ステップ3では、いよいよ本の中身を頭に入れていきます。

フォトリーディングは、まるで写真を撮るように、本のページを頭の中に写し取り、潜在意識に送り込む作業です。そのために「フォトフォーカス」という目の使い方で、本を一定のスピードでめくっていきます。

フォトフォーカスの目で、2秒に1回、リズミカルに本をフォトリーディングしてページをめくり、書かれている内容を、潜在意識に送り込むのです。本の内容を文章として意識して読むのではなく、本の内容を脳内に一気に高速でダウンロードするといったイメージです。

フォトリーディングした内容は長期記憶に入る

記憶には短期記憶と長期記憶があります。たとえば、さっきはじめて会った人の名前をもう忘れていることはありませんか? これは短期記憶です。逆に、昔、大好きだった歌が勝手に口をついて出てくることはありませんか? これはまさに長期記憶です。

潜在意識は長期記憶とつながっています。本の内容はフォトリーディングすることで長期記憶に保存されるのが特徴です。そのため、試験のときなど、答えがほしいときには記憶から取り出せる確率があがります。

一般的に、文字や数字は短期記憶に格納されやすく、映像や写真、絵などは長期記憶に格納されやすいといわれています。学校の勉強では、この短期記憶に格納されやすい言葉や数字などを、いかに長期記憶にもっていくかに苦労した方も多いのではないでしょうか。ところが、教科書や基本書などをフォトリーディングすると、その情報の保存場所は、最初から長期記憶にもっていけるのです。

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フォトリーディングを始めよう

フォトリーディングの流れは次のようになっています。

【1】本の準備をする
フォトリーディングをスムーズに行うために、事前に本のページをパラパラとほぐして、めくりやすくしておいてください。カバーはめくるときに邪魔になるので外しましょう。

【2】本を読む目的の確認
ステップ1で決めた「本を読む目的」を、もう一度フォトリーディングをする前に確認します。「◯◯の目的のためにフォトリーディングを行うのだ」と脳に刻んでおくためです。

【3】深呼吸&みかん集中法
最初に3回深呼吸をして、フォトリーディングを行うために最適な集中モードを作ります。大きく息を吸い込んで、いったんとめて、ゆっくりと吐き出していきます。深呼吸すると、酸素が脳に送り込まれます。それによって、脳は活発に活動をはじめます。同時に、深くて安定したリラックス状態がやってきます。深呼吸がおわったら、ステップ1と同じみかん集中法を行います。

【4】はじめのアファーメーション
アファーメーションとは「肯定的自己宣言」のこと。どんなときでも最高の成果を出すためには、気持ちを整える必要があります。アファーメーションは、自分をさらにやる気にさせられるという効果があります。自分が自分に宣言をすることで集中力が持続し、脳の働きを活発化できます。声に出して言えない場所でも、心の中で言うだけで同じ効果が得られます。


「私はフォトリーディングする間、完全に集中しています」
「私が、フォトリーディングする情報は、私の脳に写し取られ、いくらでも活かすことができます」

【5】フォトリーディング(フォトフォーカスをし、本をめくる)
人は意識しなくても、自然に2種類の目の使い方をして生活をしています。何かに焦点を合わせて文字を読む目と、焦点を合わせずに絵や写真、景色などを見る目です。文章を読むときは、一言一句、焦点を合わせて見ないと読めませんが、絵や写真を眺めるときは、一点に焦点を合わせるというより、その全体を見ています。この全体を見る目のことを「フォトフォーカス」といいます。

【6】終わりのアファーメーション
フォトリーディングが終了したら、本の内容を完全に潜在意識にセットするために、「終わりのアファーメーション」をします。


「私がフォトリーディングした内容は、私の脳にまるごと保存され、いつでも使えます」

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フォトフォーカスで本を写真や絵のように画像処理する

フォトフォーカスの方法を詳しく解説いたしましょう。

まず何か焦点の的になるものを用意します。花瓶に活けた花でも、ペットボトルでもかまいません。それを机の上の一番遠い場所に置きます。

ペットボトルの場合、本を開いて手に持ったときに、本の上のほうからペットボトルのふたを見ます。これで、本の上に焦点がない状態をつくることができます。そうすると、本の文字がぼやけて見えるはずです。これが、正しくフォトフォーカスできている状態です。

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この状態で、本は周辺視野の一部に入っています。これにより、脳は本の文字情報を意識で受け取ることはできず、写真や絵のように画像処理として潜在意識が受け取ることになります。

フォトフォーカスでフォトリーディングをしている間は、「本を読んでいる」「本の内容を記憶している」という意識はまったくありません。しかし、あなたの脳の潜在意識にその本の内容は残り、試験に短期間で受かる、高得点が取れるといった結果に結びついていきます

安定した状態でリズムよくページをめくる

本の持ち方は、肩が凝らない方法でリラックスして行いましょう。

ページは好きな方法でめくってください。リズミカルにめくれずに、1、2ページほど飛ばしてめくってしまっても焦ることなくフォトリーディングを続けましょう。

本をめくるときのリズムは2秒に1回です。あまりにめくる速度が遅くなると、気づくと文字に焦点が合ってしまい、フォトリーディングする意味がなくなってしまいます。たとえば、「リー♪ラックス♪リー♪ラックス♪ペースを♪保って♪ページを♪見ましょう♪」と唱えながらリズムよくページをめくっていると、気が散ることもありません。

アファーメーションをアレンジするときのコツ

自分で工夫してアファーメーションを作るときのコツは3つあります。

1. 主語を入れる
「私は…」「私が…」

2. 肯定的な言葉を使い、否定的な言葉は使わない
×「わからないことはないと思う」
○「すべてすんなり解くことができる」

3. 現在形で話す
×「できたらいいのにな」
○「できます」

はじめと終わりのアファーメーションはオプションです。忘れても結果が出ないわけではありませんので、安心してください。

ステップ3でやること
●本の準備をし、リラックスしてみかん集中法をする
●はじめのアファーメーションを唱える
●フォトフォーカスを守って、2秒に1回リズミカルに本をフォトリーディングし、内容を潜在意識に送り込む
●おわりのアファーメーションを唱える

■連載『未来が劇的に変化する「フォトリーディング」速読術』一覧はこちら
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