好きなことばかり勉強してしまって、ついつい手薄な分野ができてしまう。それで結局、不得意分野が仇となって全体の足を引っ張ることに……。そんなことになっていませんか?

人は、塊で学習しようとするため、1つをマスターしてから次へ行くという方式を取ってしまいがちなのです。それに、1つずつ順番に終わらせて次のことに取り組むやり方は効率的に見えます。しかし、1つに集中し過ぎてしまうので、どうしてもそれ以外のことがないがしろになってしまいますよね。

そうならない方法として、カルフォルニア大学の心理学者ロバート・ビョーク氏が勧めているのが“インターリーブ(interleaving:交互配置、挟み込み)”です。

例えばテニスなら、サーブを1時間練習するのではなく、バックハンドやボレー、オーバーヘッド・スマッシュ、フットワークなど幅広い技能を混ぜて練習することだ。

(引用元:WIRED NEWS|その常識は間違い?:効果的な学習法

心理学的にも交互に学習する方法がいいみたいですね。今までの発想を変えて、多くのことを並行して片付けていく、そんな取り組み方を考えてみましょう。

交互にやってみる

1つのことだけをやるのではなく、あえて2つのことを並行してやってみましょう。

2つ並べて置いて、いつでもどっちにも取り組めるようにしておくのです。一見効率が悪そうですが、実は心理学的にもいい勉強法だといわれています。

交互に学習することで新しい情報を覚えやすくなり、オーバーラップして記憶に残すことで定着力がぐんと上がります。関連させて覚えるためにも、共通項が多いものを合わせてやると、ただ2つ選ぶより効果的です。

1つのことをずっとやり続けるには集中力が不可欠ですよね。でも集中力には限界があります。新しいことに切り替えると脳をリセットして取り組むことができますよ。

明日の試験が3教科あるという時は、1つ1つ順番にやるのではなく、3つ並べておいて、集中が切れたと感じたら違う教科をやってみるという方法を取ってみましょう。

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時間配分を明確に決める

2つ並べていると目移りして集中できない、結局どっちも中途半端になってしまった場合は、時間で区切って強制的に切り替えるという方法がおすすめです。

自分がこのくらいなら頑張れるという1セットの時間を決めて、タイマーをセットします。時間が来たら、目標まで到達していなかったとしても次に切り替えるようにしましょう。

この方法だと、基本的な取り組み方は1つしかやれていなかった時と同じように感じますが、区切って交互にやっていくことで同じような効果が得られます。勉強する総時間は同じでも、1回1回集中して取り組むことができるのでより効果的な勉強になるでしょう。時間が決まっているので、ついダラダラしてしまいがちな人でもそこまでは頑張ろう、と思えますよね。

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休憩を大切にする

不安だったり、余裕がなくてどうしても1つのことしか見えなくなってしまいがちという人もいるでしょう。そんな人こそしっかりと休むことを心掛けてみてください。そこで一区切りつけることで、上手く切り替えができるようになります。

何もしないのではなく、読書をしたり、お菓子を食べたり、休憩に集中することが大切です。積極的に休憩をとるということを意識しましょう。前のことを引きずらず、次の集中も後押しできる、そんな休憩になればいいですね。

一度リセットすることができれば違うことに取り組むことは簡単。頭の中もリフレッシュされて、快適に勉強することができるでしょう。しっかりと休憩をはさんで交互に勉強してみましょう。

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大事なことは切り替えを上手くして交互に取り組むこと。1つのことに集中できる人は、方法さえ変えればいくつものことにも集中できるようになります。1つしかやれない人から、忙しいのにすべてをきちんとこなせる、そんな人になれるはずです。

(参考)
Ideas and inspiration for the people behind the product.|6 important things you should know about how your brain learns
WIRED NEWS|その常識は間違い?:効果的な学習法
S. K. Abell and N. G. Lederman (2007), 『Handbook of Research on Science Education』, Lawrence Erlbaum Associates Publishing
神原 寛昭・栗本 育三郎・小林 伸彰・柳谷 俊一・森谷 健二・中川 匡弘 (2015), 「リラックス法が学習時の集中力持続に与える影響, 函館工業高等専門学校紀要(第 50 号)」