みなさん、休みの日はどのように過ごしていますか。平日の睡眠不足を解消しようと遅くまで寝ていたり、体の疲れをとるために一日中ゴロゴロしていたりしていませんか。休養というとまったり過ごすものだと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし実は、そのような過ごし方をしていると体が鈍ってしまい逆に疲れてしまうことも。正しい休養の方法を知ることで、休みの日にストレスや疲れをしっかり解消できるようになり、平日の仕事や学習の効率アップにつなげることができますよ。

「積極的休養」と「消極的休養」

休養は運動・栄養と並んで健康づくりに欠かせない3大要素の1つです。休養が上手くとれていないと、ビジネスや勉強に万全の状態で力を発揮することができません。休養には漢字から想像できる通り、2つの側面があります。

まず1つ目は「休む」こと。なにもしないでボーッとすることで疲労を回復し、心や体を元の活力ある状態に戻します。そして2つ目は「養う」こと。鋭気を養い、健康能力を高めることです。これからこの2つを、消極的休養(休む)と積極的休養(養う)として紹介します。この2つの休養の使い分けを知ることが、効果的な休養をとるために重要になってくるのです。

2つの違いとは?

では、具体的に2つの休養の違いを見ていきましょう。休養は疲労を回復するためにとるものですが、この疲労にも2種類あります。それは、身体的な疲労と精神的な疲労です。

身体的な疲労を取るのによく用いられるのが消極的休養です。消極的と言っても決して悪い意味ではなく、体を休ませてゆっくり休養することで疲れがとれるということです。ただし、消極的休養が長い時間続いてしまうと、かえって疲労感が蓄積されることも。週末に寝だめをして、体のだるさを感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

積極的休養は身体的な疲労だけでなく、精神的な疲労も回復させてくれる効果があります。積極的休養は全身の血行を良くすることで疲労回復が早くなるということがわかっています。いわゆる「休む」というイメージとは異なるかもしれませんが、体を動かすことで次の日から頑張る気力が生み出されるのです。

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「積極的休養」の実践方法

ここから、それぞれの休養の取り入れ方を紹介していきます。まず、積極的休養の取り入れ方から考えていきましょう。

積極的休養では体を動かして有酸素運動を行います。有酸素運動をすることで体を動かさずに休養するよりも疲労物質が除去されやすくなります。これはもともとスポーツ選手たちの経験値から考え出された方法で、スポーツ選手は休日であっても適度に体をほぐすような運動を行っています。あくまで休養ですから、頑張りすぎないことがコツです。いきなりハードな運動をしようと構えるのではなく、簡単なことからはじめてみましょう。

国際武道大学でコンディショニング科学を担当する山本利春教授は次のような運動を推奨しています。

ジョギングならば走りながら会話ができるスピードで、軽く汗ばむくらいが良い。心拍数は毎分120~130程度で、時間は20~30分が最適。(中略)スイミングでも平泳ぎやクロールでゆっくり泳ぐのが良い。水中を歩くだけでも十分効果はあるという。

(引用元:NIKKEI STYLE|「疲れたら休養」はNG 軽い運動で血行促進

「消極的休養」の実践方法

次は消極的休養の取り入れ方です。消極的休養では体を動かさず、身体を休めて疲れを取り除きます。積極的休養の効能について先に紹介してしまったため、「消極的休養には価値がないのでは?」と思った人もいるかもしれません。しかし、消極的休養もとても重要な休養方法なのです。

疲れ果てているときにジョギングなどできるはずもありませんし、どうしても眠いときに我慢するというのもよくありません。そんなときには消極的休養が一番です。ただし、消極的休養の効果を上げるために「短時間」ということを心掛けることが大切。昼寝をするなら30分だけ、気力がないから1時間だけゴロゴロするというように時間を設定して、ずるずる過ごさないようにしましょう。

昼寝の効果は夜の睡眠の3倍とも言われていて、昼寝の30分は、夜の一番眠りが深い睡眠30分に相当するそう。短時間の昼寝は質のいい睡眠をとることができるのでおすすめです。逆に言えば、30分昼寝をしてみても疲れが取れないときは、精神的な疲労が溜まっている証拠。積極的休養を試してみてください。

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積極的休養と消極的休養それぞれの良さと使い分け、効率的に疲れを取る方法を紹介しました。そのときの疲れ方によって、この2つの休養を適切にとることができれば、質のいい休養がとれ、質のいい仕事につながるでしょう。

(参考)
厚生労働省|休養・こころの健康
PRESIDENT Online|「アクティブ・レスト」のすすめ
NHK高校講座 保健体育|運動、休養・睡眠と健康
NIKKEI STYLE|「疲れたら休養」はNG 軽い運動で血行促進
疲労回復の生活|昼寝の効果は夜の3倍