皆さんは普段、どんな場所で勉強をしていますか? “自宅で勉強” というのがオーソドックスかとは思いますが、家と同じくらい、もしくはそれ以上に勉強に適した環境として、最近はカフェへの注目が特に高まっています。

実際にカフェに行ってみると、多くの人が本や参考書などを机に広げて勉強・仕事に打ち込んでいる姿が目に入ります。この “カフェ勉”、単純な流行りだけでなく、それだけ人を惹きつける多くの利点が存在しているのです。

そこで今回は、これらの利点とともに、カフェを有効活用するちょっとしたコツについて、勉強や小説執筆のために足しげくカフェに通う筆者が詳しくご紹介いたします。

“カフェ勉” が良い科学的根拠

カフェという環境は、脳科学的な観点から見ても勉強に適した条件が非常に多く揃っています。その中でも特に顕著なメリットのひとつが、カフェの中の適度な雑音です。

50デシベル(デジベルは音の大きさの単位)程度の静かな環境(例えば図書館など)で作業をするよりも、70デシベルのノイズがある環境(カフェなど)の方がクリエイティブになる(創造性が高まる)というのです。

(引用元:MEN-ZINE|環境音にこだわって仕事をクリエイティブに!環境音の意外な役割とは

カフェの中には、人々の話し声や食事、調理の音など、様々な音が存在しています。そのような環境では、脳は手元の作業に集中するように努めるため、むしろ静かな環境よりも集中力や想像力が増進するのです。

さらにカフェという環境は、家と違って娯楽が少ないため、集中力が途切れにくいことも利点のひとつです。また、カフェで飲むコーヒーにはカフェインも含まれていますから、勉強中の眠気防止になるとともに、鎮静効果や疲労回復効果も得ることができ、勉強にはうってつけの飲料であると言えるでしょう。

このように、カフェは勉強にとって非常に有用な場所です。そして、この “カフェ勉” の効能を最大限に享受するためには、さらにいくつかのポイントがあるのです。

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最大の敵はスマートフォン

スマートフォンは私たちの生活に溶け込んでいますが、その便利さの一方で厄介な性質も持っています。

手元にスマートフォンがあると、ついついSNSを見たりブラウジングをしたりして、時間を浪費してしまう……。このような経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。しかし実は、スマートフォンが “目に見える場所であるだけで” 集中力が低下してしまうことがわかっているのです。

北海道大学の実験で、手元に電源を切ったスマートフォンを置いた場合、同じ図形問題を解くのに1.2倍もの時間がかかることが明らかになりました。電源を切っている以上、着信などの影響はないはずなのですが、単純にスマートフォンが見える場所にあるだけで、人間の処理能力は圧迫されてしまうのですね。

外出時は「誰かから連絡が来るかも」と手元にスマートフォンを置きがちですが、それでは集中力が途切れたり処理能力が低下したりしてしまいます。できるだけ鞄やポケットにしまうなど、目に見えないように工夫をしましょう。あるいは「30分間集中したら一度着信を確認する」のように決めておけば、勉強の良いインターバルにもなりますね。

公衆Wi-Fiはなるべく使わない

インターネット環境が必須であれば別ですが、勉強にパソコンを使う場合、「便利だから」とお店のWi-Fiにつないでしまうのもあまり望ましくありません。

インターネットはその性質上、興味や好奇心をかき立てるものをたくさん配置しています。少しの息抜きや調べ物にとインターネットを利用すると、思わぬ見出しや広告などに好奇心を刺激され、それに手を伸ばさないまでも、その後の集中力を減衰させてしまいかねません。ましてや「リンクを辿り始めてしまって……」「SNSを見始めてしまって……」といった事態に陥ってしまえば、勉強時間が大幅に削られてしまうことにもなります。

そのようなリスクを避けるためにも、便利なインターネットはあえて遠ざけることが重要です。

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できれば甘いドリンクを

勉強中はブラックコーヒー、と決めている方もいるかもしれませんが、脳の活動という観点から言えば、なるべく甘い飲料をチョイスしたほうが良いでしょう。人間の脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源として動いていますから、その活動を活発にするためにも、適度な糖分の摂取は効果があります。

また、糖分には疲労回復効果もあり、甘いものを口にすると作業効率が向上するという研究結果も存在します。カフェインを摂取しながら糖分も摂ることができる甘いコーヒー飲料は、勉強のお供に最適だと言えるでしょう。

でも「甘い飲み物はどうしても苦手だ」という方もいるかもしれませんね。そんな方の場合は、ドリンクと一緒にクッキーやちょっとしたスイーツを購入して勉強のお供にすると、作業効率がアップしますよ。

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最近では電源のあるお店なども増え、カフェで勉強や仕事をするスタイルが一般的になってきましたね。とはいえ、カフェはもともと飲食店。混雑時には長居をしない、長居をするときはコーヒー1杯で粘らずに追加注文するなど、配慮をすることも大切です。

“カフェ勉” をうまく生活に取り入れて、実りある勉強をしましょう。

(参考)
MEN-ZINE|環境音にこだわって仕事をクリエイティブに!環境音の意外な役割とは
Wikipedia|カフェイン
農畜産業振興機構|砂糖の適時・適正摂取は身体の働きにどのように影響するか
毎日新聞|スマホ:そばにあるだけ「気が散る」 判断にも遅れ