理系東大生がWEBライターを4年やったら、コミュ力が100倍になった話。

こんにちは。StudyHacker編集部です。

今回はいつもの記事とは少し趣向を変えて、StudyHackerのライターとして活躍する本橋さんに、インタビューを行いました。 本橋さんは東京大学農学部の4年生。StudyHacker初期の頃からライターとして活躍し、300本もの記事が掲載されているStudyHackerライターの中でもエース級の人材。つい先日も、『KPIはもう古い! Googleも採用する『OKR』が目標達成に効く理由。』という記事が2700pickを勝ち取るなどその実力はプロ顔負けです。

その経験も活かしながら、就職活動でもだれもがうらやむ大企業への内定をしっかり勝ち取りました。さらには、自身でライティング講座を主催し、ライター志望の社会人・学生に向けてワークショップを行っているそうです。

そんな本橋さんでも、はじめは苦労することが多かったそうです。そんな苦労を乗り越えようとするモチベーションはどこからきたのでしょう。また、具体的にどんな風に課題を乗り越えてきたのでしょう。

 

——本日はよろしくお願いします。この間の記事はすごかったですね! あまりのアクセスに、サーバーが落ちてしまったという話ですよ(笑)

本橋さん:なんかすみません(笑) エンジニアの河合さんは復旧で徹夜だったそうで……。

——いやいや、もうほんとうにすごかったですね。今、WEBのライターになりたいという人も増えています。どんな風にやってこられたのか、詳しくお聞きしたいと思います。

本橋さん:よろしくお願いします。

——まずは、WEBライターの仕事をやってみようと思われたきっかけを教えていただけますか。

本橋さん:大学に入る前から文章を書くことは好きで、実は小学生や中学生の頃には自作の小説も書いていたんです。いまは読むのも恥ずかしいものですけど(笑) それで、大学入学後に何かアルバイトをしようと大学に掲示されていた求人をみて、これだと思ったんです。

文章力には自信がありましたから、腕試しをしてみたいという気持ちもありました。でも、その自信は一瞬でぼろぼろにされましたね(笑)

——そうでしたね。すごく苦労されていたのは覚えています。

本橋さん:とにかく、読者のことを考えていない、とても独りよがりな文章だったんですよね。毎回毎回、たくさん修正を入れられてほとんど原形をとどめないようなものになるんです……(笑) 悔しかったですよ。自分の出したものにどんどんダメ出しされて、自分が否定されているような気分になりましたね……。いまとなってはあの頃の文章がだめなのはよくわかりますが。

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——印象に残っていることなどありますか?

本橋さん:はじめの頃は、とにかく自分のこだわりが強すぎたんです。自分の書きたいことを、自分の書きたい文体で、好きなように書いていました。でも、編集部からのダメ出しを経て、実際にアップされたものにはたくさんの「いいね!」やコメントがつくんです。自分がもともと書いたものとどう違うのか、全部書き出してひとつひとつ自分のものにしていこうとしました。

——そのあたりのガッツが本橋さんの大きな特徴ですよね。へこたれないというか。

本橋さん:StudyHackerの運営母体が予備校をやっていることもあって、直しがとても細かくて、文法や言い回しに厳しいんです。でもそれこそ勉強になる良い環境だと思っていました。学んで、もっと良いものにしたいと。やっているうちに自分でも力がついていくのが分かるんです。

——自身で成長を実感できたことが、モチベーションに繋がったということでしょうか。

本橋さん:そうですね。WEBライターとして働いて良かったことが3つあったと思っています。

ひとつは、自分の思考を正しく、伝わりやすい形で整理できるようになったことです。僕が記事を書くときには、まず情報を集めるんです。有名な人が言っていること、評価の高い企業で用いられている効率化の手法、科学的に良いとされているメソッド。そういう情報に対して、それをどう使うかとか、そもそもそれに賛成か反対かとか、いろんなことを考えるんです。

何かニュースなどを見て、何か言いたくなることって誰しもあると思うんですよ。でもそれをまとまった形で文章にしてアウトプットすることって、普通はありませんよね。

まとまった文章として、しかも読んでいただける体裁で書くということになると、読者(聞き手)の想定や、文章の構成、伝わり易い表現かどうかなどいろいろなことを考える必要があります。自分の思考を客観的に見て、さらに言語化できるようになったというのは大きな財産になりました。

ふたつめは、ライターという肩書きを得ることができたことそのものです。つい先日もJリーグのライターの方と1対1でお話しさせていただく機会を得たり、ベンチャー企業の社長に興味をもっていただいたり、それこそライティングの講座を自分で立ち上げることができたり、普通のアルバイトをしていただけでは得られなかったであろう経験をたくさんすることができました。

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最後、3つめはマーケティング的な感覚が身に付いたことだと思います。最初のものとも少し重なるのですが、WEBメディアの文章って、読者に伝わらないと意味がないと思うんです。その前に、そもそも読みたいと思ってもらえるようなものを書けないと意味がない。文章を書くときにはいつも「相手の求めているもの」を差し出すということを強く意識していました。

ライターを始めるまでの僕は、とにかく「自分が言いたいことを言いたいように言う」という感じでした。でも、ほんとうに自分の言いたいことを伝えるためには、読者のことをしっかりと考えて言葉や文章を調節し、相手に届く様に工夫しなければならない。

これは、「言いたくないことを相手にあわせて言う」ということとは全く違うことなんです。言いたくないことを言わないためには、読者に思いを巡らせる必要があるということです。

その視点を得てから、書くことだけでなく話すことも得意になりました。「コミュ力」は上がったと思いますね(笑) そのことは就職活動でももちろん活きてきたと思います。

——WEBライターをはじめ、文章を書く仕事に携わってみたいという方も最近は増えていると聞きます。読者の方の中には、高校生や大学生もいると思いますが、そういう方に向けてメッセージをお願いします。

本橋さん:普通のアルバイトだと、自分の判断が活かせるとか、試行錯誤ができるということは少ないと思います。でも、ライターの仕事なら、自分で考えてアウトプットして、その上読者の方からの反応が返ってくるんです。それは僕にとってはとても大きなものでした。

ライターのアルバイトといば、クラウドソーシング的なところで、一文字0.3円みたいなひどい条件でとにかく記事を量産させるようなところも多いと聞きます。でもStudyHackerは母体が教育系の企業だということもあって、教育制度もきちんとしているし、資料が欲しいといえばすぐに用意していただけるしとても働きやすい環境です。WEBライターをやってみたいという方にはStudyHackerを自信をもってオススメしたいですね。

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当初の苦しい時期を乗り越えて、多くのものを得たと語る本橋さん。筆者はライターを始めた頃の彼をよく知っていますが、当時の彼は苦しい姿を見せずに、人知れず努力をしていたんですね……。感動しています。

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