フォトリーディングってなに?——山口佐貴子『未来が劇的に変化する「フォトリーディング」速読術』第1回

はじめまして。世界で唯一のフォトリーディングシニアインストラクター、山口佐貴子と申します。今回から15回に渡って、フォトリーディングの方法とその活用術を担当させていただきます。

「そもそもフォトリーディングってなに?」と思われる方も多いでしょう。フォトリーディングとは、一言でいえば “10倍の速度で本を読めるようになる” 方法です。ただし、目的は本を速く読むことではありません。本の情報をまるごと脳にインストールできるようになることで、“人生が大化けする” のがフォトリーディングの面白いところなのです。

これまで5900人以上の受講生に私のフォトリーディング講座を受けていただきましたが、皆さんからは次のような喜びの声をいただいています。

●合格率10%台の資格試験に3カ月の勉強で合格した ●多忙な会社勤めをしながら、2年半勉強し、51歳で司法試験に合格した ●自信を持って起業することができた ●同期の中で最も早く昇格試験に合格した ●著書を出版でき、その後、ベストセラー作家になった ●芸術作品が生まれ、大きな賞をとった

フォトリーディングで人生が大きく変化した受講生はたくさんいますが、代表として勝間和代さん、心屋仁之助さんなど、著名人も少なくありません。私は15年以上、フォトリーディングのメソッドを教えてきましたが、受講生はオリンピック金メダリスト、作家、医師、経営者、会社員、専業主婦……と幅広く、現在は中国でも講座を開催しています。

フォトリーディングは情報処理術・速読術

フォトリーディングは、 1985年、神経言語プログラミング(NLP)および加速学習分野のエキスパートである、アメリカのポール・R・シーリィ博士によって生み出されました。「文書を速く読むために、目を速く動かす」という従来の速読法ではなく、脳の仕組みに基づく速読法で、脳が持つ高度な画像情報処理能力を活用した一連の読書手順であることが特徴です。世界約30カ国で100万人以上、日本では4万5000人以上がフォトリーディングを実践しています。

フォトリーディングを身に付けると、ビジネス書は一冊20分程度で読めるようになりますが、ただ覚えるだけの速読、記憶ではありません。受講後に資格試験を受けた人たちは、「答えが頭の中に浮かんできた」「ペンがどんどん進んで解答できた」といった不思議な感覚を体験されます。これは脳にインストールしておいた情報が、必要なときにスーッと脳によみがえるようになるからです。

必要なときに必要な情報を取り出せるインプット力とアウトプット力、両方を磨くことができる「速読法」、それがフォトリーディングです。

フォトリーディングで “なりたい自分” になる

フォトリーディングを身につけると、次のようなことが可能になります。

●1冊20〜30分程度で読めるようになる お昼休みにランチを食べたあと、本を1冊読みきり、1ヵ月で20冊の本を読んでしまう人も少なくありません。

●本が好きになる 「この読み方なら、本を読むのも苦じゃない!」という声もたくさんいただいています。

●通勤時間を勉強時間にできる 移動時間で本をスピーディに読めるととても便利。

●専門書も無理なく読める フォトリーディングでは、すぐ忘れてしまう短期記憶ではなく、長く記憶を保持できる長期記憶に本の内容を保存。そのため脳の中では「その本は熟読済み」という扱いになり、難しい専門書でもフォトリーディングしてから読むと、ハードルが下がってラクに読めます。

●仕事での情報収集に フォトリーディングは本だけでなく資料や新聞などでも実践することができます。もちろんウェブ上の情報にも使えます。

●リラックスしながら集中できるようになる フォトリーディングをするときには「みかん集中法」(方法はのちの回で説明)で集中して行います。みかん集中法は、リラックスしながら集中状態をつくれ、プレゼン前、テスト中、会議中や商談中、プランを練るときなどにも使え、本来の実力を発揮しやすくなります。

●プレゼンがうまくなる 事前の情報収集で、押さえたいことを長期記憶に入れておくことができ、落ち着いた、説得力のあるプレゼンができるようになります。また、「みかん集中法」でリラックスした集中モードに入れるので、堂々とした話し方になります。

●仕事のスピードがアップする 脳が活性化し、情報を処理するスピードが格段に上がります。

●人間関係がよくなる 相手の表情や態度を読み取る余裕ができ、心情が理解しやすくなるため、コミュニケーションが円滑になります。

●行動力がアップする 思い出せる瞬間が多くなると、人は自然と行動に移したくなり、化けるフォトリーダーたちが誕生します。情報を長期記憶に保存することができるため、大事な決断のときに「あの本に書いてあったことを実行しよう」と思える機会が増えます。

●アイデアが浮かぶ 日頃からいろいろな種類の本をフォトリーディングしていると、アイデを出したいときに、おもしろい発想がたくさん湧いてくるようになります。

●キャリアアップできる 昇格試験前には、忙しくても参考資料すべてをフォトリーディングして、隙間時間で勉強できます。「テストを受けたら、すらすら問題が解けた」という人がたくさんいます。

●転職に活かせる 会社や業界のウェブページ、新聞や雑誌記事などをフォトリーディングし、短期間で必要な知識が身に付きます。

●起業するきっかけになる 受講によって「大きな一歩を踏み出そうと思えた」といった起業家が少なくありません。

●受験勉強の合格率をアップできる 少ない勉強時間で情報が記憶できるため、プライベートの時間が確保でき、「勉強のストレスが減った」「勉強って楽しいものだったんだ」という声もよくいただきます。

●資格試験の合格率をあげられる 合格率10 %台であれば約3ヵ月、合格率が60~70%台のものであれば3~4日の勉強で資格試験に合格できるというケースが多いです。仕事で忙しいなかで資格を取りたいという人にぴったり。

●語学学習のスピードも上がる 語学学習の基本は、まず辞書をフォトリーディングすること。自分では「忘れた」と思っていても、過去に時間に勉強した英語の知識が長期記憶の中に入っているので、辞書をフォトリーディングすることで、忘れていたものを思い出せます。すると、海外で英語で質問をされたときに、スルスルと答えることができていた……ということが起こりやすくなります。語学の学び直しをしたい人にもおすすめです。

どうでしょうか? 皆さんもフォトリーディングをやってみたくなったのでは? 次回からは具体的な方法について解説しています。

■連載『未来が劇的に変化する「フォトリーディング」速読術』一覧はこちら photo-reading-bottom

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才能が目覚めるフォトリーディング速読術

山口佐貴子

宝島社 (2017)

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超一流の人がやっているフォトリーディング速読勉強法

山口佐貴子

かんき出版 (2013)

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