「自分はまわりに比べて劣っているのではないか」
「できればあの人に生まれ変わりたい」
おそらく誰もが一度は、こんな悩みを胸に抱いたことがあるのではないでしょうか。

特に競争の激しいビジネスの世界では、各人の結果が具体的な数字や評価になって表れてきます。たとえば多くの成果を上げ周囲からも優秀だと評されている同僚が身近な場所にいる場合など、自分が嫌になってもやもやとしてしまこともありますよね。

そこで今回は、そのような “劣等感” を払拭する方法をご紹介します。

劣等感を抱く原因とは

劣等感を抱いてしまう原因ですが、実は「実際に劣っているかどうか」はあまり関係がありません。むしろ「自分が劣っている」と感じる状況に身が置かれてしまうことにこそ原因があるのです。

たとえば高校時代には地元で天才扱いをされていた人であっても、超難関大学に入学して周囲を非常に優秀な仲間に囲まれてしまうと「自分はまだまだだ」と思ってしまいます。これが劣等感につながっていくのです。

社会学では「ピーターの法則」というものがあります。これは1969年に南カリフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・J・ピーターにより、脚本家レイモンド・ハルとの共著『THE PETER PRINCIPLE』の中で提唱されたものです。

この法則によると、会社でも趣味の世界においても、能力が認められてより優秀な組織に入ったり昇進したりと続けていくうちに、いつか上昇の限界点に達し、周囲が自分よりも優秀な人間ばかりになってしまうのだそう。

自分より上のものを見て無意識に比べてしまう。これが劣等感のメカニズムである以上、順調にレベルアップしていけば、必ず劣等感の壁にぶつかってしまうといっても過言ではないのです。

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劣等感は役に立つ! けれど……

もちろん、劣等感が役に立つ場合もあります。

自分よりも仕事や勉強ができる優秀な人を見たことが奮起のきっかけとなり、「自分もあんなふうになってやる!」と意気込んで努力を重ねていくなど、劣等感をばねにしたサクセスストーリーはあちこちで聞きますよね。悔しさが逆に私たちの背中を前に押してくれるという点では、劣等感は成功への強力なエネルギーを生み出すともいえるでしょう。

しかし一方で、過度な劣等感は心を押しつぶしてしまいます。自分を卑下するあまり普段の行動や発言に自信が持てなくなってしまったり、いつもネガティブな感情に苛まれてしまったり……。あるいはストレスを発散するために、自分よりも立場が弱い人に対して高圧的な態度をとってしまったりもするのだそう。これでは仕事にも人間関係にも悪影響が出かねません。

過度な劣等感は禁物。「努力のばね」として利用できるくらいがちょうどいいといえますね。

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劣等感を軽減する方法

それではここからは、劣等感を軽減するための方法を2つご紹介していきましょう。

1. 環境を変える

「劣っていると感じてしまう状況に身が置かれる」ことが劣等感の原因。それならばいっそのこと、たまには自分の身を置く環境を変えてみてはいかがでしょうか。もちろんこれは「転職」や「転校」といった大仰な話ではなく、普段とは異なった人たちと接する機会を設けるという意味です。

ある特定の環境の中で生まれた劣等感は、同じ環境にい続けていてはなかなか拭い去りづらいもの。そこで少し環境を変えてみることで、「劣等感を軽減するための場所」を作り出してあげましょう。

その際は、そこでも劣等感を抱いてしまわないように、自分と同じぐらいのレベルや実力を持った人を見つけるのが重要です。ほぐれた心で自分の能力やこれまでの努力を肯定できるでしょうし、そういったポジティブな感情が、再び元の環境に戻ったときの手助けになってくれることでしょう。

2. 得意分野をつくる

劣等感を軽減するうえでは、何か得意分野をつくるのも有効です。自分が持っている能力にフォーカスすることで、自信の源にもなるからです。

それはビジネスとは一見何の関係もない分野でもかまいません。「絵を描ける」「ゲームが強い」「歌がうまい」など、趣味に関するものでも大丈夫です。

「この分野ではこの人たちに負けない」という支えを持っているだけでも、劣等感に追い詰められたときの心の持ち方が違ってきます。「何もない」と「(仕事には役立たないかもしれないけれども)ひとつある」では、どちらが余裕を持てるかは一目瞭然ですね。

心に万が一の逃げ場を用意しておくことで心にも余裕が生まれますから、劣等感に過度に押しつぶされる心配が減りますよ。

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著名な心理学者アルフレッド・アドラーは、次のようにいっています。

人間であるということは、劣等感を持っているということだ。

(引用元:名言DB|アルフレッド・アドラーの名言|人間であるということは、劣等感を持っているということだ。

劣等感はむしろ抱いて当然。大なり小なり、生きていく限りずっと付き合っていかなければいけない感情といえるでしょう。そして劣等感とまじめに向き合っているあなたのその姿勢は、むしろ誇るべきなのです。

過度な劣等感に押しつぶされないように自分をコントロールしつつ、劣等感を味方にして生きていきましょう!

(参考)
Wikipedia|劣等感
Wikipedia|ピーターの法則
Wikipedia|Raymond Hull
Naverまとめ|劣等感が消えない時に意識するべき大切な事
#mayonez|「劣等感」の強い人の特徴と原因・「劣等感」の克服方法2つ
名言DB|アルフレッド・アドラーの名言|人間であるということは、劣等感を持っているということだ。