パソコン、スマートフォン、タブレット、……便利ですよね。遊びに勉強にその他色々に今や欠かせない、生活の一部といって差し支えない神器ですよね。今回は私が最近読んだ本で取り上げられていた事例を挙げつつ、便利なデバイスとの適切な付き合い方について紹介していきます。

badge_Columns_100世界中の学生がスマホ依存だった

突然ですが、以下の事例は全世界共通でよくあることとして認識されているそうです。

・試験勉強をしている高校生が、無自覚のうちに様々な対象に気を散らせている。教科書を数行読んだかと思えば、Facebook等のSNSを覗き、チャットをし、音楽を聴き、テレビのリアリティ番組に見入る。これらの動作を延々と繰り返す。

私にも身に覚えがあります。わかってはいるけどやめられない、特に試験前は……。多くの人がやめられないということもデータによって示されています。例えばペンシルバニア州ハリスブルグ大学とオレゴン州リンカーン・ハイスクールで行われた心理実験で、学生にSNSの使用を一週間禁止したところ、どちらの実験でも脱落者が続出という結果が示されています。ペンシルバニア州ハリスブルグ大学で「指示通り一週間SNSを使わずにいられた」学生は10%から15%だったそうです。(︎出典:『サイコロジー・トゥデイ』誌の2010年の記事

なぜやめられないのか?端的に理由を述べると、デバイス使用者は「オンライン」にいると疲れる&「オフライン」でいると何かを逃しているような気になって不安になる、のダブルバインドにあるからです。さらに「いつも通りにアクセスできない」状況(充電が切れた、地下で電波が届かない等)に陥るとこの不安は加速します。

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これらの不安にとりつかれたままでいることはとてももったいないことです。デバイスを通じて得られるコンテンツは面白いし便利だし多分ためになることも多いということは、いわゆるデジタルネイティブ世代にとってはある程度実感を伴う意見でもあるでしょう。さきほど引用した記事の著者であるラリー・D・ローゼン氏によれば、最善策はテクノロジーの適度な使用及びバランスであるそうです。以下そのための手順を紹介します。

・一日のうち何時間デバイスを起動させているか計る

・集中できる時間を計る

・何によって集中力が途切れそうになるか知る

15分ごとにチェックしないと気が収まらないとわかった人は、15分ごとに1分の携帯チェックタイムを設ける等、適切な距離を模索するべきだそうです。
ちなみにこれは、ローゼン氏の著作『毒になるテクノロジー』(かなり煽りタイトルですが、別に携帯捨てろとかそういう本ではありません)から引用したチェックリストです。
3つ以上当てはまった人は、これを機に、より効率的なデバイスとの付き合い方を考えてみてはいかがでしょう。

最後に、ダンバー数というものを紹介しておきます。これは人類学と生物進化学の見地から導き出された「一人の人間がオンライン及びオフラインの世界で安定した関係を維持できるのは、100人から200人程度」という数字です。つまり「ともだち100人できるかな」は実情に即していたのです。オンラインで際限なく拡大して行く学校ネットワーク及び人間関係に振り回されそうになったら思い出してみてください。

参考文献
ラリー・D・ローゼン『毒になるテクノロジー』(2012)


東京大学文科三類から地域文化研究学科アジア科へ進学。マレーシア農村研究で卒論を書いている。