Young woman writes to black diary

手書きが少なくなった世の中ですが、まだまだ「書く」派が多い分野の一つが、メモではないでしょうか。

筆者は、最近メモをとる習慣を始めました。やるべきことが増えたというのが大きな理由ですが、実は、メモを取ることのメリットはそれだけではないのです。

今回は、メモをとるご利益に関してお話しします。

badge_columns_1001711人間の脳は、メモをとらないとやっていけない

筆者はこれまで、to doや、ふと思いついたアイデアは、メモに残さず覚えようとするタイプでした。
しかし、1分もすれば内容を忘れてしまうこともしばしば。最近ではその頻度も増え、自分の記憶力をあてにすることを諦めざるを得ず、メモをとるようになりました。

これは、実はとても科学的に理にかなったことなのです。

人間の脳には、「ワーキングメモリ」と呼ばれる、超短期記憶に関する働きがあります。
そして、このワーキングメモリに保存できるのは、数字が7つ程度の容量なのです。
しかも、脳科学者の池谷裕二氏によれば、人間の脳は、丸暗記のピークは中学生ごろまでといいます。

つまり、成長すると、ふと思いついたことを忘れずにいようとしても、それが叶わないというわけなのです。

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badge_columns_1001711メモが、人間の脳の外付けの役割を果たしてくれる

上で見たように、「思いつき」をいくら覚えておこうとしたところで、それはまったく当てになりません。

そんなときこそ、メモの出番です。
忘れがちな脳に代わって、メモにメモリーの役割を果たしてもらうのです。

傍らに、メモとペンを常に準備しておく。
そして、ふと思いついたことは何でもそこに書き込んでおく。

これだけで、自分のタスク管理能力は格段に向上します。
筆者自身も、タスクや期日を間違えることがなくなり、今までより効率性がアップしたのを実感しています。何でもっと早くこの習慣をつけなかったのでしょう。後悔されるばかりです。

Young woman working on laptop, home-office

badge_columns_1001711各時代の天才も実戦していた! 創造性を生むメモの力

しかも、メモをとることのメリットはそれだけではありません。
クリエイティブになれるという、嬉しいおまけ付きです。

ジェームズ・W・ヤングは、著書『アイデアのつくり方』において、アイデアというのは既存の要素の組み合わせに過ぎないと言います。
つまり、自分の中の引き出しの多さ、そしてそれらを結びつける力が、創造性のカギと呼べるわけです。

では、「引き出し」は、どうやったら増やすことができるのでしょうか?

それこそが、メモをとる習慣の意義の一つです。
何もしなければ消えていったアイデアや考えを蓄積する。
その積み重ねが化学反応を起こし、まったく新しいアイデアを思いつくきっかけになりうるのです。

事実、これまで天才と呼ばれてきた人たちには、メモ魔が多いことが知られています。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、研究の成果に加えて、興味をもったことを欠かさずメモし、その手記は全部で13,000ページにも及ぶといいます。
その他にも、エジソンやアインシュタインらもメモ魔だったとか。

アイデアの引き出しを増やすためには、日頃から雑多なことでも書き残しておくことが大事だということが、垣間見えるのではないでしょうか。

***
いかがでしょうか?
筆者自身が最近メモの習慣をとりはじめた「メモ初心者」なのですが、これを執筆するにあたり、改めてメモの威力に驚かされました。

皆さんも、メモをとる習慣を始めてはいかがでしょうか?

参考書籍
池谷裕二(2001), 『脳の仕組みと科学的勉強法』, ライオン社
ジェームズ・W・ヤング, 今井茂雄訳, 『アイデアのつくり方』, CCCメディアハウス


東京大学文科二類所属。明星高等学校卒業。東京でも大阪弁を貫く決意で日々を送っている。現在は、有名フリーペーパー制作にかかわり、多くの企業の協賛を獲得している。