「勉強がつまらない……」
勉強をしているときに、こう思ってしまうことはありませんか?

プライベートの時間を削ってわざわざ勉強してもなかなか結果が出ないと、もうやめてしまおうかと思ってしまいますよね。そんなとき、「辛い勉強をどうやって頑張るか」を考えるのももちろん大事ですが、どうやって勉強を飽きにくくするかを考えることも大事ですよ。

そこで今回は、多くの人が子供の頃から熱中するエンタメであるゲームからヒントを得て、勉強を飽きにくくする方法についてご紹介します。

ゲーミフィケーションとは

まず、勉強を楽しくするために使う「ゲーミフィケーション」についてご紹介します。

ゲーミフィケーション(英: gamification)は、課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般。この言葉は「日常生活の様々な要素をゲームの形にする」という「ゲーム化」(gamefy)から派生し、2010年から使われはじめた。

(引用元:Wikipedia|ゲーミフィケーション

要するに、ゲームの「ついつい熱中してしまう」メカニズムを、他のことに応用するという考え方です。

ここ数年、ゲーミフィケーションを取り入れている企業も多く、社内を楽しく活性化させる動きが見られます。フェイスブックでは、下記のような取り組みをしているそうです。

「上司からのコーチング」「目標までの進捗状況」「同僚との情報交流」「同僚からの感謝メッセージ」という4種類のフィードバックを社員間で送りあうシステムで、これによりお互いの業務内容が可視化されるほか、感謝やアドバイスなどがフィードバックされ、目標を共有することもできる。社内の透明化を促進し、リアルタイムに360度評価を行うシステムとも言えるだろう。

(引用元:社員を幸せにするゲーミフィケーション

こういったシステムがあることで、社内の雰囲気を明るくし、これまで目立たなかったそれぞれの貢献が可視化されるのです。日本でも、マクドナルドやトリンプがユニークなシステムを取り入れています。

また、ECナビを運営するボヤージュ・グループでは、試験や面接だけでは測れないカルチャーフィットや目標達成を目指す力を引き出すために、ゲームによる採用テストを実施しました。これにより、学生が関心を持ち、前年比より20%も応募が増加したそうです。

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報酬を用意

ゲーミフィケーションを行うには、まず報酬を用意しましょう。

ついゲームを続けてしまうのは、楽しいからですよね。そのモチベーションを維持するには、目標を設定して、それを達成したときに何かしらの「うれしさ」(報酬)を自分に用意することが有効です。

直感的な可視化をされると、脳は「うれしい」、「頑張りたい」と感じます。
例えば、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などのRPGでは、「今のレベル」と「次のレベルまでに必要な経験値」が表示されていることが多いものです。

それを勉強に置き換えてみましょう。
まず、資格試験までの1ヶ月間、自分の点数をグラフにして壁に貼っておきます。そして、目標とする点数までを5分割くらいにして、それぞれのポイントに達したら自分へのご褒美を用意しましょう。その際、より上の点数に達するほどグレードの高いご褒美を用意すると効果的です。

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だんだんと難しくする

目標を設定するとき、最初は簡単で、かつ楽しいものがオススメです。

ゲームには必ずチュートリアルがあります。そこで簡単なミッションをこなすことで成功体験を得て、最初に拒否反応が出ることを防ぐのです。

ゲームを買ったもののすぐにやめてしまう場合、「最初の説明がよくわからなくて拒絶反応が出た」、「初めから難しすぎて続ける気が起きなかった」などの理由が多いでしょう。

最初に「楽しい!」と思うことはとても重要です。最初の印象は、その後もかなり大きなインパクトを持ちます。これを心理学では「初頭効果」といいます。

例えば、プログラミングの勉強を始める際、黙々とコードを書いていくと途中で飽きてしまうことがあります。そんなときは、簡単なアプリを作ることから始めましょう。最終的なスキルとはかけ離れた簡単な知識しか使っていなくても、自分の手でアプリを作れるという体験はかなり感動ものです。きっと、プログラミングが楽しいと思えるでしょう。

プログラミングに限らず、統計検定1級を目指している人であれば、数式の難しさにうんざりしてしまうこともあるはず。そこで、「身近に統計をつかって嘘をついているものはないか」と、今持っている知識でいろいろな文章を眺めてみるのも面白いかもしれません。

こういった体験が、その後の勉強のエネルギー源になっていきます。新しい勉強を始める際は、「最初は楽しく」を原則にしましょう。

そこからだんだん難易度を挙げていき、常に「少し努力すればクリアできる」という難易度に調整していきます。

例えば、RPGでは、敵を倒すたびに更に強い敵が出てきます。しかし、「絶対にムリだ」ということはなく、「経験値をあげたり戦略を練ればギリギリ勝てる」という絶妙なバランスに調整されていますよね。すると、敵を倒した瞬間にとても大きな達成感を味わうことができるのです。

逆に、つまらないゲームでは、敵が弱すぎると思ったら急に強くなって絶対に勝てなくなったり、難易度の調節ができていないことも多いで。ここからもわかるように、常にハラハラドキドキしながらプレイするためには、そのときごとに「適切な難易度の目標」を設定することが必要なのです。

勉強をしているうちに飽きてくると、とても辛いもの。ゲームから学んで、勉强をもっと継続できるようにしていきましょう。仕事にも活かせるので、ぜひ試してみてください。

(参考)
深田 浩嗣(2012), ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク, NHK出版
Wikipedia|ゲーミフィケーション
salesforce|社員を幸せにするゲーミフィケーション