その悪習慣いつまで続けるの? 「時間が足りない」脱却のための、悪習慣を “捨てる” 技術

「資格試験の勉強をする時間がない」 「キャリアについて考えたいけれど、時間が足りない」

今よりスキルアップしたいと思って、新しいことを始めようとするものの、「時間がない」と困ってしまいますよね。

もし誰にでもできるような、スキルアップに必要な時間を作る方法があれば、仕事もプライベートも今よりずっと充実するかもしれません。今回は、「古い習慣を捨てて、新しく時間を作り出す」方法をご紹介します。

時間がないのは古い習慣が身についているから

新しいことを「やってみたい」という気持ちがあるのにもかかわらず、どうして時間を作るのは難しいのでしょうか。

成功哲学のベストセラー『夢をかなえるゾウ』の著者である水野敬也氏は、そのことについて「1日が24時間である以上、できることには限りがある」として、今やっていることを何かやめなければ、新しいことを始めることはできないと述べています。

つまり、何か新しいことを始めようと思ったら、「いかにして古い習慣をやめるのか」が重要になります。この古い習慣を捨てることをマスターすれば、キャリアアップに大きく役立つのです。

しかし、なにかをやめようとするとき、「どれもやめられない」と思ってしまうことの方が多いのではないでしょうか。それもそのはず、習慣コンサルタントの古川武士氏の著書である『「やめる」習慣』によると、人間の脳はもともと現状維持するようにできているので、「本当にやめたい!」という状況でないと、なかなか古い習慣を捨てられないのだそう。これは、脳科学的に仕方のないことなのです。

ではどのようにすれば古い習慣をやめることができるのでしょうか。以下で具体的な方法をご紹介いたします。

習慣を捨てる準備

そもそも、なぜ悪いとわかっている習慣を始めてしまったのでしょうか。それは、その習慣を始めることになんらかのメリットがあったからです。なんのメリットもなかったら、その習慣を始めているわけがありませんよね。

たとえば「夜に家に帰ると、勉強したいのについついテレビを見てしまう」という習慣であれば、「テレビが楽しい」「録画ではなく、今すぐに見たい」という理由があります。そこで、「テレビを見た場合」と「勉強した場合」のメリットとデメリットを考えてみます。テレビを見ると、楽しいですがキャリアアップには役立ちません。一方、勉強はキャリアアップに役立ちます。これらを冷静に比較してみることで、「自分は本当にその習慣をやめたいのか」と自問自答することになります。

このプロセスを経ることで、自分の中で習慣を捨てるという行動に納得することができて、次に家に帰ってテレビを見そうになった時「だめだ。勉強しよう」と思えるようになるのです。過去には楽しかった習慣も、今はただ惰性で続けているだけということが少なくありません。そんなとき、このようにメリットとデメリットを改めて見直してみることで冷静に今の習慣を見つめることができるのです。普段の生活ではなかなかじっくりと習慣を見直す時間がないもの。一度こういった時間をとると、普段と違った観点から日常を眺められるはずです。

メリットとデメリットを踏まえたうえで自分の習慣を捨てると決心したら、次はいよいよ実行することになります。

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習慣を捨てるテクニック

いざ「習慣を捨てるぞ」と思ったとき、一気にやろうとすると挫折する可能性が高くなります。そうならないために、習慣を捨てる際に使えるテクニックを以下でご紹介いたします。

1. 少しずつ変えていく たとえば古い習慣を捨てる際「全くテレビを見てはいけない」などと気合いを入れすぎてしまうと変えていくことが難しくなってしまいます。まずは1時間から45分など、「少しずつ見る時間を減らしていこう」と考えてみてはどうでしょう。他にも、「ついついパソコンでネットサーフィンをしてしまう」という場合、「まずはネットサーフィンをする時間を1時間から30分に短くする」といった具合に習慣を少しずつ変えてみることで、挫折せずにすみますよ。「少しずつ、少しずつ」がポイントです。

2. 代わりの習慣を用意 習慣を捨てるにあたって、代わりの習慣を用意するのも有効です。たとえば、30分のテレビ番組を見るのをやめる代わりに10分だけYouTubeを見るなど、似た行動に切り替えましょう。夜遅くにポテトチップスなど脂っこいものをついつい食べてしまうのであれば、まずは低カロリーなダイエット向けのクッキーにするのも良いですね。少しずつ習慣を変えていくためのステップとして、代わりの習慣を用意するのは有効なのです

3. 〆切と計画を設定 段階を踏んで習慣をやめていくときのコツは、「いつまでに完全にやめるか」という〆切をしっかり決めてから逆算して計画を決めること。たとえば、「1カ月後までに無駄な夜更かしをやめる」と決意したら、始めの2週間は1時間だけにする、次の週からは30分、そして1カ月で完全にやめるというプランを練ることです。すると、いつまでもだらだらとし続けてしまうことがなくなります。

*** 習慣を捨てるスキルを身につけることで、変化の時代においても新しいことを始めてキャリアアップにつなげることができます。ぜひお試しあれ!

(参考) 水野敬也著(2011),『夢をかなえるゾウ文庫版』,飛鳥新社. 古川武士著(2013),『「やめる」習慣』,日本実業出版社. StudyHacker|習慣は平均66日の繰り返しによって作られる。成功を導く「習慣の作り方」 Wikipedia|恒常性

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