受験でも!?ゾーン体験

2020年、スポーツの祭典オリンピックが東京で開催されることが決定しました!

日本のアスリートたちにとって、これほど心踊るニュースはなかったでしょう。アスリートたちは日々、生活の全てをトレーニングに捧げ、まさに身も心もスポーツに投じているのですから。

ただ、何年もかけたトレーニングの成果は、ある意味残酷なほど一瞬で決まってしまう。これは受験でも同じことが言えますね。

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さてあなたはゾーン現象というものを聞いたことがあるでしょうか?

一流のアスリートが勝負の瞬間に感じている時間は、他の人が感じている時間とは異なり、“普通”ではないといいます。その時間には極限にまで集中力が高まり、時間の流れをまるで自分がコントロールできるかのような感覚。何もかもが成功するような感覚、高揚感。自分自身さえ知らない優れた能力が、解き放たれる不思議な心理現象、それが「ゾーン」なのです。

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よく知られた例としては、打撃の神といわれた川上哲治や大リーグ随一のホームランバッターだったサミーソーサは「調子のいい時は150キロの球が止まって見える」と言ったものがあります。

ある世界的水泳選手は、「自分が魚になったかのように、全く水の抵抗を感じなかった。それでいて指先が水を捉える感覚が尋常でなく研ぎ澄まされていた。」とも言っています。まさにこれがゾーンに入っている状態なのです。

今では、よく引き合いに出されるなったこのゾーンですが、この心理現象を始めて提唱したのはアメリカの心理学者であるミハイ・チクセントミハイです。

彼がこの不思議体験を心理現象へと昇華させて以来、スポーツ以外の世界でもこの精神状態を研究しようという動きが盛んになり、今では重要なビジネスシーンで集中力を高めたいビジネスマンにもそのトレーニングを受け人がいるほどなのです。

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かく言う著者も、このゾーンを体験したことがあります。

それは勉強に明け暮れていた大学受験生時代、二次試験本番をひと月後に控えた頃でした。

その当時私は追い込まれていました。第一志望に対する模試の成績はギリギリ。センター試験でも他の受験生に差をつけるほどの得点はできませんでした。

本番が近づくにつれて徐々に襲ってくる緊張感と不安。

そんな時、ゾーンは急にやってきました。

ちょうど残り三週間をきるという頃、それまで自分を不安にさせていた緊張感が突然ふっとほどけたのです。頭が非常にクリアになり、思考は最高に冴え、なおかつ余計な心配、雑念が全くない。ただ漠然とした自信と高揚感に包まれていました。

朝7時に起き、夜12時に寝るまで食事と風呂以外はずっと勉強机に向かっているのに、集中力が全く途切れない、うまく説明できないが、全力疾走しているのに息が上がらないというように表現すれば良いのでしょうか。

そのまま本番までずっとその精神状態は続き、結果は下馬評を覆して合格。後で知りましたが、合格最低点からわずか6点上という危うい戦いを強いられていました。どうしてその現象が私にやってきたのか、はっきりとしたことはわかりません。ただひとつ分かるのは、「ここまできたらやるしかない」という信念が無ければ、あのゾーン状態はやってこなかったということです。

オリンピック選手でなくとも、強い信念があればゾーン状態は誰でも呼び寄せることができます。特にセンター後は弱気になることも多いですが、もうここまで来たら死にもの狂いでやってやる!という意気込みで走り抜けてください。


京都大学工学部工業化学科。香川県東かがわ市出身。香川県立三本松高校卒業。現在は生化学系の研究室に所属し実験に明け暮れる一方、海外にも強い関心を持ち国際交流サークルに所属。