"予想問題" 作ってる? 京大生が予想問題作成をオススメする3つの理由

テスト前になると対策のために問題を自作してくれる、そんな友達がいませんでしたか?

わざわざ時間をかけて問題を自作するなんて頭の良い人がやることだ、と思っている人もいたかもしれません。しかし、実は問題を作成するからこそ賢くなるというメリットがあったのです。

テスト対策となるような予想問題を作るためには、内容を熟知し、授業をしっかりと聞くことが不可欠。クオリティーの高い予想問題を作れる人は、よく勉強ができた証拠でもあります。また、出題者の立場になってみることによって、何を答えるべきかが見えてくるのです。

今回は、友達に感謝されるだけでなく、自分のためになる一石二鳥の予想問題作りをご紹介します。

全範囲を把握する

予想問題を作るためには全範囲の内容の理解が不可欠です。全体を把握した上で、何が重要かを知る必要があります。

予想問題を作ってもらって解く「だけ」の人は、エッセンスを勉強して全体がわかったつもりになる人がほとんどで、その場しのぎにすぎません。

一方、自ら予想問題を作り、重要なところを導き出した人は、なぜ大事なのか、その本質をわかっているので応用が効きます。少し違ったアプローチの仕方をされても大丈夫なのです。

また、予想問題を作ると宣言することは、周囲からの期待もありますし、勉強するモチベーションにもなりますよね。きっと、いつも以上に勉強が捗ることでしょう。

出題の意図を考える

問題を考える時には、数ある問題の中からどんな問題が出やすいのか吟味する必要があります。問題を選ぶ際にはいくつかの基準があります。例えば、下記の3つが挙げられます。

1.重要問題 2.授業で繰り返された問題 3.難易度・バランス

その単元の核となる重要な問題を選出するためには、先ほども述べた通り、しっかりとした勉強が不可欠になってきます。問題は違っても何度も出てくる概念は押さえておくべきポイントです。

また、作成者の好みが反映されることも念頭に置いておかなければなりません。学校のテストであれば、授業中にたくさんのヒントが隠されていることでしょう。何度も繰り返されたり、重要だとアンダーラインを引いたりした問題は絶対出しますよ、と教えてくれているようなもの。そういったサインを見逃さず、きちんと授業を聞くようにすればそれだけで成績も上がりますね。

難易度は、どの分野で簡単な問題を出すか難しい問題を出すかまで含めると予想は困難です。しかし、分野のバランスがよく構成できればそれぞれの難易度は違っても本番に近い問題を作成できるでしょう。

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解答のポイントを押さえる

解けそうな問題であっても、不必要なことが含まれていたり、必要な要素が欠けていたりして得点に結びつかない、ということはありませんか? これは解答のポイントを押さえることができていないからです。

心当たりのあった人は、問題を作成するだけではなく、模範解答の作成にも力を入れてみましょう。 なぜ、そのような問題を作成したのかを思い出せば、自ずと解答のポイントが見えてくるはずです。何を問われているのか、どう答えて欲しいのか、一度自分が作成者の立場になって考えることで、他の人が作った問題でも出題の意図や解答のポイントが見えてくるでしょう。

*** 良い点を取るために勉強を頑張ることはもちろん必要です。それだけじゃなく、出題者の立場になって問題を選び、答えを作ってみてください。テストを受ける際にも、出題者の立場に寄り添う考え方ができ、問われているところが明確に見えてきて、適切な解答を導き出すことができますよ。次のテストは予想問題を作ってトライしてみてください。

(参考) 坂本七郎(2015), 『志望校のランクが上がる! 中間・期末テストに強くなる勉強法』, 大和出版 長井敏弘(2016), 『医学で合格る勉強法』, すばる舎

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