今日もやるべき仕事が終わらなかった……。また仕事を先延ばしにしてしまった……。そう落ち込んだこと、ありませんか?

「自分に厳しくしなきゃ」と思っているあなた。失敗しても、自分を責めてはいけません。そこには科学的な理由があります。

今回は、自分を責めてはいけない理由と、自分を許してポジティブでいる方法をご紹介します。

後回しした失敗を許せる人は、今後同じ失敗をしない

Carleton Universityの心理学部教授であるMichael J.A.Wohl、Timothy A.Pychyl、Shannon H.Bennettの3人が、119人の学生を対象にある調査をしました。調査内容は、勉強を後回しにした失敗に対して自分を許せるか否かと、その後同じ失敗を繰り返すかの関係についてです。

学期中、試験は2回行われます。各段階で、被験者に以下の質問をしました。

【1回目の試験前】
・試験勉強をどれだけ先延ばしにしたか?
・先延ばしにした自分をどれほど許すことができるか?

【学期の中間地点】
・学習に関してポジティブに感じているか、ネガティブに感じているか?

【2回目の試験前】
・試験勉強をどれだけ先延ばしにしたか?

結果、1回目の試験勉強を怠っていた自分を許すことができた被験者は、ポジティブな感情が強く、2回目の試験勉強を先延ばしにすることが少ない傾向にありました。一方で、自分を許すことができなかった被験者は、ネガティブな感情が強く、再度先延ばししてしまう傾向が見られました。

2度目の試験で優秀な成績をおさめた学生は、1度目の試験勉強を先延ばしにしてしまった自分をより高いレベルで許すことができた学生でした。ポジティブでいることが功を奏したのです。

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自分を責めない

やるべきことを先延ばししてしまったからといって、自分を責めてはいけません。自分を責めると、将来また同じ過ちをする可能性が高くなります。

くよくよ後悔せず、自分を許して、次に進むこと。ポジティブに捉えること。そうするだけで、次回また仕事や勉強を後回しにするリスクがぐっと減るのです。

自分を許すことは、自分に甘くすることではありません。今後の成功のために必要不可欠なことです。

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自分を許し、ポジティブでいる方法

とはいっても、つい失敗した自分を責めてしまう……。そう簡単に前向きになれない……。そう感じることもあるかもしれません。そこで、ポジティブに物事を捉えるために効果的な3つの方法をご紹介します。

1. 楽観的な説明スタイルを持つ
2. 今日あったいいことを3つ書き出す
3. 自己暗示をかける

1つずつ詳しくみていきましょう。

1. 楽観的な説明スタイルを持つ

幸福感が生産性をあげる! 松井、イチローも実践した「コントロールできないことは無視」という考え方。で、どんなときにもへこたれない人に共通する特徴として挙げられています。

ミスをしたとき、「次もうっかりして同じミスをしてしまうかもしれない、もしそうなったらどうしよう」と思うのが悲観的な説明スタイル。一方、「今回のミスの原因はこれだから次は気をつけよう。このミスをなくせば仕事のスピードもあがるし精度も上がるだろう」と捉えるのが、楽観的な説明スタイルです。

楽観的な説明スタイルを持っていると、それだけでポジティブになれるだけでなく、生産性も高くなるのだとか。同じ事柄でも捉え方によって、気分もその後の仕事の効率も大きく変わってきます。

2. 今日あったいいことを3つ書き出す

幸せ “だから” 成功する!? ハーバード発、『いいこと日記』で成功をつかむで紹介されているこの方法。寝る前に今日あったいいことをたった3つでいいので書き出す習慣を付けると、幸福度が高くなり、落ち込む回数も減るそう。理由は以下の通りです。

人間の脳は型にはまった行動を好む傾向にあるため、日常のポジティブな面に注目することを毎日繰り返していると、自然と幸せを見つけるエキスパートになってしまうのです。しかも、どんないいことがあったっけと記憶をスキャンする過程で、ネガティブなことが意識されにくくなります。それまで頭を占めていた不安やイライラを緩和するだけでなく、程度によっては忘れてしまうことも可能。

(引用元:StudyHacker|幸せ “だから” 成功する!? ハーバード発、『いいこと日記』で成功をつかむ

幸せな気持ちになれるだけでなく、負の感情も忘れられるなんて、一石二鳥ですね!

さらに、ポジティブ心理学 「ありがとう」が仕事や勉強に与える嬉しい効果で紹介されているように、感謝をするだけで幸せになれるそう。「いいこと日記」をつけながら、その日見つけた3つのいいことに感謝できるとより効果的です。

数分でできる簡単なことですが、続けていくうちにどんどんポジティブになれますよ。ベッドにノートを置いておいたり、トイレにカレンダーとペンを用意したりするだけで、習慣化することができます。

3. 自己暗示をかける

成功者に学ぶ。ポジティブな自己暗示で行き詰まりを打破する方法。で紹介されている、ソフトバンクの孫正義社長も活用しているポジティブな自己暗示。

ポジティブな言葉を繰り返し自分に言い聞かせることはアファーメーション(affirmation)と言って、現実にポジティブな出来事を起こすことを可能にする方法として現在も広く実践されています。
半信半疑でも、唱え続けてみると、だんだんとポジティブな気持ちに変わっていくことができます。

(引用元:StudyHacker|ポジティブな気持ちが幸せを呼ぶ! マイナス思考を脱却して毎日の幸福感を高める方法

頭の中で暗示をかけるだけでなく、実際に言葉に出すことが重要です。繰り返し唱えていると、本当に言っている通りになる気がしてくるもの。例えばタスクの先延ばしという失敗なら、モチベーションによるところが大きいので、特に自己暗示は効果的です。

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どんなにがんばっていても、時には仕事を後回しにしてしまうこともあるでしょう。そんなとき自分を「許す」だけで、今後同じ過ちをする可能性がぐっと下がるなら、ぜひ試してみたいですよね。まずは自分を許し、ポジティブな見方をすることから始めましょう!

(参考)
ScienceDirect|I forgive myself, now I can study: How self-forgiveness for procrastinating can reduce future procrastination
Research Digest|The cure for procrastination? Forgive yourself!