みなさんは、勉強していてわからないことが出てきたらどうしますか?
自力で調べる、友達に聞く、時間をおいてもう一度考えてみるなど、さまざまな方法があると思いますが、それでもにっちもさっちもいかなくなった場合は先生などに聞きに行くでしょう。
そのときの質問の仕方で、その後の学力に大きな差が出てくる場合があります。せっかくなら、あなたも質問力を上げて周りと差をつけてしまいましょう。
わからないところを紙に書いてみる
質問に行く人で多いのが「わからないところがわかっていない」というもの。それでは自分の時間も、相手の貴重な時間も無駄遣いしてしまいます。質問に行くまでに、どこがわからないのかをきちんと整理しましょう。
そこで、私がオススメする方法は、一度質問に行く前に疑問点を口に出してみる、または紙に書いてみるということです。 どこまでわかっていてどこがわからないのか、それがうまく整理できていれば答える側もどこを教えればいいのか瞬時に理解できますし、あなた自身も乗り越えればいいポイントが明確になり、自分で弱点を意識することができます。
また、わからないポイントが明確で、それが少し調べればわかることだったとき、質問すること自体がもったいないこともあるのです。 本当の問題の核心はその先にあるのに、その手前で躓いてしまっていては教える側も教えがいがありません。
わからないところの洗い出しが終わったら、もう一度、それが本当に人に聞かないとわからないことなのかを考え直してみてください。洗いなおした後であれば、意外と単純なことで躓いていただけだと気づく場合もありますよ。
丸投げしない
わからないポイントを洗い出し、またそこがどう考えてもわかりそうにないとわかったあとに、まだやることがあります。それは、その問題について自分がどう考えているのかをまとめることです。
よく「~の問題をどう解けばいいですか?」、「どの参考書を使えばいいですか?」と、丸投げの質問をする人がいます。それでは質問された側としても自分の考えで話さざるを得ません。
たしかにそれも1つの正解なのですが、その解法を自分で再現するのが難しかったり、参考書が自分の悩みには合っていなかったり、問題点が起きてしまうことがあります。
それを避けるためにも「ここまでこうやって解いたが、この先の方針はこれで合っているか?」、「この弱点を克服したいが、どちらの参考書を使えばその弱点は克服できるか?」といった現状での自分の意見を添えて質問するようにしましょう。
あくまで質問の主体はあなたです。 質問しにいってあとは丸投げ、というのではなく、どこまで理解しているのか、自分が考えたこの方針自体は合っているのか、間違っているならどうすれば考え方を改善できるのか、ということをきちんと把握しておくようにしましょう。
ここまですることで質問をする意味があるといえますし、次につながります。
+αを引き出せ
さて、わからないことがわかるようになったらおしまい、というのではあまりにもったいないことですよ。
質問を受ける人は、せっかく自分のために時間を割いているのですから、質問の時に+αを引き出してしまいましょう。 +αとは、具体的にはその問題に関連する問題であったり、その問題の根本的な考え方であったり、今自分が質問している問題にとどまらない新たな着眼点などのことを指します。
質問に行ってその問題が解けるようになってくるのは当たり前。それで終わってしまっては、自分も相手もそのために時間を割いたのにもったいないでしょう。
質問内容が終わったら、そこから一歩踏み込んで「この分野の問題をもう少し解いてみたいんですが何かないでしょうか?」、「この解法のもととなっている考え方を確認したいんですが、もう一度教えてもらえないでしょうか?」と、聞いてみてください。
自分から興味を持って聞いたことはそれだけ記憶に残りやすいですし、学力を一歩アップさせることができますよ。 今回は、学生を例に挙げましたが、就活生や社会人の方でも実践できることです。上司や先輩などに質問する前に、本当にその質問の仕方でいいのか、そもそも質問するほどのことなのか、と、今一度考えてみてください。
(参考) キャリアパークビジネス|わからない仕事は放置せずに上司に質問するのが基本マナー! Charade|質問の仕方~人に好かれる話し方~ 記憶法&発想法|エピソード記憶と意味記憶