一体、何時間勉強をすれば志望校に合格できるんだろう、試験に合格できるんだろう、成績が上がるのだろう……。

誰しも一度は抱いたことのある悩みだと思います。成績上位者に入るためには、自分の成績を上げ、頭の良い人よりもたくさん勉強しないといけません。そのためには今の勉強時間では足りない気がする、と不安を募らせてばかりいて、勉強に集中できないこともあるでしょう。

今回は、そんな勉強時間の悩みに焦点を当ててみました。

勉強時間の目安とは

東進の調査によると、難関大学合格者の1日の平均学習時間は6時間2分だそうです。この数字を見て、「そんなに長時間も!」と驚いた人も多いのではないでしょうか?

1日の睡眠時間を6時間、学校が8時から17時まであったとすると、風呂・食事・通学、そして勉強に使える時間は9時間、そのうちの3分の2を勉強に費やすのはなかなか難しいでしょう。

ただ、6時間というのはあくまで平均であり、休日の学習時間も含まれているのです。仮に、休日に11時間ずつ勉強したとすれば、平日の学習時間は4時間でかまいません。これならばできそうな気がしますよね。

しかし、そうすると休日の学習時間11時間というのがネックになってきます。1日の約半分を勉強に費やすのは難しいもの。私が高校生のころ、よく勉強したと思った日でも10時間でした。長時間、無理に勉強していては集中力の低下にも繋がり、かえって効率が悪いとも言えます。

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勉強時間は気にするだけ無駄

そこで、私が考えた結論は、“勉強時間は気にするだけ無駄”だということです。

そもそも、なぜ長時間勉強することがいいのでしょうか?
それは、入学や試験というものが持つ特性として、基本的に習ったことや既存の公式をそのまま、あるいは組み合わせて運用すれば解答が導けるというところにあるのです。

また、試験では多くの人間の中から基準に従って上位者を搾られます。そこでは、きちんと“勉強”というルールにのっとって選別が行われなければ、不公平になってしまうからです。

これは、東京大学や京都大学の入試問題でも同じことがいえます。もちろん、中には高校の学習指導要領外の内容や自分の頭をひねって考えなければ解けない問題も存在しますが、合格ラインに乗せることだけを狙うのであればそういった問題に回答できなくてもかまいません。

そうすれば、基本的に試験に受かることを目的とした勉強で苦手分野をなくし、少しでも多くの公式や解法を身に着けることができればできるほどクリアできる確率が高まるため、勉強時間の長さがものをいうのです。

そうすると勉強時間は非常に重要なことのように思えますが、そこに1つの落とし穴があります。それが「内容」です。
私自身も一度陥ってしまったのですが、勉強時間を確保しようと焦るあまり、勉強内容について吟味できていない、ということがありました。

例えば、自分が理解している内容に時間をかけていても成績は伸びませんし、そうではなくても効率が悪い勉強方法を2時間やるよりも、効率の良い勉強方法を1時間やるほうが成績には直結しますよね。

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目標達成の手段としての勉強

そこで私がオススメしたいのが、勉強時間ではなく内容で達成度を測る方法です。

私は、現役時代には勉強時間、浪人時代は勉強内容で学習管理をしていました。そのきっかけは、学習時間が私にあまり自信を与えてくれなかったことに気付いたからです。

現役時代、私の学習法は毎日手帳に勉強時間を記していくというものでした。私の高校は3限から6限が必須であとは選択授業だったため、他の高校よりは比較的自分の学習時間を確保できていたのです。しかし、8時間や9時間という学習時間が記された手帳を見ても「これだけ勉強していても英語が苦手なままだ」、「また模試の点数があまりよくなかった」と、かえってその長い勉強時間が私にとってマイナスな心理影響を及ぼしていました。

そして、浪人が決まったときに目標として「京都大学合格」以外に「自分に自信をつける」ことを掲げたのです。その1番の近道が勉強時間を記録することをやめること。

しかし、一切尺度なしでは長い1年間、どうやって頑張ればいいか道筋も何もさっぱりわかりませんでした。そこで目標を1か月ごとに立てて、毎月達成できるように頑張ることにしたのです。

月の頭に、それぞれの科目、単元ごとのどんな問題が解けていないのかをしっかりと分析する時間を作り、それを攻略するために1か月過ごすように変えました。

もちろん、攻略するために意外と時間がかかってしまうこともあり、入浴中や通学中にも勉強をしていたこともありましたが、比較的スムーズに目標が達成できそうなときは予備校の授業が終われば、すぐ家に帰ってゆっくりテレビを見てくつろぐこともできたのです。

その結果、1つずつ目標に近づいているという実感が生まれたり、模試でなかなか得点が取れていなくても「今までに集中的にやった分野はしっかりマスターできているけど、ここがまだちゃんと理解できていなかったからもう一度見直そう」と、模試の結果に一喜一憂するのではなく、その結果を1つの指標として冷静に見ることもできるようになりました。

結局適正な勉強時間がない理由とは

私が勉強時間と勉強内容で1年ずつ勉強をしてきて得た結論は「万人に適切な勉強時間などない」ということです。

勉強の目的が、苦手をなくし、全ての分野をまんべんなく理解することだとすれば、人それぞれその分野が異なっている時点でかかる時間は違いますし、合う方法が異なる以上それにかかる時間も変わっていきます。

それでも1つだけ言えるのは「勉強時間云々で悩んでいる時間が1番無駄」だということ。そのような悩みからは一刻も早く解放されて、着実にステップアップできる内容型の勉強をしてみませんか?

***
勉強時間について悩むのは無駄だと書きましたが、あるデータでは有名大学の合格者と不合格者の平均勉強時間の差は毎日30分ほどあったそうです。あまりにも自分の勉強時間が短いな、と思ったら、勉強時間も少しは参考にしてみてもいいかもしれませんね。

(参考)
文部科学省ホームページ|高校生の現状
Wisdom Library|高校で進学校に行っている人の勉強時間はどれくらいなの?
Toshin.com|難関大現役合格者 学校以外での勉強時間平均6時間2分!!