国語の記述問題でなかなか点が取れず苦労している方は多いのではないでしょうか。 どうせ記述は点が取れないからといって、完全に捨ててしまう人も中にはいるでしょう。しかし、いくつかのポイントをおさえれば記述問題は得点源になりえます。 ここでは国語の記述問題を攻略する二つのツボについて紹介します。

badge_Columns_100文中の表現をできるだけ使う

一番基本となる考え方が、文中の言葉や表現をできるだけ使うことです。 自分で頑張って噛み砕いた表現で書いた解答って実は点数に結び付きにくい。これは作問者の文章理解と自分の理解は必ず違いができるからです。筆者の言葉を使って、作問者により近い立場で解答を書くことで、「見当違い」による0点を防ぐことができます。 ちなみに、文中の言葉を使うときのポイントは次の2つ:   1. 比喩表現は書きかえること たとえば「両者の間のクレバス*」なんて表現はそのまま引用してはいけません。「クレバス」という言葉を「心理的距離」や「違い」など、状況に応じて普遍的な単語に書きかえてあげましょう。 *クレバス(crevasse):氷河や雪渓の深い割れ目。シュルント。   2. 対応関係を意識して引用すること これは見落としがちなポイントで、かつ作問者の意図に直結することも多い重要なテクニックです。「傍線部aとはどういうことか。」という設問に対しては傍線部aを過不足なく書きかえることが重要で、抜けた分だけ減点の対象となってしまいます。作問者の意図に沿って対応させながら引用すれば答案が出来上がってしまうこともあり、これを実践することで大きな違いが生まれます。

ishidasama-ec
「英語が聞けない」を克服! 外国人上司と仕事するまでに。TOEIC®でも900点獲得。
人気記事

badge_Columns_100解答のゴールを明確に意識する

何を聞かれているかということをきっちりと把握し、解答の締め方から考えていきましょう。 これにはまず、設問の形式を自分なりにまとめてみるとよいでしょう。例えば先ほどの「傍線部aとはどういうことか。」はよく見かけますね。単純に言い換えてあげるだけのパターンでした。 他にも「傍線部bのように感じたのはなぜか。」という心情を問うパターンもよく見かけませんか?このパターンでは「直接の理由を書く」ということをゴールに据えましょう。たとえば、「なぜ彼は泣いたのか」という設問があったとしましょう。直接の理由はそれによって引き起こされた悲しさや感動といった心情です。それを引き起こした出来事や行動といった部分も解答に含めることができますが、それは直接の理由にはなりません。 ちなみにこれは小説でなく論説文でも注意すべきポイントです。 文中で目につく部分をそのまま原因として引用すると、見当違いの結論に陥ってしまう可能性があります。それを防ぐためには、まず何を問われているかを考え、直接的な原因から間接的な原因を導いて文中から引用するというように、ゴールを先に設定する答案作成方法が有効です。   *** いかがだったでしょうか。私は国語の記述演習は量ではなく質だと考えています。自分の志望校の過去問を解く際にも、筆者の言葉を武器に作問者の意図を汲む経験を積むことで、本当の意味での演習に取り組んでみることをお勧めします。


東京大学文科一類所属。東大寺学園卒業。現在は一般社団法人Bizjapanにて海外戦略と国内渉外を担当。とにかく面白いことが好き!教育問題全般に興味あり。