自宅で勉強をしていると小さな誘惑に負けてしまうことはありませんか?
いまいち集中できていないような気がする、そう感じることもあるでしょう。だからといってわざわざ外出するのも手間なので、できれば自室で勉強したいものですよね。

自室でも勉強が捗るように環境を整え、きっちり勉強に向かえるようにしませんか?

勉強には「環境」が大切

なぜ環境づくりが大切なのでしょうか。

それは、環境が変わるだけで勉強の効率をあげられる可能性があるからです。そして最終的には、試験で良い成果を出すことにも繋がります。期末試験や大学受験、資格取得のための試験など、私たちに問われているのはその場で発揮できる能力とその結果のみであり、試験に向けてどのような場所でどれだけ勉強をしてきたかではありません。

すなわち結果至上主義の試験に向けたダラダラ勉強は、実に無駄だと言えます。集中できる環境で効率よく勉強することこそが、私たちに求められているのです。

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勉強に集中しやすい環境はリビングルーム?

近年、受験生がリビングルームで勉強する「リビング学習」が注目を浴びていますが、その主な理由として下記が挙げられるでしょう。
・人目があることや多少の生活音があることによって集中できる
・ゲームや漫画などの誘惑から距離を置くことができる

しかしながら、現在一人暮らしの人にとってリビングルームは存在しないかもしれませんし、筆者のようにリビングルームで学習すること自体が肌に合わない人もいるでしょう。

筆者の場合、リビングルームにおけるテレビの音や話し声がうるさかったため、勉強に集中できなかったこと、自分が勉強をするためだけに家族の娯楽の時間を奪いたくなかったことなどを理由に、自室を自習室にすれば何の問題もないのではないかと昔から考えていました。

では、自室をリビングのような集中しやすい要素を持った環境にするにはどうすればよいのでしょうか?

1. どんな小さな誘惑も持ち込まない

スマートフォンやゲーム機、マンガ、雑誌など、勉強の妨げになるものが手の届く範囲にある場合、どれだけ我慢しようとしても自然と手が伸びてしまうなんてことはありませんか?

どうしても気になるようであれば勉強する間だけでも部屋の外に置いておく、電源を切っておくなどの処置をとってみましょう。誘惑に負けてしまっている間、あなたのライバルは必死に勉強をしているかもしれません。

私はこの半年間、アメリカで医学研究を行っていた際に、学生だけが住むアパートに同居人3人とともに住んでいました。当然、日本から持っていくことができるものも限られるため、娯楽といえばスマートフォンのゲームかNetflixくらいしかありません。このように何の誘惑もない状況下におかれると、自然と学習も捗り、自室で思う存分勉強をすることができました。

スマートフォンは機内モードに設定し、「◯ページまで問題集を解き終えたらNetflixを見るぞ」といった具合で、1日のノルマをこなしたらちょっとしたご褒美を自分に与えましょう。

しかし、あまりストイックになり過ぎてはかえってストレスを溜めてしまうかもしれません。自身で休憩時間を設定し、勉強時間の合間にご褒美感覚で娯楽にたしなむ方が、より集中して学習できるでしょう。

2. 集中しやすいBGMをかける

自室に1人でこもっていると静かすぎて落ち着かないという方は、BGMを利用するのはいかがでしょうか。

カフェでの勉強が捗るという方は、例えばボサノバテイストの曲やジャズ、クラシックなどの曲、川のせせらぎ音が流れるCDを聴くのが効果的。生活音や人の話し声が聞こえる方が集中できるという方は、海外のニュース番組をpodcastで流し続けるといいでしょう。

自分の集中しやすい環境を創り出すことができるのも自室ならではの良さです。もちろん筆者のように無音の方が集中しやすい方は、無理にBGMを利用する必要はありません。

BGMとして音楽を利用することのメリットとして、音楽を聴いている際に集中力や記憶力を高める効果のあるα波が脳内に発生し、集中状態に入りやすくなることが挙げられます。

さらには、スタンフォード大学が2007年に実施した研究によると、音楽は学習能力だけでなく、集中力も高めることが判明しています。聴く側が音楽のメロディや音の微妙な変化を感知するように、周囲の環境への集中力も自然と増加していくのです。

しかし、あまり自分の好みの曲ばかりをかけてしまうと、交感神経が刺激され続けて優位になり、逆に学習に集中できなくなることも。そうならないためにも、あまりなじみのない曲や他言語のpodcastがおすすめです。

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3. 写真や悔しかったものを置く

人目がないことが問題であるのならば、人や動物の写真を目につく場所に置いておくのはいかがでしょうか?

広島大学により行われた、とても興味深い研究結果があります。
複数の被験者をグループに分けた上で集中力を要する作業をこなしてもらい、作業の途中で赤ちゃんや子猫などの可愛い写真を見せ、その後再び同じ作業に戻ってもらうという流れを繰り返しました。その結果、丁寧な作業が要求されるグループでは、可愛い写真を見せられた場合の方が集中力が高くなり、作業成績が最大で44%もアップしたそうです。

また、メラメラとやる気を出させるために私が実践していたのが、悔しい結果に終わってしまった時の何か、羨ましいと感じる他人の成功例を飾るといったものです。例えば、本当は優勝したかったのに2位で終わってしまった大会でもらったトロフィー、自分の志望校に一足先に合格した友人の合格体験記などが挙げられます。

写真とは違う形で自分を見つめているようで、「悔しいならお前もがんばれよ」と語りかけられているような気がしました。これもまた、ダラダラ学習防止につながるかもしれません。

4. 目標を掲示し自己暗示

筆者は、目標があると書道の毛筆や大きなマジックを使って紙に書き、壁に張るようにしていました。その掲げた目標を日々目に焼き付けることで、自己暗示させることが主な目的です。

みなさんは忘却曲線をご存知でしょうか?
人間は、脳内に自発的に頻繁に情報をインプットさせることによって、そうでなければ忘れてしまうはずの記憶の定着を図ることができます。つまり、書いた目標を日々、目にすることで視覚情報との接触回数を増やし、目標を認識させる回数を増やすことによって、その目標を忘れずに済むというわけです。

また、自分の目標としている場所に辿りついている人にまつわる物を飾るのはいかがでしょうか?
例えば、自分が憧れを抱いている人が書いた著書やインタビューの記事を飾り、自分もいつかこうなりたいと思い描くのです。そうすると、自然と勉強も捗るかもしれませんよ。これも自室ならではのアレンジです。

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実践できそうなものがあったら、ぜひ今日から試してみてはいかがでしょうか。上記の内容を一度に全てやってみる必要はありません。気になるものをまずは1つ試すだけでも、自室での学習に前より集中できるようになるはずですよ。

(参考)
Study hacker|東大生が教える、自宅での勉強効率を最大化する2つの具体的戦略
ベネッセ教育情報サイト|リビング学習のメリットとデメリット。効果をより上げるアイテムも活用しよう!
Stanford Medicine|Music moves brain to pay attention, Stanford study finds
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