皆さんは普段、どのような手段で勉強していますか? 参考書、新書、あるいはセミナーを利用しているという方も多いと思います。英語や資格取得などに関しては、やはり本という手段が多いのではないでしょうか。もちろん本や参考書もよいのですが、せっかくインターネットが発達したこの時代、活用しない手はありません。

そこで今回は、「TEDトーク」を活用した勉強についてお送りしていきます。

TEDトークとは?

そもそもTEDとは何でしょうか? これは「Technology Entertainment Design」の略で、アメリカ・カリフォルニアで毎年開催されるプレゼン大会のことを指します。「広める価値のあるアイデア」を持つ人たちがステージに立ち、1人18分以内のプレゼンをするのです。学術・エンターテインメント・デザインなど様々な分野の人がプレゼンを行います。

過去には、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ、アメリカ元副大統領でノーベル平和賞受賞者のアル・ゴア、思想・思索の面で世界中に大きな影響を与えるとされる「Thought leader」に村上春樹氏とともに選出された、伊藤穣一氏など、数多くの著名人がプレゼンをしてきました。

そして「TEDトーク」は、インターネットを通じて行われているTED動画の無料配信プロジェクトのことです。2006年にスタートし、TEDの名を広い範囲の人々に知らしめる役を果たしています。TEDカンファレンスやTEDグローバルをはじめとした数多くの講演の中から、キュレーションされた動画を公開。世界各地の言語に翻訳され、日本語訳も存在します。

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TEDトークの役立て方_1:英語学習

ここからはそんなTEDトークの役立て方について考えていきましょう。

まず一つ目は、「英語の学習に役立てる」ことです。TEDのプレゼンは英語で行われます。これを活用しない手はありませんね。リスニング力や語彙力をまとめて鍛えていきましょう。

1.まず、自分の興味の持てる分野のプレゼンを見つけます。経済のことでも、デザインのことでも、科学のことでも、何でも構いません。
2.はじめは字幕なしで聞いてみます。このとき大切なのは、ただ聞き流すだけでなくきちんと聞き取ろうとすることです
3.次に、日本語字幕で視聴もしくは日本語スクリプトを読みます。ここでは内容をきちんと把握することが目的となります。
4.日本語で意味を把握したら、英語字幕で見てみます。字幕があることである程度は把握しやすくなりますし、プレゼンの意味を理解したうえで見ているため、単語と意味がつながりやすくなります。
5.英語スクリプトでわからなかった単語を検索します。メモなどに書き記し、自分だけの単語帳を作りましょう
6.そこまでこなしたら、もう一度字幕なしで動画を見てみましょう。1度目とは違い、しっかり単語が聞き取れ、すらすら内容が入ってくるはずです。

これを繰り返し、聞き取る力、意味を把握する力をつけていきましょう。慣れるまでは、聞き取った英文を書き写すディクテーションを行うことも効果的です。

TEDトークの役立て方_2:プレゼン術

次に「プレゼン術向上に役立てる」ことを考えてみましょう。

TEDには名だたるプレゼンター達がそろっていますし、聞き手を魅了して、忘れられなくなるようなプレゼンも数多くあります。しかし、このTEDトーク、著名人にしかできないわけではありません。『TED 驚異のプレゼン』著者であるカーマイン・ガロ氏は、数百のTEDトークを分析した結果、TEDトークには共通するシンプルな法則があり、それさえ身につけてしまえば誰でもTEDのプレゼンができる、としています。

また、世界各地で開催されるTEDxのオーガナイザーであるジェレミー・ドノバン氏も、TEDのプレゼンを分析した『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』の中で、以下のように述べています。

・聴衆が最も注意を傾けているのは、スピーチが始まって最初の10秒から20秒間
・「論理的な事実」と「感情に訴えかけるストーリー」を組み合わせる
・キャッチフレーズは最低3回は繰り返そう
・プレゼンターはけっして聴衆より優位に立ってはいけない
・スピーチはしょせん普段の会話の拡張版である
・話すときは、誰かに1対1で熱心に語りかけるように
・小学6年生が理解できるレベルの言葉を使う
・あなたが経験したことや見たものから引き出したストーリーを語ろう
・エゴを見せてはいけない。ほんの少しでも自己宣伝の匂いがすれば、聴衆は興味を失う
・一気に話し、適度に間を置く。「間」が聴衆の注意を引きつける
・ユーモアを駆使する。ユーモアの根は「驚き」にある
・話している間、まず両手は楽にして脇に下ろしておく。腰から上、首から下の部分で自然なジェスチャーをしよう
・スライドを使わないプレゼンがベスト。使うとしたらシンプルに、色は5色まで
・きちんと検証できる環境で、最低3回はスピーチの練習をしよう
・聴衆は、あなたのプレゼンがうまくいってほしいと思っている

(引用元:ジェレミー・ドノバン著,中西真雄美訳(2013),『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』,新潮社.)

内容構成から伝え方まで、さまざまなアドバイスがありますね。これらのエッセンスを自分のプレゼンに反映させることで、人を引き付けるプレゼンに近づくことができるでしょう。もちろん、聴衆を引き付けるためには話し方も大切です

そこで、参考動画をいくつかご紹介します。ドバノン氏が、『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』を執筆する際にも参考にしていた動画です。

〇TED Talks|ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」

〇TED Talks|アンソニー・ロビンズ 「何が人を動かすのか」

〇TED Talks|サイモン シネック「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」

ぜひ参考にしてみてくださいね。

(参考)
霞が関ナレッジスクエア|『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』(ジェレミー・ドノバン 著/中西 真雄美 訳)
西野浩輝著(2012),『仕事ができる人の5日で身につく「伝える技術」』,東洋経済新報社.
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