ノートはきれいなだけじゃ役立たない。
重要なのは、頭に入るようにノートを使えるかどうかです。

さまざまなノート術のなかでも、「東大生のノート」として少し前に話題になったシリーズがあります。今回はその1冊目、太田あや著『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋、2008年)という本からエッセンスを紹介します。

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「かならず美しい」というタイトルに惑わされてはいけません。この本では、きれいな字で時間をかけて記されただけのノートは紹介されません。実際に東大生たちは、きれいなノートを書くことにばかり時間を割いて内容の理解も暗記も後回しになってしまうことは「本末転倒」と思っています。
この本で登場するのは、各教科の内容が情報として整理され、振り返りやすく、勉強の効率化が図られたノートです。そういうノートには、ある共通する法則がありました。

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太田あや著『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋、2008年)

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badge_columns_1001711東大生ノート7つの共通点

1. とにかく文頭は揃える
大見出し、小見出し、本文を字下げで区別してわかりやすく

2. 写す必要がなければコピー
コピーして貼ることで書き写す時間節約

3. 大胆に余白をとる
余白があると見やすく、あとから書き足しも可能

4. インデックスを活用
各ページにタイトルをつけて目次をつくり、検索しやすく

5. ノートは区切りが肝心
ひとつの事柄は1ページや1見開きでまとめると、ひと目でわかる

6. オリジナルのフォーマットを持つ
自分の使いやすい書き方で統一する

7. 当然、丁寧に書いている
きれいでなくても、同じ調子で字が書かれていると読みやすい

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badge_columns_1001711ノートを最良の参考書にする

大切なのは、ノートを授業の場限りにするのではなく自分だけの最良の参考書とすることです。自分で見返しやすく(1. とにかく文頭は揃える、4. インデックスを活用)、あとから書き込みやすく(3. 大胆に余白をとる)、読みやすく(5. ノートは区切りが肝心、7. 当然、丁寧に書いている)する工夫が東大生のノートにはあります。
一方で、ノートを作る時間は節約します(2. 写す必要がなければコピー)。ノートにまとめ直す事自体が暗記や理解に繫がる場合は手書きしますが、問題文などただ写すだけのものはコピーで済ませます。
それならノートに問題文がなくてもよいのでは、という意見もあるでしょう。しかし、ノートに問題文と解き方がまとまっていれば、復習がしやすくなります。
電車の中で問題集とノートの両方を開くなんてことはできませんが、ノート一冊で済めばいつでもどこでも学習できます。
そういった小さな工夫の積み重ねが、頭に入りやすいノートづくりとなり、学習の効率を高めていきます。

試験の前日に「教科書全部見返すわけにもいかないし、試験はコンディションでしょ。早寝しよ!」なんてあなたは言っていませんか? それは、裏を返せば前日に何を見なおしたらよいかわかっていないということ。志望校が決まっていいて自分の弱点を把握していれば、最終確認すべきことは自ずと見えてきます。

ノートをきちんと作っている人たちはこう言っています。
「この1冊見なおしておけば明日は完璧!」

参考:『東大合格生のノートはかならず美しい』


東京大学大学院 総合文化研究科 超域文化科学専攻 表象文化論 修士課程。私立武蔵高等学校卒業。19世紀から20世紀にかけての美術とグラフィック・デザインを研究する傍ら、自らもデザインの仕事を手がけている。東京大学立花隆ゼミ+立花隆『二十歳の君へ』など。