なんでもかんでも引き受けてない? 責任ある仕事のための「断る力」の身に付け方

「このタスクを先に片づけてくれ」、「今日このあと飲みに行かないか?」など、大学の研究室に所属したり、社会人になると何かと頼まれ事やお誘いがあります。

しかし、これらに対して全部 “Yes,Boss!” で返していては、プライベートの時間が確保できません。だからといって断ると、使えない、ノリが悪いなどと思われそうで、“No!”とも言えませんよね。

そういったとき、波風の立たないように断るにはどうしたらいいでしょうか?

断る=スキル

本当はやりたくないことを断れずに引き受けてしまうことは、誰にでもあるでしょう。しかし、その時は周囲からの評価が上がっても、それがあなたのためになっているとは限りません。

自分の容量を超えて引き受けたタスクを片付けるには、普段の業務時間だけでは足りませんよね。当然、残業することになりますが、それによって業務に対する不満が生じてしまうでしょう。

その不満は残業に留まらず、何も感じていなかったはずの普段の業務にまで及んでしまい、仕事の全てが億劫なものになるかもしれません。ゆえに、仕事全体に対するモチベーションが低下してしまうのです。

飲み会に関しても同じことがいえます。 暇なときに行けば楽しいはずの飲み会も、やりたいことを我慢して参加していると、終わった後に「あれがやりたかったのに」という不満が勝ってしまうでしょう。結果、飲み会自体が嫌いになってしまいかねません。

最初に勇気を出して断っていれば、軽傷で済んでいたことが、無理に引き受けたことにより、後に何倍もの重傷となって還ってくる可能性があるのです。

できないことはできないとハッキリ伝えるのは、社会人にとって必須スキルだと言えるでしょう。

タスクの割り振り

「こっちの仕事を先に片づけてほしい」と上司から頼まれたとき、どう対処するのが1番良いのでしょうか?

1) 引き受けられるか確認する 上司からのお願いですから、予定を詰めてギリギリ仕上がる程度の案件であれば、断らずに引き受けてしまいがちですよね。

しかし、人間は自分に余裕がないことに気が付けず、物事を楽観視してしまう傾向にあることをアメリカの心理学者ダニエル・カーネマンは示しています。

彼は、論文を執筆中の大学生に「あとどれくらいで書き終わるのか」アンケートを取りました。調査の結果、最短で27日、最長で49日だったのです。しかし、いざ論文を書いてみると27日で終わったのはほんの一握りで、過半数の学生は49日以内に仕上げることすらできませんでした。

つまり、「予定を調整すればなんとかなるかも…」といって引き受けてしまった場合、大抵はなんとかならないのです。残業を増やして無理矢理片づけたり、自分の業務に支障をきたす結果になってしまうでしょう。

2) “Yes.”の意思を伝える タスクを引き受ける心づもりがあることを上司に伝えましょう。

仮に無理だと思っていたとしても、いきなり「他の業務があるので無理です!」と断っては角が立ってしまいます。そこで「わかりました。ちょっと予定を確認してもいいいですか?」と返答することで、機嫌を損ねない柔和な返答となるでしょう。

3)譲歩する “Yes.”の意思を伝えるためには、上司からの要求すべてを突っぱねてはいけません。一部分だけでも引き受けることで、信頼を損なわずにキャパオーバーを回避できます。

具体的には、「この仕事を片付けた後でよければ可能です」、「一部分だけであれば大丈夫なので、他の部分は他の人にお願いできますか?」などと譲歩する形で折衷案を提案するのがオススメです。

こういった返答をしておけば、「それなら他の人に頼むよ」といった形で上司が引き下がってくれることもあるでしょう。

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飲み会の誘い

「今日この後飲んで帰らないか?」と上司に誘われたときの対処法です。

1)曖昧な表現は避ける 上司からの誘いを断るのが申し訳なく、曖昧な表現をしてしまうこともありますよね。

例えば、「このあと用事があって…」、「体調が良くなくて…」といったものです。仮に本当だったとしても、こういった曖昧な返答をされると、上司も「あ、行きたくないのかな」と感じてしまいかねません。

そのため、飲み会に関しては明確な理由を提示した方が角が立たないでしょう。

具体的には、「上京してくる旧友と約束がありまして…」、「ここだけの話、昨日から下痢が止まらず…」といったようにイメージしやすい表現で断るのがオススメです。

2)「行きたかった」意思を伝える 上司といえど1人の人間です。一度誘いを断ってしまうと、「また断られるかも」という感情を抱いて、両者の間に距離が生まれてしまいます。

そのため、断る時は「またぜひ誘ってください」と一言添えておくと、わだかまりを残さずに済みますよ。

3)普段からコミュニケーションをとっておく 上司が部下を飲みに誘う時は、「部下との距離を縮めよう」という意図がある場合が大半です。

もし、あなたが「飲み会が億劫だ」、「プライベートの時間がほしい」と思うなら、普段から上司と適度なコミュニケーションを取るようにしてみるのも、有効な手段ですよ。

断る際の気苦労も減りますし、そういった目的で飲みに誘われる機会自体が少なくなるでしょう。

*** 「空気を読む」といった言葉が示すように、日本には「断る=悪」といった雰囲気が根強くあります。しかし、上手に断ることができれば互いの関係やプライベートがいい方向へ向かうことがあるということも、心に留めておくと良いでしょう。

(参考文献) PresidentOnline|富裕層になれない人の9割は、「楽観バイアス」人生 日経ビジネスONLINE|「飲み会は残業でしょ?」 部下の仰天発言に潜む真実 nikkeiBPnet|身に付けよう、上手な仕事の断り方

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