「机の乱れは心の乱れ」

昔からよく言われているフレーズですよね。筆者の個人的な経験では、学生や社会人を問わず、自室や学校、職場の机の上が汚い人ほど、勉強や仕事ができないという割合が多いようです。

さて、机と同様に、自分の心を表すと言われているのが自室。最近の空間心理学では、自分の心を最もよく表している存在として、自室が注目の的となっています。

つまり、部屋をキレイにすれば、これまで上手くいかなかったことも上手くいくようになるかもしれないのです。そこで今回は、最新の空間心理学に基づいて、自室を見ればわかる心理状態についてご紹介します。

心理状態は自室に如実に表れる

最近の空間心理学では自分の今の心理状況は自分の部屋に如実に表れると考えられています。

「部屋は自分の心の鏡である」という言葉もあるくらい、部屋が綺麗な人ほど心に乱れがなく、健全な生活を送っていることを意味します。

ある調査によれば、自分の仕事に対して自信がなく、日々の生活に余裕がない人ほど部屋に物を溜め込む傾向があるということがわかっています。逆にその人たちの部屋の9割のものを片付けさせたところ、途端に仕事の効率が上がったというのです。

日々追い詰められた生活をしているから自室が汚くなるのか、それとも自室が汚いから日々追い詰められた生活をしているのか、因果関係の方向はわかりませんが、少なくとも部屋の汚さと日々の生活の余裕は関連性があることがわかります。

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物の少なさが、成功の鍵

以前、STUDY HACKERでも紹介しましたが、断捨離をすることによって、仕事の進捗は変わってきます。
部屋の中は脳内の現れ? 断捨離によって養われる「捨てる、残す」を選択する能力

つまり、物が少なければ少ないほど、他のものに左右されず自分のやるべきことに集中出来るわけです。

決して物が多いことが悪いこととは言っていませんが、「捨てる」物を選択して決断していくことで、自分にとって本当に大切なものは何なのか見極める力が身につくとこの調査は結論付けています。

また、汚れたものを磨くことで、ないものを求め続ける思考回路が解消され、すでに存在するものを大切にできるようになります。特に生活が滞っている人は、物を捨てて空間を作り、窓を開けて空気を循環させると動きと流れが生まれ、行き詰った環境に突破口が生まれるのです。

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心理状態を象徴する部屋の一部

自分の仕事に対する心境は、部屋の一部にそれぞれ表れていると言われているのをご存知ですか?

空間心理学に基づいて、特に象徴的なものをいくつか紹介します。

・本棚=器の大きさ、能力
どんな種類の本が多いのかによって、仕事における自分の評価のパターンが見えてきます。
例えば、自分に足りないものを克服するような内容の本が多いなら、自分を過小評価しており仕事に対して自信がない証拠。ちなみにアメリカでは、「成功者の本棚には『成功本』はない」と、言われています。

・玄関=心の安定感
玄関は、外界への出発点であり、1日のゴール地点でもあります。そのため、心の安定感だけでなく、自分のペースを確立することにつながる重要な場所のひとつ。
特に、日々に追われている人は、玄関に靴が散乱している場合が多いという結果もあります。

玄関を質素に、かつ清潔に保つことによって、仕事への自信を養うことができ、また外界からの汚れをここで落とし、家の中に持ち込まないということで、外的要因に左右されない強い心理状態を作ることができるでしょう。

・床=心のゆとり
床に十分な空間的余裕を確保できている人ほど、器や度量が大きいといっても良いでしょう。

床が物で溢れていると心理的にも圧迫感を覚え、ゆとりがなくなってくるために「富を得る自分」のセルフイメージの形成にも悪影響が及ぶそうです。「床面積は収入に比例する」という格言もあるほどなので、それほどまでに床は大切な場所といえるでしょう。

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近年スポットライトを浴びつつある心理学ですが、今回は空間を心理学的に捉えてみました。

確かに、部屋や机は綺麗にするように昔から言われ続けていますが、それは科学的な根拠に基づいていたわけです。仕事に追われている人、なんとなく生活に余裕がない人は、もう一度自分の部屋を見直してみてはいかがでしょうか?

(参考)
ハーバー・ビジネス・オンライン|デスクを整理するだけで驚くほど集中力がアップ!――男のための片付け講座
伊藤 勇司著(2010),「人生の模様替え-部屋と心の物語」, SEIKO出版
J-cast|部屋が汚い=仕事ができない お説にギクッ、断捨離せねば