会話している最中に相手が貧乏ゆすりをしていたら、気になってしまいませんか。貧乏ゆすりは一般的にマナーの悪い行為と言われています。もし指摘しようものなら、相手は「癖で……」などと言い訳して口ごもってしまうでしょう。

貧乏ゆすりのような無意識に起こる体の動きは、相手の心理状態を知るわかりやすいサインです。ビジネスでもプライベートでも、仕草がコミュニケーションに与える影響は思いのほか大きいもの。落ち着きのない人だな、機嫌が悪いのかな、などといった、仕草から受けるネガティブな印象は、その後の人間関係を左右する可能性があります。

ならば、仕草から相手の心を読み取り、コミュニケーションをポジティブに転換していくのが得策。では、仕草から読み取れる相手の心理状態とは、どのようなものなのでしょうか? 今回は、3つの無意識な動きから、相手の心理状態を理解する「読心術」テクニックをご紹介します。

仕草には、相手が何を考えているかが表れている

早速、相手の心理状態と関わる簡単な仕草をいくつかご紹介します。

その① 貧乏ゆすり
冒頭で紹介した貧乏ゆすり。実は緊張している時やストレスを受けてイライラしている時に起こるもの。受けたストレスを貧乏ゆすりすることによって解消しているのです。また、欲求不満を感じていて、自分の中の不満を解消しようと貧乏ゆすりをしている状態とも考えられます。

もし会話の最中に相手が貧乏ゆすりをしていたら、相手が何を不満に思っているのか、何にストレスを感じているのか、ちょっと考えてみてください。例えば、普段おしゃべりな人が、あなたの話を聞く役に回っている時に貧乏ゆすりをしていたとします。この時は、あなたの話を長いと感じている、相手も喋りたいと思っている等ということが考えられます。

その時の仕草を見るだけでなく、相手と自分の関係や、普段の相手を観察することで見えてくるものもたくさんあります。相手に貧乏ゆすりの癖があるならば、貧乏ゆすりをしている時としない時の違いを考えると、コミュニケーションや人間関係をスムーズにするのに有効です。

その② 目線の方向
視線が右上の場合、過去に体験したことのない光景を想像している可能性が高く、相手はこれから先の未来について考えているのかもしれません。視線が右上だと嘘をついている可能性がある、等とも言われますが、この説は嘘も未経験の出来事ということに起因して言われているものです。

視線が左上の場合は、過去の経験や情景を思い出そうとしていることが多いそうです。相手が視線を左上に向けていたら過去の景色を懐かしんでいたり誰かの顔を思い出しているのかもしれません。

また、眼球が左右によく動き視線が定まらない場合は、動揺していることが多いようです。もしかしたら相手は困っているのかもしれません。そんな時は声をかける等相手が安心して落ち着くことができるように気遣ってあげてください。

その③ 作り笑い
ポイントは目と声のトーン。この二つは作り笑いでは変えることが難しいのです。

本当に笑っている場合、目と口両方が笑っていて、声のトーンも高くなります。しかし作り笑いの場合、口は笑っているけれど目はあまり変化がなく、声のトーンもいつも通りです。

相手が作り笑いをしているなと感じたら、無理をさせていないか等配慮する必要があります。

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コミュニケーションの基本は相手を思いやること

今回、相手の心理を推測する手がかりをいくつか紹介しました。しかし、コミュニケーションはそれだけで上手くいくほど簡単なものではありません。今回紹介した仕草についても、一問一答の答えがあるわけではないのです。

相手と自分の関係やその場の状況によって、仕草の表す意味は違ってきます。大切なことは相手をよく見ること。そして相手のことを考え、気持ちを思いやることです。

参考
Direct Communication|しぐさコラム④~貧乏ゆすりはストレス解消?~
松本聡子著(2007),『あなたは人にどう見られているか』,文藝春秋.
美堀真利著(2001),『しぐさの心理学―しぐさやクセからわかる本当の性格』,成美堂出版.