あなたは、継続して勉強できますか?

「YES」と答えられる人は、多くないはずです。勉強しようと机に向かうと、脇に置いてある漫画やゲームが気になったり。「毎日◯時間勉強する!」と意気込んだはいいものの、3日で諦めてしまったり。

勉強に限ったことではありませんが、「続ける」ことは、実際やろうとすると難しいのです。

今回は、勉強を続けるための「3つのルール」と、身につける方法をご紹介。夏休みのような長期休暇や、ゴールの決まっている受験勉強や資格の勉強に、ぜひ生かしてみてください。

1, 「キッカケを作る」というルール

勉強が続かない一番の理由は、「勉強を始められないから」です。

テスト期間の勉強を思い出してみてください。億劫な気持ちが邪魔をして、勉強を始めるまでは非常に時間がかかりますよね。でも、一度問題を解き始めると、意外に勉強が進むもの。大掃除や家事の手伝いも同じ。面倒なことは、始めるまでが一番大変なのです。

始めるまでは時間がかかっても、一旦始めてしまえば徐々に乗ってきて、いつの間にか勉強がはかどる。これは脳科学で「作業興奮」と呼ばれる現象です。

人間の脳でやる気を司るのは、側坐核という部分。この側坐核は、ある程度刺激を加えないと、動き出してくれないんだとか。脳のエンジンがかかるのには、時間が必要なんですね。

勉強を継続する上で一番大事なのは「とりあえず始めること」です。毎日、勉強を始める時間になったら、まず机に座ってください。いきなり問題演習や過去問を始める必要はありませんから、プリントの整理、ファイリングなど、簡単な作業をやってみてください。きっと、気分がノリだして勉強が進むはずです。

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平日1日1時間でも、英語力大幅アップでTOEIC830に。無駄をそぎ落とした科学的トレーニング。
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2, 「上手に中断する」というルール

勉強を継続するのに必要な二つ目のスキルは、「上手に中断する」力です。

勉強は、中断すると再開が難しいもの。一区切りついた、と一度休憩したはいいものの、ダラダラ休憩してしまい気づいたら夕ご飯の時間……なんて経験、みなさん一度はありますよね。

一度も中断せずに朝から晩まで勉強できればいいのですが、体力的にも精神的にも難しいでしょう。では一体、どうしたらいいのでしょうか。勉強を続けるためにおすすめなのが、「切りの悪いところでやめる」こと。よく「切りの良いところでご飯を食べに行こう」と言う人がいますが、それは間違いです。

脳科学で「ツァイガルニク効果」と呼ばれる現象があります。これは「達成された課題よりも、達成されなかった課題や中断している課題の方が記憶に残りやすい」というもの。(参考:gooヘルスケア|心理学用語「ツァイガルニク効果」Zeigarnik effect)この現象を勉強に利用しましょう。

具体的には、タイマーを使った勉強をおすすめします。2時間勉強する、と決めたらタイマーをセット。2時間のタイマーが鳴ったら、たとえ問題演習の途中だろうと、英作文の構成を考えている途中だろうと、問答無用で中断してください。

「でも、それじゃあ、続きが気になって休憩できないよ」と思った方がいるかもしれません。ですが、それでいいのです。もし切りのいいところで休憩してしまえば、記憶に残らず、再開も難しいでしょう。でも、続きが気になる場所で中断・休憩すれば、再開も簡単です。中断前の記憶が鮮明に残っていますし、何より自分が気になるからです。

切りのよいところで……という考え方は捨て、上手に中断する能力を身につけましょう。

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3, 「チームメイキング」というルール

勉強を継続するのに必要な三つ目のスキルは、「チームメイキング」力です。

意外に思われるかもしれませんが、継続に最重要なのは、仲間の存在です。

マラソン大会を思い出してください。大抵の人は誰かと一緒に走るはずです。もし、たった一人でマラソンを走る……としたらどうでしょうか? おそらく、途中で諦め、歩いてしまうでしょう。隣を一緒に走る仲間がいるからこそ、ゴールまで頑張ることができるのです。

勉強も同じです。一緒に励まし合いながら勉強する仲間がいれば、これほど心強いことはありません。今はSNSやチャットアプリが普及していますから、勉強のためのグループ作りも簡単なはず。ぜひ一緒に勉強する仲間を作ってください。

しかし、一緒に勉強する仲間同士でダラけてしまったら無意味。ですから、仲間うちでルールを決めておくとよいでしょう。「チャット内でやりとりするのは進捗の報告のみ」「目標を達成できない場合は、メンバーにあらかじめ報告する」など。

人間、一人で何かを続けるのは大変なものですが、仲間がいれば楽しく、かつ、切磋琢磨しながら勉強をし続けることができるでしょう。

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根性だけでは勉強は続きません。脳の働き、仲間の存在を有意義に活用しながら、ぜひ勉強を継続させてください。

(参考)
東進ドットコム|池谷先生のカガクテキ学習法。作業興奮
gooヘルスケア|心理学用語「ツァイガルニク効果」Zeigarnik effect
Study Hacker|人間は自分に甘い! 目標達成のための現代版「五人組」結成のすすめ