家に帰ってきて、「宿題をしなきゃ」「試験勉強しなきゃ」とは思う。だが、ついついそばにあるスマホやテレビを見てしまい、今夜は徹夜しなければ課題が終わらない。そんな経験はありませんか? 社会人の方のなかにも、仕事中にはできない読書や資格のための勉強などオフの時間にしなくてはならないことはたくさんあるのに、なんとなくつい後回しにしてしまうことがあるという方はいるのではないかと思います。

後回しにしてしまえば、その時は楽ですよね。でも、あとから苦労することはわかっているはず。それなのに、どういうわけか今すぐ実行に移せない。一体それはどうしてなのでしょうか。今回は、私たちが今やるべきことを先延ばしにしてしまう理由と、その対策法をお伝えします。

脳は無意識のうちに多くのことを考えている

普段私たちが頭の中で考えていることは、「今やるべきこと」だけではありません。むしろ、関係のないことを考えている時の方が多いのです。しかも、無意識に。

例えば、特に情報を得ようと意識しているわけではないのに、スマホやテレビから流れてくる様々な情報にふと目がいくことがあります。まぶしい・暑い・眠いなどといった自分自身の感覚から、友人関係における心配事に至るまで、頭の中では多くのことを無意識のうちに考えているのです。

このように無意識下で考えている情報に脳の処理能力が使われてしまうと、本来やるべきことに対する意識はほったらかしにされてしまいます。やるべきことが面倒で嫌な作業であればなおさら。今取り組まなければならない物事に対して脳が割くべき優先順位が下がってしまうのです。これが、なんとなく物事を先延ばしにしてしまう理由だったのです。

それでは、物事を先延ばしにしないための対策を3つ紹介しましょう。

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対策① 無意識を「意識」する

本来やるべきことと関係のないことをつい考えてしまうことの対策として、今考える必要のないことにどれほど多くの時間を割いているのかを確認しましょう。今自分は、どうでもいいことを無意識に考えていた、ということを毎回「意識的に」とらえてみるのです。

そしてその後には、次のように考えることが大切です。

「未来の自分がきちんと動くために、今何ができるか」

(引用元:THE HUFFINGTON POST|大富豪やオリンピック選手、大成功した人には14の習慣があった

これは、起業家で作家のケビン・クルーズ氏が、一流起業家やスポーツ選手など成功者200人にインタビューしてその成功の要因を探った結果導き出されたポイントの一つ。成功している人たちはこのように、物事を先延ばしにすることなく、未来のために今すべきことを考えているのだと言います。

私たちの生活の中でもこう考えることで、「今やらなければならないのにまだできていない」と思ったことに手がつけやすくなるでしょう。

対策② 「時間」ではなく「分」単位で考える

みなさんは、自分のやるべきことについて考える際、1日、もしくは1時間単位で計画を立てていることが多いのではありませんか? しかし、「時は金なり」ということわざにもある通り、時間はとても貴重なものです。あと5分あれば……と後悔することもよくありますよね。

ですから、これからはできるかぎり分刻みで行動することをオススメします。同じ1日でも、1日と言うより1,440分と言ったほうがたくさん時間を使えそうな気がしますよね。これからは、より短い時間単位を意識して具体的に行動してみましょう。きっと余計なことを考える時間や頻度も減ってくるはずです。

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対策③ 具体的な行動計画を立てる

心理学を学ぶ学生であり、20歳の若さで3つの会社を立ち上げたマーケティング・コンサルタントでもあるヴィク・ニフィー氏は、物事を先延ばしにしないための対処法として、計画を立てることの重要性を挙げています。その理由を、二フィー氏には次のように語っています。

「待っていてもダメだ。それをするのに正しい時などないのだから」というナポレオン・ヒルの名言があります。私達が物事を先延ばしにするのは、それをやるのに状況が完璧に整っていないと思うからだと思います。

(引用元:logmi|「明日やればいいや」はもう卒業-物事を先延ばしにするデメリットとその対処法

行動を起こすための状況を整えるには、具体的に何をいつまでにするのか、途中で気が散らないようにするためにどんな約束をすべきか(例えば、SNSを見ない、など)、失敗しそうになったらどうするのか、といったことを、具体的に想定しておくのが有効です。

あれをしなくちゃ、これをしなくちゃ、とぼんやり考えているだけでは行動に移せません。詳しく計画を立てれば、実行もスムーズになるでしょう。

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先延ばしにすることなく、今、やるべきことをやろうとするには、集中力が必要。集中力と決意をもって取り組めば、そうでないときに比べ良い結果を得ることができるでしょう。だらだら取り組めば失敗につながりかねないことも、今すぐ取り組むことで成功を導くことができるのです。

みなさんも成功者にならって、物事を先延ばしにしない習慣を身に着けてください。

(参考)
TED|Tim Urban: Inside the mind of a master procrastinator
logmi|「明日やればいいや」はもう卒業-物事を先延ばしにするデメリットとその対処法
THE HUFFINGTON POST|大富豪やオリンピック選手、大成功した人には14の習慣があった
センディル・ムッライナタン著,エルダー・シャフィール著,大田直子訳(2015),『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』,早川書房.