あれもこれもとマルチに活動し成果をあげていく人がいる一方、なにもかも中途半端に終わってしまうこともよくあるものです。ひとつに集中すればいいのかもしれませんが、興味のあることに手をつけられないのは、残念なことでもあります。

上手にいろんなことをこなす人の特徴に、両立のポイントを学びます。

優先順位を決める

いろいろなことで成果を出すということと、それらすべてに同じように力を入れる、ということは全く違うこと。中途半端に終わらないためにまずすべきことは、優先順位を決めてしまうことです。いま何に力を入れるべきなのか、基本方針をしっかり決めてしまいましょう。どちらかしかできない、というときに無条件にこちらを選ぶということを決めておくのです。

いくつかの分野で成果をあげるときに大前提となるのは、ベースとなる分野できちんとした結果を出すこと。優先すべきことをきちんと形にすることをまずは目標にし、そこで得たことを他のことに還元していくイメージを持ちましょう。優先した分野での成功体験や、そこで果たした自分自身の成長が、他の分野で結果を出すために役に立つことは言うまでもありません。

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時間の使い方

複数のことをで成果を出したいというとき、当然ながら足りなくなるのは「時間」です。漫然と過ごしているひまはありませんから、短いスキマ時間も徹底的に活用する覚悟で、時間を捻出していきます。

実は、忙しくて時間に余裕がない状況にはいくつかのメリットがあります。例えば、脳科学者の茂木健一郎氏が推奨している『タイムプレッシャー』という効果。これは、時間制限があった方が集中力や記憶力が増す、というもの。

締切直前になるとなぜかパフォーマンスがあがった、という経験がある方もいると思います。時間を制限されることで緊張感がうまれ、脳が活性化されるそうです。

また、スキマ時間であっても積み重なれば結構なことを学ぶことができます。たった数分の時間でも、集中して成果をあげる仕組みを考えてみましょう。これまでにもスキマ時間の見つけ方、使い方についてStudyHackerでも取り上げてきました。ぜひ参考にしてみてくださいね。Study Hacker|細切れ時間を制する者は学びを制す? 細切れ学習が効果を上げる科学的な理由

時間が無いと焦るのではなく、時間が無いからこそ密度の濃い時間にすることを心がけてみてください。

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マルチの目標をもつメリットを活かす

一つのことだけに取り組む方が時間もあり、普通に考えれば成果も上がりやすいように思えます。しかし、複数のことに手を出すことのメリットもあります。

たとえば、時間に区切りが生まれること。
人はあまりに長い時間同じことをすることは難しいものです。そういう時にはついつい休憩が長くなったり、その休憩が無為なものになったりしてしまいがち。一方で、複数のことに取り組んでいれば、休憩がわりに別のことに取り組むことができます。

中学生、高校生の頃「部活と勉強の両立」なんてテーマの話がありましたよね。「部活を頑張っている生徒ほど、引退後に成果を出しやすい」という類いのお話です。あれも、勉強が部活の休憩に、部活は勉強の休憩にという具合に上手くワークしていたからかもしれません。

違うことをはさむことによって、いちどリセットされて、切り替えができるのですね。ダラダラと無駄な時間を過ごすことは減りそうです。

もうひとつのメリットは、相乗効果。
なにかに真剣にとりくめば、あなたという人間のベースの能力は当然たかまるものです。能力が高い人は、別の分野でもその能力をいかせるわけですから、何かにとりくんだということは無駄になるわけではありません。集中力が高くなったとか、継続してなにかをこなす忍耐力がついたとか、そういうことも能力のひとつですね。

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二兎を追う者は一兎をも得ず。とはいうものの、できることなら二兎を追ってみたいもの。
今回は、なんとか二兎を得る方法について考えてみました。

このポイントさえ押さえれば、二兎を追うのも決して無理なことではありません。どちらもこなせる人は現にたくさんいて、その果実を味わっているのですから。

(参考)
茂木健一郎(2010), 『脳を活かす勉強法』, PHP研究所
Study Hacker|細切れ時間を制する者は学びを制す? 細切れ学習が効果を上げる科学的な理由
伊藤 真(2011), 『夢をかなえる勉強法』, サンマーク出版