勉強しているとき貧乏ゆすりしている人、どこかで見かけたことはありませんか。学校の授業なら先生に注意されるでしょうし、図書館やカフェなら白い眼を向けられるかもしれませんね。正直なところ、あまり良い印象を与えないのが「貧乏ゆすり」です。

しかし、最近の研究によれば「貧乏ゆすり」は脳に効くかもしれないということがわかってきました。

badge_Columns_100実は体に良いもの?!「貧乏ゆすり」の知られざる秘密。

みなさんは運動生理学という学問分野をご存じでしょうか。人間の動きを科学的に研究するこの分野では、最近「貧乏ゆすり」の意外な効能が明らかになってきました。

貧乏ゆすりには、血流を良くする効果があるとのこと。あまり大きな動きには思えませんが、心臓や脳に回る血量が多くなるとの研究結果もでているようです。(日本経済新聞朝刊2012年4月8日)
脳への血量増加は当然、脳の働きの活性化につながります。勉強中の貧乏ゆすり、実は脳の働きを高める合理的なものだったのですね!

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badge_Columns_100脳神経が活性化!「貧乏ゆすり」による驚きの効果

それだけではありません。以前ご紹介したように、歩くなど動作を交えて勉強することは効果的だと科学的にわかっています。
(参照:暗記はイスでするな!たった10分歩くだけで、記憶力は25%も向上する

でも、いつも歩きながら勉強する訳にはいきませんよね。
そんなとき、「貧乏ゆすり」で同様の効果を得ることができる。そうした研究が中部大学工学部の青木氏によってなされています。貧乏ゆすりは歩くのに比べればはるかに小さな運動ではありますが、神経活動を活発にします。これは血流の増加のみならず、「神経の活性化」という直接的な効果も得られるということです。

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もちろん周りの人に迷惑をかけるほどの貧乏ゆすりはおすすめできませんが、自分の中のリズムをトントントン……。と刻む程度に、小さく、軽く足を揺すってみるのはどうでしょう。

「貧乏ゆすり」は本来、脳が集中モードに入った時に、足の動きを止めるという無駄な働きを抑えた結果生まれている、という説が有力です。貧乏ゆすりを気づかないうちにやってしまう……これは脳が何か一つのことに集中している証拠だということですね。

お行儀良い「貧乏ゆすり」の軽快なリズムに乗って、名案が次々に浮かんでくるかもしれませんよ。

参考文献
デスクワーク中に可能な運動として行う微小揺脚運動(貧乏揺すり) 青木孝志, 足達義則
Journal of International Society of Life Information Science 25(1), 133-139, 2007-03-01


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。