15分が限界なんですね。

短く、コンパクトに。それを肝に銘じましょう。

badge_columns_1001711「30」-30ポイント以下のフォントは使うべからず

さて、次のスライドをご覧ください、とスクリーンを見てげんなり。そこにはびっしりと細かい文字が…しかもプレゼンターはそれを読み上げ始めました。目で追ううちに読み上げを追い越してしまい、次のスライドに変わるのをぼんやりと待っている……

こんなプレゼンがあったとすれば最悪。完全にプレゼンター中心になっています。細かい文字というのは見る人のモチベーションを下げ、プレゼンのスピード感を奪います。

さらには、スライドに情報量を詰め込みすぎることにもつながり、法則「10」で述べた枚数制限の意味が無くなってしまいます。文字を聴衆に読ませるスライドを作ってしまえば、目線がプレゼンターからスクリーンに移ります。身振り手振りや、情熱的な表情が全く伝わりません。

理想的なのは、スライドにはほんの少しの文字だけ載せておき、聴衆を惹きつけること。なんだなんだ、と興味をもたせたところで、プレゼンターが喋り出す……。こうすれば、聴衆は退屈しませんし、プレゼンターよがりの自分勝手なプレゼンにもなりません。

スライドを作るときは、常に聴衆のことを考えてください。

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我々には、スティーブジョブズのようなプレゼンの才能もなければ、ヒトラーのようなカリスマ性もありません。少しでもプレゼンをよいよいものにするには、スライドを魅力的なものにするほかないでしょう。10/20/30の法則を使って、少しでもわかりやすい、そして聴衆中心のプレゼンを心がけましょう。

参考 Dave’s Blog「プレゼン資料作りにあたっての10/20/30の法則」 web R25「ヒトの集中力が持続する限界時間はどれくらいなの?」 

東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福田伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。

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