みなさんは、勉強や仕事をこなす自分自身に対し、どのような評価をしていますか。基準を満たしているならそれで満足だという人がいる一方で、他人と自分をすぐに比較してしまい、他人と比べた自分の評価を気にしている人も多いのではないでしょうか。

他人と比べることが習慣になってしまうと、必要以上に落ち込んだり、逆に自意識過剰になったりして、気持ちが疲れてしまいます。今回は、いちいち自分と他人を比較せずにすむ「絶対評価」の取り入れ方をお伝えしたいと思います。

つい他人と比較してしまう原因

自分と他人を比べてしまうのはいったいどうしてでしょうか。他人よりも仕事の成果を上げていれば、昇進や給料アップに影響があるかもしれないという理由や、他人よりも学業やスポーツの成績が秀でているという優越感に浸れるからかもしれませんね。

最近ではTwitterやFacebookなどのSNSが普及し、他人がどのような生活をしているのかを簡単に見られるようになりました。しかし他人と比べる「相対評価」をする機会が増えたことによって、評価基準が評価する人の主観に偏ってしまった結果、他人への嫉妬や劣等感が生まれやすくなったという側面もあるのです。

ロシアにあるコンピュータセキュリティー会社、カスペルスキー研究所の調査によると、SNS利用者の半分以上が、自分よりも他人の方が楽しい生活を送っていると感じ、ストレスを受けているのだそうです。このまま他人と自分を比べ続けていたら、仕事仲間や友人との関係にもヒビが入りかねませんし、自分にも自信が持てなくなってしまいます。

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他人と比べない「絶対評価」とは?

そこで、いつも他人と比べてしまうという人に、相対評価ではなく「絶対評価」をする習慣を身につけることをオススメします。「絶対評価」とは、客観的に定められた評価基準に従って、個人がその基準をどれだけ達成しているのかを評価する方法のことです。

もし普段から絶対評価をすることが習慣づいていれば、自分の努力に対する評価を正確に行うことができます。一定の集団内において能力や成果を比較し序列づけを行う相対評価は、いくら頑張っても越えられない壁があった場合、やる気をなくしてしまうかもしれません。しかし、絶対評価であれば、自分が少しでも成長していることに気づくことができ、努力を続けられる可能性があるのです。

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「絶対評価」の取り入れ方

では、日々の生活の中で私たちはどのように「絶対評価」をすれば良いのでしょうか。方法を挙げてみたいと思います。

1. 勉強に対して「絶対評価」をする場合
勉強の場合は、成績が数値で明確に表れるため、つい相対評価をしてしまいがちです。しかし、全国で1位にならない限り、あなたより成績が上の人はいるものですし、もちろんあなたより成績が下の人だっているのです。

たとえば試験の成績が70点だった場合、相対評価をしてしまうと、自身の評価が周囲の成績によって左右されてしまいますよね。しかし絶対評価をすることで、自分の勉強の仕方、努力は間違っていなかったと肯定することができます。

【相対評価1】友人は90点を取っていた。あんなに勉強をしたのに自分は全然だめだ……。
【相対評価2】友人は50点だった。しばらくこの教科は勉強をしなくてよいだろう。

【絶対評価】合格点は60点だった。合格点を超えているのだから、きちんと勉強できていたのだ。

また、絶対評価をするにあたっては自分の選択に責任を持ちましょう。たとえば、得意科目である国語の勉強時間を苦手な数学に充てた結果、数学の成績は上がったが国語の成績が少し下がってしまった。そんなときでも、他人の成績と比較をすることなく、自分の選んだ選択を信じて「勉強した分だけ数学の成績が上がったのだ」と納得することが大切です。

2.  仕事に対して「絶対評価」をする場合
仕事の場合は、売上や営業ノルマ達成などで成果が表れることが多いのではないでしょうか。しかしそのときも、同僚や後輩と比べたりしてはいけません。あくまでも自分で決めたノルマを基準として、それが達成できたのかどうか、ということに対して評価をしてください。

とはいえ、自分では目標とするノルマを決められないという人も多いと思います。そんなときは、部署として目標としている売上額を基準とし、それに対して達成できたかどうかで絶対評価をしてみましょう。また会議やミーティングで挙がったチームとしての目標を、自分へのノルマとして、期限を決めて取り組んでみてはいかがでしょう。

「尾木ママ」の名でメディアに出演することの多い教育評論家の尾木直樹氏は、インターネット上の連載記事にて、2014年ソチオリンピックの金メダリストでもあるフィギュアスケート選手・羽生結弦選手のすごいところを、「他人と比較しないということ」と述べています。

彼のすごいところは、他人との比較ではなく自分の目標に挑んでいるところ、そしてメダルを目的としないところです。羽生選手は、よく「敵は自分自身」ということを口にしています。(中略)これはつまり、自分の演技を「相対評価」するのではなく、「絶対評価」しているんですね。

(引用元:ウーマンエキサイト|尾木ママが語る「トップアスリートの母に共通する“子どもが伸びる”育て方」【わが子のために親が知っておくべきこと 2017 第4回】

羽生選手のように、ライバルと成果を競い合うのではなく、自分の目標と向き合うことで、自分自身を「絶対評価」することができるようになります。また、「絶対評価」をすることで、目標を達成しようと能動的な行動が習慣化するでしょう。

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みなさんもぜひ物事を「絶対評価」するようにしてみてください。他人の結果に惑わされることがなくなり、自分自身としっかり向き合うことができるようになりますよ!

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|SNSで嫉妬と承認欲求にまみれてムダに不幸になっていないか?
ハフィントンポスト|「他人の方が良い生活」SNSの利用者、半数以上が嫉妬(調査結果)
PRESIDENT Online|自分と他人の暮らしを簡単に比べられる人生は幸せか?
ウーマンエキサイト|尾木ママが語る「トップアスリートの母に共通する“子どもが伸びる”育て方」【わが子のために親が知っておくべきこと 2017 第4回】
コトバンク|絶対評価
コトバンク|相対評価