呼吸するように本を読む。年間700冊の本を読んでも脳が疲れないためには

読書することは大切です。本から得られる多くの情報は、私たちの創造性の向上にもかかわっています。

しかしながら、なかなか多くの本を読めないという方もいらっしゃると思います。あまり本を読めない、また速く読めないという方は、もしかしたら情報量の多さに脳が疲れてしまったのかもしれません。

どうすれば多すぎる情報をうまく処理することができるようになるのでしょうか?

 

私たちの身の回りにあふれる情報

 

私たちの身の回りは、様々な情報であふれています。テレビ、インターネットといった電子的な情報だけでなく、電車には吊り広告があったり、街を歩けば色々な看板やポスターがあったり、どこで生きていても多くの情報と向き合わねばなりません。今Study Hackerの記事を読んでいる瞬間も、右側の関連項目の情報が目に入ってきますよね。

これだけ情報量が多いと、メモリ容量一杯までデータを詰め込まれたパソコンのように、私たちの脳は処理落ちしてしまうそうです。

あるコンピューターサイエンス学教授の研究で、ただ単にネットサーチするするだけでも情報過多になり、記憶の整理が困難になることが証明されている。

(引用元:ROCKET NEWS 24|インターネットが秘かに心や脳に与える5つの影響 「情報過多による記憶障害の可能性」など

普段から多くの情報にさらされているのに、さらにたくさんの本から情報を得ようとすれば、どこかでパンクするのは自明です。

では、多すぎる情報をどのように処理すればよいのでしょうか?

 

情報を得たら、それを書き出す

 

遅読家でありながらそれを克服し、年間700冊以上の本を読むという書評家の印南敦史氏。彼は知識の流入・流出を呼吸にたとえ、情報過多の状態を脱するためには書くことが大事だと語ります。

息を「吸う」ことと、本を「読む」ことはとても似ている。つまり、本をひたすら読み続けることって、息を吸い続ける苦行と同じようなものなのです。(中略)吸いすぎて苦しいのであれば、息を吐けばいい。それと同じで、ひたすら「読む」だけでなく「書く」ようにする。

(引用元:ダイヤモンド社書籍オンライン|なかなか本が読めない真の理由 ヒントは呼吸に!! 「情報疲れ」しない方法

書くという行為には、思考をまとめる効果があるといいます。散らばって存在している知識を整理することによって新たなスペースが生まれ、新しい知識を吸収する余裕が出てくるのかもしれませんね。

また、彼は、ただ読むことを目的にするのではなく、書くために読むという考えにシフトした方がよいといいます。それは、速く読むことにつながり、要点をつかみやすくなるからでしょう。筆者は1年ほど記事を執筆してきましたが、書くことを目的にネット記事や本を読んだときのほうが要点をつかみやすいというのを実感しています。

そこでおすすめなのが、読書ノートをつけるという方法です。

 

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本を読んだら感想を書いてみる

 

読書ノートといっても、本の内容すべてをまとめた評論文のようなものを書く必要はありません。『読書は1冊のノートにまとめなさい』著者の奥野宣之氏は、ノートに読後の感想一言だけでも大丈夫だと述べます。

自分にとって不要な情報は思い切って捨ててしまってもいい。必要なことだけに着目し、それを自分の体に落とし込むことこそ重要なのです。ならば、読書ノートに書く感想が「一言」だっていいはずです。

(引用元:ダイヤモンド社書籍オンライン|なぜ、読書ノートは続かないのか?継続できる簡単で効果的な3つの方法

また、彼は一言目を書き始めれば、連鎖的に多くのことを書き込むことになるとも言います。せっかく書き残すのですから、あとで読み返したときにわかりやすくしたいと思うのかもしれません。

 

*** 文章力の向上や知識量の増加など、読書によるメリットは数多く存在しています。ただ、ずっと本を読むだけでは、情報量の多さに脳が処理落ちし、結局内容が何も頭に入ってないなんてことが起きるかもしれません。

読書するのに疲れたというときは、一度書くという行動をしてみてはいかがでしょう。またすっきりとした頭で本を読めると思いますよ。

 

(参考) ROCKET NEWS 24|インターネットが秘かに心や脳に与える5つの影響 「情報過多による記憶障害の可能性」など ダイヤモンド社書籍オンライン|なかなか本が読めない真の理由 ヒントは呼吸に!! 「情報疲れ」しない方法 ダイヤモンド社書籍オンライン|なぜ、読書ノートは続かないのか?継続できる簡単で効果的な3つの方法

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