「勉強に飽きた」と思ったら……。ちょっとユニークでおもしろい勉強法3選

みなさんは、自分に合った勉強法を普段から実践できていますか。今では書籍やインターネット上に様々な勉強法が紹介されており、気軽に新しいものを取り入れることができるようになりました。

限られた時間の中でより効率的に学習するためにも、新しい勉強法を取り入れることもあるかと思います。しかし、実践して効果がなければ時間の無駄になってしまいますし、実践しようと思っても準備に手間がかかり挑戦するにはハードルが高いものもあるでしょう。とはいえ、普遍的な勉強法を続けるのが良いとはかぎりません。そこで今回は、思わずやってみたくなるような「ユニークな勉強法」をご紹介します。

「普通」の勉強方法では飽きてしまう

一般的に多くの人に知られ、良いとされている勉強法があります。

例えば、「暗記は夜寝る前に行う」という方法。人の脳は、蓄積された知識や情報を睡眠時に整理して記憶するため、寝る前に暗記を行なうことが推奨されています。

また、「勉強に取り組んだ時間を毎日計って記録する」という方法もありますね。時間を計ることでプレッシャーがかかり集中力が続きやすくなります。さらに時間を記録することによって勉強時間が蓄積されていくため、その記録を見返せば達成感を味わえ自信がつくこともメリットとしてあります。

もちろん、これらの方法も勉強の際にはとても役に立ちます。しかし、これらは積み重ねていけば確かな効果を実感できるのでしょうが、試してすぐに効果が発揮されるわけではありません。取り組み始めたはいいものの途中でモチベーションが落ちてしまい、結局三日坊主になってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

飽きてしまうのを回避するには、まずは最初にやってみたくなること、そして面白味のある魅力的な勉強法であることが必要なのです。

ユニークな勉強法1. 演説

普段から、演説とまではいかなくても、覚えたい内容をぶつぶつと声に出しながら勉強している方はいらっしゃるかと思います。

声に出すことは学習において効果があるとされています。東北大学加齢医学研究所教授である川島隆太氏は、声に出して文章を読むと脳の前頭前野が活性化すると伝えています。記憶や思考を司っている部分であるため、前頭前野の活性化はそのまま学習の効率化につながります。その効果をより高めるためにオススメしたいのが、勉強内容を「演説をしているかのごとく」声に出すことです。

では、どうして「演説風に」行うのが良いのでしょうか。演説を行うには、紙に書かれているものをただ読むのではなく、視線を聴衆に向けたり、身振り手振りをつけたり、声に抑揚をつけたりする必要があります。音読だけではきちんと内容を理解しきれているか分かりませんが、演説ができるということは、きちんと内容を把握できているということ。完璧にできるようになるには、勉強内容を正しく理解し、重要な語句などを暗記しなければならないのです。

慣れてきたら、「キング牧師の演説を真似してみよう」、「今日はバラク・オバマ氏っぽく」などと遊んでみるのも面白いかもしれませんよ。

ユニークな勉強法2. グラフィックレコーディング

「グラフィックレコーディング」は、言葉や文章を「絵」や「図」などのグラフィックを用いて可視化する方法です。

例えば学校で、授業の板書をノートにそのまま写したとしましょう。マークを用いて強調してある部分や文章を丸写ししても、自分の頭にきちんと入るとは限りませんよね。むしろ写すことに集中しすぎてしまい、理解が遅れる可能性さえあります。

グラフィックレコーディングでは、複数の色ペンなどを使って、先生が話していることなどを文章ではなく「絵」にしながらリアルタイムでノートに書いていきます。足りない部分に多少言葉を追加するのはかまいませんが、あくまでメインは絵になります。上手に描こうとすると効率が落ちかねないため、「板書の内容は赤色」「自分が感じたことは青色」など色のルールだけ決めておいて後は自由に描くようにしましょう。

学校で試験前に、オリジナルの「まとめノート」を作っていた方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。グラフィックレコーディングはそれと似たようなイメージです。自由に描くことで楽しみながら勉強できるため、情報のインプットが早くなります。

1人でも思考の整理に十分効果がありますが、できれば、友人と数人でこのグラフィックレコーディングをやってみてください。お互いに見せ合うと、人によってそれぞれノートの描き方が異なるのに気づくはずです。内容の解釈から異なるものもあれば、使っているペンの色数やイメージした絵が違うということもあるかもしれません。しかしその違いもまた1つの楽しみとなり、理解を深めるのに役立つのです。

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ユニークな勉強法3. トイレ学習

勉強は机に向かって、もしくは通勤・通学中に電車やバス内でやるものだと思ってはいませんか。実は、意外とオススメな勉強場所が「トイレ」なのです。そのメリットとして、「毎日必ず使用する場所であること」、そして「誘惑するものが周りに少ないこと」の2点が挙げられます。

自分の机で勉強をしていると、つい漫画を手に取ったりベッドに横になったりして、無駄な時間を過ごしてしまうこともあるのではないでしょうか。しかし、トイレは1回につき数分しか使用しない場所であることから、集中力が途切れるということはありません。

ただし、トイレで勉強をすると言っても、ペンとノートを持ち込んでガリガリやるという訳ではありませんよ。テキストを1冊置いておいてペラっとめくったり、習った英単語や数学の公式などを壁に貼ってトイレに入るたびに眺めたりしてみましょう。暗記の際には何度も反復することがとても重要になりますが、トイレなら、その作業を自然と行うことが可能なのです。

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勉強は、時間をかけてじっくりと取り組んでいくもの。ほんの少しの刺激やユーモアを取り入れることが、勉強をし続けるための手助けになるはずです。このコラムを参考に、一度自身の勉強のやり方を見直してみてくださいね。

■この記事が連載『Study Hacker Days』でマンガになりました! 「勉強に飽きたら “刺激” で克服!?」 ゆるクス漫画家 木下晋也のマンガ Study Hacker Days【第9回】

(参考)
和田秀樹(2008),『30歳からの10倍差がつく勉強法』,PHP研究所.
東大家庭教師友の会(2014),『東大生が捨てた勉強法:なぜ彼らは「あのやり方」をやめたのか』,PHP研究所.
PRESIDENT Online|「寝る前1時間」は勉強のゴールデンアワー
PRESIDENT Online|ストップウォッチが、ある東大生の人生を変えた!
東洋経済ONLINE|勉強嫌いの子に教えたい!「Gノート」の威力
ほぼ日刊イトイ新聞|グラフィックレコーディングをやってみました!
BizLady|驚きの効果!英語を勉強するなら「トイレ学習法」がいい理由3つ

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