皆さんは、普段どれくらい読書をしていますか?

世の中にはいろいろな本があり、仕事に役立つ、スキルアップを狙うのにタメになるような本も多く存在しています。それらを少しでも読みたいと思いながらも、思うように読み進められないという人も少なくないのではないでしょうか?

忙しい日々の中で何とかページをめくってみても、他の予定に翻弄されてしまい、いつしか本を手に取ることもなくなってしまう、そんなこともあるかもしれません。

そうは言っても少しでも本を読みたい、でも読むのに時間がかかる。
そんな人には、効率良く本の内容を吸収するスマートな読書法をオススメします。

どうして読むのに時間がかかる?

読むのが遅い原因は、大きく分けて2つあります。本を読んでいるときのことを思い出してみてください。

1.内容を完全に理解しようとしている
本を読むとき、一文字一文字を丁寧に完璧に読んでいませんか?
頭の中で音読をするようにしっかり読むということは、確かに書いてある情報を全て拾い上げることになりますが、その一方で時間もかかります。そのせいで、もしかしたら理解を遅めているかもしれません。

2.本を順番通りに読もうとしている
本を順序通りに読むというのも正しいようで、ときには理解を邪魔してしまう原因になります。
小説のような物語ならともかく、ビジネス書や新書には、順序通りに読むというルールは存在していません。後ろから先に読んだ方が前の話がよく分かる、ということだって少なくはないのです。

これらの原因を押さえた上うえ、効率の良いスマートな読書をしていきましょう。

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本はなるべく読み飛ばせ

本を読むときに重要なのは、丁寧さよりもスピードです。一文字ずつ拾い上げるように読むのではなく、さっと表面を撫でるように内容を掴んでいくことが大切になります。

しかし、それでは内容がしっかり頭に入らないのではないか、と思う人もいるかもしれませんが、本に書かれた内容というのは全てを頭に入れる必要はないのです。

経済学などで用いられる有名な経験則に、パレートの法則というものがあります。

パレートの法則(パレートのほうそく)は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則。経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。

(引用元:Wikipedia|パレートの法則

「80:20の法則」などの呼び名でも知られるこの法則は、経済だけではなく多くの場面で適用できることでも有名です。

つまり「全体のうち重要なことの8割は、全体の2割の中に含まれている」ということであり、本についてもこれと同じことが言えます。

本の内容で重要なことの8割は、文章のたった2割に含まれているのです。そのため、1文字も逃さぬようにじっくりと読むよりも8割の重要なことを素早く読み取る方が、ずっと効率の良い読書だといえるでしょう。

目次を読み飛ばしていませんか?

文字を追うスピードを上げるために、意外と大切になってくるのが目次の存在です。

本の冒頭には必ず目次のページがありますが、見ないで先へ進んでしまっていませんか? 早く読み進めたいかもしれませんが、実はこの目次を読むのかどうかで読書スピードは大きく変わるのです。

目次というのは、本全体の設計図になります。
ビジネス書や新書であれば、大きな見出しと小見出しの両方が緻密に組まれており、目次を丁寧に見てやるだけでその本の大枠が掴めることが多いです。

この「大枠を掴む」というのが非常に大事なことになります。
あらかじめ、どのようなことが書かれているかをある程度イメージすることができれば、スピードを上げて文字を追っても誤読をしてしまうリスクが減り、同じ量の文章でも短時間で理解することができるようになるのです。

これはプライミング効果という脳の働きによるもので、人間はある対象に先行してそれに関する何らかの刺激を受けているとき、脳の一部が活性化され、その対象への反応が鋭く、素早くなることが分かっています。

この効果があるために、目次を読んで「こういうことが言われるのかな」と脳にプライマー(先行刺激)を送り込むことのできる目次は、本文への反応速度を向上させてくれるのです。

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“眺めるだけ”の下準備

同じくプライミング効果を利用する方法に、パラパラと何度も本文を“眺める”という方法があります。読むのではなく、ただ眺めるのがポイントです。

それでは内容が頭に入らない、と思うかもしれませんが、内容が詳細に掴めなくても問題はありません。重要な情報というのは、必ず繰り返し書かれているのです。

それに伴い、重要なキーワードも繰り返し登場することになります。そのため、パラパラとめくる間にどのようなキーワードが重要なのか、どのような話題が多いのか、そのことが何となく掴めるでしょう。

あとがきは先に読む!

本文の前に読んでおきたいものが、目次の他にもう1つあります。それが、あとがきです。

あとがきは最後に読むものだと思っていませんか?
本の最後にあるのですから、本文を読み終わってから読むという人は多いだろうと思います。しかし、実際そんなルールはありませんし、このあとがきこそが本の中でも真っ先に読むべきものなのです。

著者が、本文の内容について最後に締めくくる“まとめ”の部分があとがき。この部分には、本文で述べたことについて「何を1番言いたかったのか」ということがはっきりと書かれていることが多いのです。

それを事前に読んでおくことは、目次と同様にプライミング効果によって文章の理解速度を上げてくれます。何が大事か目星をつければ、大事な部分も素早く見分けられますよね。

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読書量は、優れたビジネスパーソンにとって強力な武器になります。効率重視のスマートな読書で、周囲に差をつけていきましょう。

(参考)
Wikipedia|パレートの法則
脳科学辞典|プライミング効果