ステップ5では、潜在意識に格納した本の情報を活性化させ、文章を読んでいきます。文字を追いながら読むので、ここでようやく本の内容が明らかになっていきます。

ステップ1から4までに約15分の時間をかけてきましたが、ステップ5の「活性化」に必要な時間は、あなたがどのくらいその本の内容を必要としているかによって、自分で決めましょう。

たとえば、「3分間で自分の意見をうまく伝えるために」という動機でプレゼンの本を読む場合には、かならず押さえたいポイント部分だけを読めばいいので、20~30分程度でも十分かもしれません。資格取得や試験などの対策では、重要な箇所がたくさんあるので、2~3時間かかる場合も多いでしょう。

一般的なビジネス書では、本当に重要な事柄が書かれているのは文章中のわずか4~11%にすぎないといわれています。「このことを解決したい!」という質問の答えだけを得られたらいいのであれば、すべてを読む必要はありません。この場合、「スーパーリーディング&ディッピング」か「スキタリング」という方法が適しています。一方、試験で高得点を取るために本のすべて知りたいという場合には、「高速リーディング」が最適です。

活性化は3つの読み方から必要に応じて選ぶ

「活性化」の流れは次のようになっています。

【1】下記の3つの読み方から必要に応じて選ぶ
「スーパーリーディング&ディッピング」
「スキタリング」
「高速リーディング」

【2】マインドマップでメモをとる
読みながら大切だと思える言葉をメモとして残したいときには、マインドマップでメモをとることをおすすめします。マインドマップとは中央から放射状に書いていく、メモの取り方のこと。これは脳のシナプスの広がり方にも形状が似ていて、記憶として脳に残りやすい手法です。フォトリーディングした本のメモをマインドマップでとると、要点も絞ってまとめることができます。かいた内容も一目でわかり、テストなどで内容を思い出したいときにも、頭の中から情報をすっと取り出せます。

<マインドマップ例>
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スーパーリーディング&ディッピング

スーパーリーディングでは、文章の中央の部分を指でなぞっていきます。指のスピードは、1ページで約4~8秒。わざわざなぞるのは、目的と質問の答えではない場所は読まずに、答えだと思う部分だけピックアップして読んでいくためです。

指を1ページ約4~8秒のペースで走らせる理由は、スピードが速いほうが、この本の内容が入っている潜在意識にアクセスしやすくなるから。潜在意識は意識に比べて、情報の処理能力が20~100倍速いといわれています。

高速で指を走らせると、意識で考えすぎずに潜在意識に入れた本の情報の中から、素早く目的や質問の答えとなる部分をピックアップすることができます。そして、指の動きにとらわれずに、目を自由に動かしていきます。文章の中央をなぞっている指を目で追うのではありません。

すると、気になる言葉が目に飛び込んできたり、文章中の言葉が目にとまったりします。その言葉から読んでいきましょう。ふと目にとまる言葉こそ、潜在意識からのメッセージで、「そこに質問の答えがありますよ」「ヒントとなる言葉がありますよ」ということを示しています

目がとまった言葉から2行~6行ぐらいを、文字を追って読みます。この読み方をディッピングといいます。ひとつ読み終わったら、また指を1ページ4~8秒のスピードで走らせて、次にディッピングする箇所を探していきます。

このときに大切なのは、満足するまで読まず、切り上げることです。脳はタイムリミットがあるほうが大切な言葉を拾い上げます。

スキタリング

スキタリングは、あめんぼのダンスと呼ばれ、池の表面をあめんぼのようにスイスイとダンスをするように、言葉を拾い読んでいく方法です。

最初に見出しを読み、次に段落の最初の一文か二文を読みます。続きを読みたいと思ったら、段落中の言葉にすばやく目を走らせ、気になる言葉やヒントになりそうな言葉、質問の答えそのものを探して読み進めます。そして段落の最後の文章も読んで、その段落全体を理解します。

続きを読みたいと思わなければ、次の見出しに飛び、同様のことを行います。

高速リーディング

本の中身をすべて知る必要がある場合には、この高速リーディングを使います。

内容をすべて読んでいくので、勉強をする際には、これが一番使いやすく、意味もわかります。もうすでに知っている内容の部分については飛ばしてもいいですし、さらっと読んでも構いません。

意味がわかりにくい箇所は、スピードを落としてでも意味がわかるように読み、新しい知識を記憶に定着させていきます。そしてまた意味がわかる箇所にきたらスピードを上げましょう。

このようにして、文章を全体的に高速で読み進めていきます

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質問の答えを見つける

「スーパーリーディング&ディッピング」「スキタリング」「高速リーディング」のいずれかの方法で、質問の答えは見つけることができたと思います。活性化を行いながら、とくに残しておきたい大切だと思う箇所は、マインドマップでメモをとるようにすると、あとから思い出しやすくなります。もし、質問の答えが得られないという場合は次のことを振り返りましょう。

1. 本を読む目的がやる気のスイッチが入る『快』になっていたか?
「じつはあまり読みたくない……」と思う場合なら、なおさら、読みたくなるような「快」な目的を作る必要があります。脳は「快」つまり楽しいことがないと、自発的に動いてはくれません。

2. 質問の作り方が曖昧ではないか?
質問の答えがわかったら、うれしくて、すぐ行動に移したくなるような質問になっているでしょうか? そうでない場合は、もう一度質問を作り直すか、質問を追加しましょう。

ここまでがフォトリーディングの基本的なやり方です。好奇心を持って、リラックスしながら行ってみてください。

ステップ5でやること
●質問の答えとなるところを短時間で読むなら「スーパーリーディング&ディッピング」または「スキタリング」
●本の内容をすべて理解する必要があるなら「高速リーディング」で読む

■連載『未来が劇的に変化する「フォトリーディング」速読術』一覧はこちら
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