Web上の情報収集に必要なのはスピード感と正確さ。欲しい情報を得るための3つの方法

突然、「明日までに◯◯について調べておいて」と、上司に調べごとを頼まれたとき、あなたはどうしますか?

図書館で詳しそうな文献を探したり、過去の新聞から探すことはあまりしませんよね。現在は、だいたいの情報がインターネットから手に入るので、たいていのことについてはインターネットで検索するのではないでしょうか。

しかしながら、自分のバシッと答えてくれるような情報にはなかなか遭遇できないことがあります。特に専門的な内容になればなるほど、自分の知りたいことにぴったり答えてくれる情報は得られなくなるでしょう。ひどい時は、調べることに相当の時間がかかってしまい、他の仕事が手につかない……ということが起こるかもしれません。

では、一体どうすれば、自分の知りたい情報にぴったりと合う情報を調べることができるのでしょうか? 実は、ほんの少し工夫を凝らすだけで、より早く正確な情報を集めることができるのです。今回は、インターネット検索をより早く精度よく行うための工夫を3つ紹介します。

1.検索結果の表示件数を100件にする

まず始めに紹介するのは、検索結果の表示件数を増やす方法。Web上には莫大な情報が存在しており、検索結果として表示されるサイトは有用なものだけではないからです。

情報が膨大な分、自分がほしい情報を見つけられる可能性があがりますが、一方でハズレのサイトに当たる可能性もあがってしまいます。さらに、サイトの制作者は自分のサイトへ訪れてもらうため、検索結果の上位にサイトが表示されるよう努力しているのです。

ジャーナリストの池上彰さんはGoogle検索について次のように述べています。

「グーグル検索の効率の悪さ」は、最近特にその傾向が顕著ですね。以前はページを進めていくと古い情報もヒットしましたが、今はごく最近の情報しか出てきません。というのも、自分のページが上位に来るように、日々サイトマスターがアルゴリズムを研究して、工夫しています。グーグルがそれに対抗するために、またどんどんアルゴリズムを変えていく。その結果、だんだん検索の効率が悪くなってしまいました。

(引用元:東洋経済ONLINE|池上彰、佐藤優の「ネット検索」驚きの6極意

欲しい情報は上位の検索結果になく、先のページに埋もれている可能性があるのです。しかしながら、検索をする際、検索結果の1ページ目を見て欲しい情報がなければ、探すのを止めてしまいがち。

そこで、『ゼロ秒思考』の著者である赤羽雄二さんは、検索結果の表示件数を100件に増やすことを推奨します。

(表示件数が)10件のままだと、検索してもよい記事に出会わないことが多い。(中略)ところが表示件数が100だと、クリックなしでよい記事に多数出会えるので見逃すことが減り、興味がさらにかき立てられる。

(引用元:赤羽雄二(2015),『速さは全てを解決する『ゼロ秒思考』の仕事術』, ダイヤモンド社.)

表示件数は以下の方法で100件にすることができます。 ・Google Chromeの場合 新しいタブを開く→「設定」をクリック→「検索設定」を選択→「ページあたりの表示件数」を100にする。

・Yahoo!検索の場合 一度検索ワードなしで検索→「検索設定」のページを開く→「表示件数」を100にする。

2.Ctrl+左クリックで関連記事をどんどん開く

検索結果として表示されたウェブサイトで良いと思ったものは、どんどん新しいウィンドウやタブで開いていきましょう。サイトの中身は確認せず、タイトルからめぼしいサイトを全てタブで開き、それからサイトの中身を見ていくのです。

このメリットは3つあります。

1.すぐに他のサイトを開くことができる 新しいタブでサイトを開かないと、次の記事を見るときにもう一度検索画面に戻って検索ワードを入れ直す必要があります。サイトを1つ開くたびにそんなことをするのは面倒ですよね。

新しいタブで大量のサイトを開いてから閲覧すれば、すぐに次のサイトを閲覧できます。また、検索結果の画面がそのまま残っているので、すぐに他のワードで検索をかけることもできて便利です。

2.閉じてしまったウェブサイトをもう一度確認するのが楽 検索を続けていると、「さっき見たサイトの情報が意外と有用だったから、もう一度見たい」という状況が発生します。そういった場合、タブが残っていれば、そのタブに戻るだけで良いので楽なのです。もしタブを閉じてしまっていても、GoogleChromeなら「設定」→「履歴」と開いていくと「最近閉じたタブ」という項目を見られるので、素早く前に見た情報を再度確認できます。

また、「Ctrlキー+Shiftキー+T」というショートカットキーを用いることでも、最近閉じたタブを10個まで再現することができます。このように、普通に履歴を参照するよりも早く、閉じたサイトを再現することができるのです。

3.情報の多様性・正確性が増す どのような情報でも発信者の思考を介している以上、間違っていたり、内容が偏っている可能性は捨てきれません。しかし、2つ以上のサイトを閲覧して、同じような記述を見つけられれば、その情報をある程度信頼できますよね。

このように、検索結果を新しいタブで開くと正しい情報を素早く見つけられるようになるのです。この方法を試す際は、開きたいサイトをCtrlキーを押しながら左クリックすると、簡単に新しいタブでサイトが開けます。また、Shiftキーを押しながら左クリックをすれば、新しいウィンドウでサイトが開けて楽ですよ。

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3.イメージをつかむために画像検索を利用する

検索する際、どうしても検索ワードが浮かばないときはありませんか?

例えば、「ダックスフンド」という単語を度忘れしてしまい、調べたい場合。 「犬」というあいまいな検索ワードでも、画像を検索するとたくさんの犬の写真を発見できます。その画像の中から自分のイメージ(ダックスフンド)に合う犬の品種を探せば、普通に「犬」という単語だけで検索をかけるよりも早くダックスフンドという単語にたどり着けるはずです。

また、画像を実際に見ることによって「小型」や「種類」といった単語を思いつく可能性が上がります。これらの単語を加えてさらに検索をすれば、さらに絞り込めますね。

科学系の専門用語や概念などのような難しいことを理解したいときには、画像検索を行うことによってイメージがしやすくなるでしょう。 例えば「DNA」と画像検索すると、ATCGと書かれた図形が横に書かれたらせん状の物体の画像が見られます。ご存知かと思いますが、それがDNAの構造そのものです。

デオキシリボ核酸。遺伝子の本体。デオキシリボースを含む核酸。ウイルスの一部およびすべての生体細胞中に存在し、真核生物では主に核中にある。アデニン・グアニン・シトシン・チミンの 4 種の塩基を含み、その配列順序に遺伝情報が含まれる。1953 年ワトソンとクリックとが、デオキシリボ核酸の分子モデルとして二重螺旋らせん構造を提案し、分子生物学を大きく発展させた。

(コトバンク|DNA

このように、画像検索を行えば、言語化しにくいことを簡単に調べることができます。

*** ちょっとした工夫をするだけで、Web検索で情報は格段に見つけやすくなります。ぜひ試してみてくださいね。

(参考) コトバンク|DNA 東洋経済ONLINE|池上彰、佐藤優の「ネット検索」驚きの6極意 赤羽雄二(2015),『速さは全てを解決する『ゼロ秒思考』の仕事術』, ダイヤモンド社. ベーコンさんの世界ブログ|会社で社長に"検索マニア"と言われていた検索技術を紹介します。 Huffington Post|google検索は召喚術で、あなたの詠唱能力が試されている

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