皆さんは、自分に決断力があると思いますか? 優柔不断な人は決断をするのに時間がかかるかと思いますが、決められないといつまで経っても先に進むことはできません。つい先延ばしした結果、納期直前での納品になったり、選びきれずに周りに迷惑をかけたりした経験のある方も多いのではないでしょうか。

しかし仕事においては、自分で責任をもって決断できないと「無責任」「頼りない」と評価されてしまいます。とはいえ、自分の選択が周りの人にも影響を及ぼすと考えると、つい決断できなくなってしまいますよね。そこで今回は、優柔不断な人でも即断即決できるようになる「決断力の鍛え方」をご紹介します。

なぜ決断できないのか?

そもそも、なぜ決断できないのでしょう。決断できなくなってしまう原因を3つ考えてみます。

・過去の失敗経験を引きずっている
過去に自分が決断して失敗した経験があると、繰り返すことを恐れて決断できなくなってしまいます。特に仕事は少なからず周りの人を巻き込むことになりますから、余計に決断しにくくなってしまうのでしょう。

・うまくいく確証を欲している
うまくいく根拠を探すのに過度に奔走するあまり、肝心の決断を後回しにしてはいませんか。確かに、なるべくリスクを減らして成功する確率を高めることは大切です。しかし実際には、100%間違いなくうまくいく、なんて確証が得られることは稀ではないでしょうか。前例があっても顧客のニーズの変化などによって失敗してしまうことはありますし、どこかで決断する勇気を持たなければいけないのです。

・自分の意見を持っていない
「こういう顧客に商品を提供したい」「今は集客よりもリピーター施策に注力すべきだ」等といった指標が無ければ、決断はできません。いくら周りの意見を聞いていようとも、自分の意見を持たないままではどの選択肢にも自信なんて持てないのです。

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決断できないことのデメリット

慎重に判断して良い結果を出せればいいと考える方もいらっしゃるかと思います。しかし決断に時間がかかると、様々なデメリットが生まれてしまうのです。

まず、決断に時間がかかることによって、その後の行動にかけられる時間が短くなってしまいます。実際にサービスを提供し、ニーズが満たせているか調査をして改善点を話し合えなければ、そもそもその決断が正しかったのかどうかも分かりません。無理して短い期間で成果を上げようとしても、焦ってミスを誘発してしまう可能性があります。

また、競合相手がいる場合には、相手に先を越されてしまうことも考えられますよね。その場合、せっかく考えてきたものが無駄になってしまうだけでなく、顧客が移ってしまうなど、企業にとっての損害にもつながりかねません。

さらに、納期に間に合わなくなる可能性もあります。もちろん、間違った決断をすればその分やり直しになったり損失が生まれてしまったりすることもあるでしょう。しかし、決断をしてから変更することはできても、決断するまでにかかった時間を取り戻すことはできないのです。

以上の内容を踏まえて考えると、思い切りよくスピーディに決断するのも重要であることが分かりますね。しかし、どうすれば即断即決ができるのでしょうか。

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即断即決できる理由

即断即決ができるからといって、リスクを恐れていないわけではありません。決断力のある人は、リスクも客観的に判断した上で、より良い道を選んでいるのです。では、なぜ決断できるのか、その理由を見てみましょう。

・「すぐやること」が習慣になっている
決断力のある人は、総じてすぐやる習慣がついています。上司から指示を受ければその日中に取り掛かり、何か疑問やトラブルが発生したらすぐに相談するのです。

決断を後回しにして時間ばかりが過ぎてしまっては、気がついたら手遅れだった、なんてことにもなりかねませんよね。すぐに決めて取り組み始めれば、たとえ間違いがあったとしてもフォローする時間が確保できます。

・軌道修正がはやい
絶対に失敗しない人なんていません。むしろ、決断する機会が多い人ほど、たくさんの失敗を経験しているものです。それなのになぜ失敗を引きずらずにまた挑戦できているのかといえば、軌道修正がはやいから。

決断できない人の多くは「一度決めたら守るべき」と考えています。しかし、どれだけ念入りに調査やシミュレーションをしようと、失敗する時はあります。

間違いなく成功する方法を求めて決断を先延ばしにするのではなく、失敗したという結果を見て「どう改善すればいいのか」を考えることが大切。そうやって軌道修正をしていった先に、成功は待っているのです。

決断力の鍛え方

いざ決断力を身につけようと思っても、具体的にどうすればいいのか分かりませんよね。そこで次に、決断力を鍛える方法を2つご紹介します。

1. 制限時間を決めて「即断」の練習をする
例えば洋服を選ぶ時や、仕事中どのタスクから取り組むかを選ぶ時。それぞれの選択に対して、制限時間を設定してください。洋服を選ぶ時にはクローゼットを開けてから2分、タスクが終了してから次のタスクに取りかかるまでは4分以内、といった具合です。

制限時間が決まっていれば「この時間内に決めなければ」と感じて意欲が高まりますし、少ない時間でより良い選択をするために情報処理能力もアップします。

制限時間内に決められなかった場合は、あらかじめ決めたルールに則って選択してください。「洋服はクローゼットの右側にかかっているものを着る」「ToDoリストの中で一番上に書かれているものに取りかかる」というように、いつでも普遍的に使えるルールを決めておきましょう。

ピグマリオン効果といって、人は他人から期待されると、その評価に見合う人になろうとして学習や作業の成果が上がるのだそう。つまり、制限時間とルールを決めておくことによって周囲からは「決断の早い人」に見え、そう評価されることでより決断力のある人に近づける、ということなのです。

2. 日頃何気なくしている「決断」を意識する
決断が苦手だという方でも、実は1日の中で数えきれないほどの選択をしています。今日着る服、目的地まで向かう道順、着手するタスクの種類……。

そういった日常の中での決断において「失敗したらどうしよう」と不安にはなりませんよね。その何気ない日常の決断を意識することが、決断に対する苦手意識の克服の第一歩です。

なぜその行動をとったのか、その理由や目的を考えてみてください。例えば出社して最初にやることがメールの返信である場合。なぜ、その作業を選んでいるのでしょうか。早くレスポンスすることで相手の仕事がスムーズに進むから、さっと済ませられて仕事のエンジンをかけるのにちょうどいいから……、色々な理由があると思いますが、あなたなりの理由を考えてみてください。

そうやって逐一行動の理由を見出していくことで、いざ大きな決断をする際にも目的や理由を意識した上で判断することができます。そういった根拠があれば、自信をもって決断できますよ。

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どうすればいいのか悩んだ時に「こっちのほうがよりメリットが多い」等と根拠を持って決断できる人がいたら心強いですよね。今回紹介した方法を取り入れて、今よりもっと積極的に仕事ができる人になりましょう。

(参考)
PRESIDENT Online|「即断即決」は、知力・気力・体力から生まれる
ダイヤモンド社書籍オンライン|【第1回】あなたが決断できない本当の理由「ワースト10」
リクナビNEXTジャーナル|仕事が速いリーダーになるための「決断力」の磨き方
コトバンク|ピグマリオン効果