やらないといけないことが山積みになっているのに、誘惑に負けてテレビやスマホに走ってしまう。
勉強やダイエットなど、やろうと決めたことを続けることができない。

わかってはいても思うように行動に移せず、そんな自分が嫌になってしまっていませんか? このような悩みは、「意志力」が関係している可能性が高いですよ。

今回は、意志力とは何かというところから、その鍛え方まで紹介します。

意志力とは

意志力とは、目標に向けて何かを成し遂げる力のことです。また、「目標までの道筋にある、さまざまな誘惑にも負けない力」という意味も含んでいます。

意志力研究の第一人者であるフロリダ州立大学の心理学者ロイ・バウマイスター博士は「意志力の高さは、人生や仕事での成功と関係がある」と、考えているのです。

意志力の大切さを示す有名な実験に、スタンフォード大学のウォルター・ミシェル博士が行った「マシュマロテスト」と呼ばれるものがあります。
美味しそうなマシュマロを目の前にして、我慢することができればもう1つのマシュマロをもらうことができるという状況で被験者の幼児がどのように反応するかという実験です。

この実験の面白いところは、その後の追跡調査にあります。4歳の時にマシュマロを我慢することができた子供たちはそうでない子たちに比べて大学受験時の成績が高いということが判明したのです。

目先の欲求に負けずに自制心を保つことのできる子供は社会的に成功しやすいといえるでしょう。

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意志力は筋肉のような存在

マシュマロテストでもわかるように、意志力には個人差があり、その差が人生における失敗や成功に関係しています。では、もともと意志力が弱い人はどうすることもできないのでしょうか?

答えは「いいえ」。なぜなら、意志力は筋肉のように鍛えることができるからです。運動することで腕や脚の筋肉が鍛えられるように、意志力も適切に鍛えることで大きくしていくことができます。

また、意志力のキャパシティは無限ではなく、限界があるため、意志力を使った後は糖分を取るなどして回復させなければいけません。

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意志力を鍛える3つの方法

意志力を高める方法を3つ紹介します。

1.小さな挑戦を2週間実行する
姿勢を正して歩く、仕事が終わったらデスクの片づけをする、悪口を言わない、など挑戦はどのようなものでも構いません。筋トレと同様で、小さなものからでも良いので継続して行い、徐々に大きなものにすると効果的です。

2.スポーツや運動を行う習慣を身につける
心理学者のミーガン・オートンと生物学者のケン・チェンらの研究によると、ランニングマシーンに15分間乗るだけで自己コントロール力がアップするそうです。
どのような運動をするかは人それぞれなので、自分が続けることのできる量の運動を、継続して行うようにしましょう。

3.十分な睡眠をとる
睡眠不足の状態では、体や脳の主要なエネルギー源であるグルコースを使用することができません。せっかく糖分やコーヒーといったエネルギーを摂取して、それを効率よく使うことができないのです。自制心を発揮するためには多くのエネルギーが必要なので、十分な睡眠をとる必要があるといえます。

***
意志力は、鍛えることができます。小さなことを続けることで自己コントロールのできる人間になりましょう。

(参考)
東洋経済Online|目標を達成する人は心をこう鍛えている!
ケリー・マクゴニガル(2015), スタンフォードの自分を変える教室, 大和書房
ロイ・バウマイスター ジョンティアニー(2013), 意志力の科学, インターシフト